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□これから問われるC・ゴーン氏の成長戦略 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1897874/detail
これから問われるC・ゴーン氏の成長戦略
この1年、1人2役をこなしてきたC・ゴーン氏。言わずと知れた仏ルノーと日産自動車の両トップである。
その成果を問う日産の06年3月期決算は記録ずくめとなった。連結最終利益が6期連続、本業のもうけを示す営業利益5期連続、売上高4期連続でいずれも過去最高を更新。25日に行った決算発表会見でのゴーン氏のパフォーマンスも自信にあふれていた。
たしかによく売れた。世界販売台数は5.3%増の約357万台で、とくに北米が6.1%増の107万5000台と2年連続で100万台をクリアした。北米事業の責任者でもあるゴーン社長にとってこれはうれしいことに違いない。ゴーン氏は「新車投入が少ない年だったが、業界トップレベルの利益率を達成できた」と胸を張り、世界で9車種の新型車を投入する今期は、さらなる前進を確約した。勢いにのって09年3月期には世界販売を420万台に増やすとブチあげ、主力の北米に加えて中国やロシアなど新興市場を重要な戦略エリアと位置づけた。
海外に収益の柱をもうひとつつくろうとしているわけだ。
「“1本足打法”では安定感に欠けますからね」(自動車関係者)
ただ、簡単に2本足にはなれない。自動車に詳しいベテランジャーナリストがこう解説する。
「日産はもともと海外で強いところがないんです。北米はトヨタの後塵を拝し、欧州は仏ルノーとのすみ分けのためか芳しくない。東南アジアはトヨタやいすゞ、三菱自が優勢だし、インドはスズキ。好調な中国はホンダやトヨタ、さらにフォルクスワーゲンなど欧米系が入り乱れた状況。日産が、他社が目を向けるインドではなくロシアに力を入れるのはなぜか。ライバルが少なく勝ち目があるとみているためでしょう。とはいえ、ロシアはトヨタに先行されている。日産にはもどかしいことでしょう」
本丸は日本――。「今年フランスと日本に半々いることになる」。ゴーン氏はこう周囲に伝えているという。日本にいるのは1カ月に1週間と公言していた昨年とはいささか異なる。「前年割れに陥っている国内販売のテコ入れと受け止めるべき」とは前出のベテランジャーナリスト。
成長戦略を描けるか。国内にウエートをかけるゴーン氏の手腕が改めて試される。
【2006年4月26日掲載】
2006年04月29日10時00分