★阿修羅♪ > 国家破産46 > 147.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
「為替」 予想下回る経済指標受けドル売り加速113.66円、6ヵ月半ぶり終値113円台/ニューヨーク外国為替市場概況
「予想下回る経済指標受けドル売り加速113.66円、6ヵ月半ぶり終値113円台」ニュ
ーヨーク概況 2006年4月29日(土曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子/片山 善
博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:03JST 「予想下回る経済指標受けドル売り加速113.66円、6ヵ月半ぶり終値113円台」
【ロンドン市場概況】
28日のロンドン外為市場では、ユーロ・ドルの1.2600のストップロスを試すユー
ロ買いが先行したのをきっかけに、全般的にドル売りが優勢になった。ユーロ・ド
ルは1.2543ドルから1.2568ドルまで上昇、ドル・円は114円38銭から114円02銭まで
下落し、ユーロ・円は143円32銭から143円48銭まで上昇後143円15銭まで下落した。
ポンド・ドルは、1.8029ドルから堅調に推移、イギリスの消費者信頼感指数の改
善もあり1.8092ドルまで上昇した。また、ドル・スイスは1.2571フランから下げ始
め、スイスの景気先行指数の上昇やロート・スイス中銀総裁の金融引き締め政策継
続発言もあり、一時1.2489フランまで下落した。
【経済指標】
ユーロ圏・3月のマネーサプライM3:前年比+8.6%(予想7.9%、2月8.0%)
ユーロ圏・4月の消費者物価指数速報値:前年比+2.4%(予想+2.3%、3月+2.2%)
ユーロ圏・4月の業況感指数:1.12(予想0.80、3月0.81)
英・4月のGfK消費者信頼感指数:-4(予想-5.3、3月-7.0)
スイス・4月のKOF景気先行指数:2.03(3月1.90)
【要人発言】
日本財務省
「3月30日-4月26日の為替介入額はゼロ」
ロート・スイス中銀総裁
「現在の金利水準は、長期的な物価安定目標に対して適切な水準ではない。そのた
め、2004年6月以降実施してきた金利水準の正常化を目指す政策を継続する」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:114円31銭、ユーロ・ドル:1.2541ドル、ユーロ・円:143円35銭、ポン
ド・ドル:1.8076ドル、ドル・スイス:1.2539フラン
【ニューヨーク市場概況】
28日のニューヨーク外為市場では、予想下回る経済指標を受けた米債券利回りの
低下やイラン核問題の緊張悪化、スノー米財務長官がドル安を容認していると捉え
られる発言を行なったことを受けてドルが一段安となった。ドル・円は114円38銭か
ら113円66銭まで下落後も弱含み、6ヵ月半ぶりに113円台で取引を終えた。
ユーロ・ドルはロンドンFixにかけた月末需要の買いで1.2600ドルのオプションバリ
アーをこなし1.2533ドルから1.2640ドルまで上昇し、ほぼ高値で引けた。ユーロ・
円はユーロ・ドルの上昇に連れ143円15銭から143円78銭まで上昇した。ポンド・ド
ルは1.8054ドルから1.8262ドルまで上昇した。ドル・スイスは地政学的リスクの高
まりを受けたスイスフラン買いで1.2539フランから1.2375フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は、イラン核問題による緊張悪化を受けて5営業日ぶりに上昇した。国際
原子力機関(IAEA)が同日、イランのウラン濃縮を確認すると共に査察が妨害され
ているとした国連安保理への報告書をまとめた事からイランに対する制裁発動観測
が強まり、買い戻しが先行した。NYMEX原油先物価格は地政学的リスクの高まりや根
強い供給懸念を背景に強含み推移し、71.88ドル(前日比1.3%高)で取引を終え
た。なお、今週の原油価格の騰落率は-4.5%。
【株式市場概況】
NY株式相場は下落。マイクロソフト(MSFT)の市場予想を下回る決算が嫌気されたほ
か、原油や金価格の上昇を受けて終日軟調な展開となった。セクター別では、銀行
やヘルスケア機器・サービスが上昇する一方で、自動車・自動車部品やソフトウェ
アが軟調。複数のアナリストが銀行に強気の見方を示したことでシティグループ(C)
が3.6%高となったほか、JPモルガン(JPM)やバンクオブアメリカ(BAC)も買われた。
予想を上回る決算を発表したシェブロン(CVX)も上昇。一方で豚肉のスミスフィール
ド・フード(SFD)は業績下方修正を発表して3%安。給与支払いサービスのADP(ADP)
も冴えない決算を発表して下落した。ダウ構成銘柄では、マイクロソフト(MSFT)が
11.4%の大幅安となった。結局ダウは15.37ドル安の11367.14、ナスダックは22.38ポ
イント安の2322.57で取引を終了した。ダウ指数の1.7%、ナスダック総合指数の7.1%
の比率を占めるマイクロソフト(MSFT)が約5年ぶりの大幅安となり、指数全体の押し
下げ要因となった。
【通貨オプション】
ドル・円は、イラン核問題の緊迫化、弱い米経済指標を受けて一段安となった。
オプション市場での変動率は、日本、欧州の連休を来週に控えている事から1ヶ月物
は9.300%から9.250%に小幅低下、3ヶ月物は9.275%で昨日比変わらず、6ヶ月物は
9.025%から9.125%へ上昇した。
リスクリバーサルでは、ドル先安感から引き続き円コール買い意欲が強く、短期
物の112円50銭-113円50銭ストライクオプションの買い意欲が目立っていた。25デル
タ円コール・ドルプット1ヶ月物は1.250%から1.100%へ小幅縮小、3ヶ月物は
1.150%から1.200%へ拡大、6ヶ月物は1.125%で昨日比変わらずの水準での取引と
なっている。
【経済指標】
米・06年1-3月期のGDP速報値:前期比年率+4.8%(予想+4.9%、前期+1.7%)
米・06年1-3月期のデフレータ:前期比年率+3.3%(予想+2.8%、前期+3.5%)
米・06年1-3月期の労働コスト指数:前期比+0.6%(予想+0.9%、前期+0.8%)
米・4月のミシガン大学消費者信頼感指数確報値:87.4(予想89.0、速報値89.2)
米・4月のシカゴ購買部協会景気指数:57.2(予想58.5、3月60.4)
【要人発言】
スノー米財務長官
「米国経済成長の緩やかな伸びを予想」
「通貨はファンダメンタルズを反映すべき」
「G7声明、当局の見解を明確に表現」
「06年度米経済成長は3.5%前後を予想」
「エネルギー価格は経済にとり最大のリスク」
「強いドルは米国の国益に叶う」
バイズ米FRB理事
「エネルギー価格のコアCPIへ波及の兆候は見られず」
「ただ、更なるエネルギー価格の上昇はコアCPIへの波及に繋がる可能性も」
「金利は望ましい水準にある」
「今後発表される指標は、時間差を伴う政策効果の進展を見る一つの方法になる。
このためどの地点で停止するかを知るのは難しい」
ブッシュ米大統領
「米国経済は堅調推移」
「イラン核問題に関しては外交的解決を望む」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 114.32 114.38 113.66 113.83
ユーロ・ドル 1.2545 1.2640 1.2529 1.2635
ユーロ・円 143.37 143.78 143.15 143.78
ドル・スイス 1.2571 1.2571 1.2375 1.2388
ポンド・ドル 1.8029 1.8262 1.8029 1.8259
株式市場:
NYダウ 11358.33 11417.66 11347.21 11367.14
ナスダック 2322.27 2337.28 2317.47 2322.57
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 5.170 5.163
米国債10年物 5.067 5.053
先物市場:
NY金先物 640.0 658.2 640.0 654.5
NY原油先物 71.80 72.65 71.00 71.88
シカゴ日経平均先物 17020 17020 16895 16935
(フィスコ) - 4月29日7時5分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060429-00000001-fis-brf