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□続々とマイクロソフト幹部来日のなぜ? [ゲンダイ]
http://gendai.net/?m=view&g=syakai&c=020&no=26022
【この会社の人と事件】
2006年4月25日掲載
続々とマイクロソフト幹部来日のなぜ?
日本法人へのテコ入れらしいが、その効果は
マイクロソフトが日本法人を設立したのは1986年2月のこと。今年はちょうど20周年に当たる記念の年だ。その節目を祝う意味もあって、今年の4月から5月にかけ、これまでにない勢いで、米本社のエグゼクティブが続々と来日している。
4月下旬にはビジネス部門担当社長のジェフ・レイクス氏とビル・ゲイツ会長が相前後して来日。短い滞在期間中に、日本法人の20周年を祝う行事に出席したほか、記者会見や顧客訪問を慌ただしくこなした。5月の連休明けには、営業部門を率いるケビン・ターナーCOO(最高執行責任者)や、ゲイツ会長に次ぐナンバー2のスティーブ・バルマーCEO(最高経営責任者)も来日する予定だ。ゲイツ会長は昨年6月、バルマーCEOは昨年11月にも来日しており、2年連続で2人とも日本を訪れるというのは、異例のことだ。
日本法人関係者は「それだけマイクロソフトは日本を重視しているということ」と説明するのだが、理由はそれだけではなさそう。なにしろ、マイクロソフトは超合理的な社風であり、ビジネス面でプラス効果がないのにわざわざ日本に出張するようなムダをする会社ではない。
「日本法人の売り上げ、特に企業向けの売り上げは欧米など他の先進国と比べ芳しくない。社員にハッパをかけるために入れ代わり立ち代わりエグゼクティブが日本に来ているのだろう」(マイクロソフトの販売パートナー)。こちらの説明のほうが説得力がある。
確かに、最近の日本法人の成績はだらしない。昨年暮れに発売したXbox360は1週間の売り上げが数百台程度と鳴かず飛ばず。欧米では大企業の基幹システムへ浸透しているウィンドウズ・サーバーも、日本市場では普及が鈍く、メーンフレームやUNIXなど競合コンピューターの牙城を崩せていない。テコ入れをしたくなるのもわかる。
が、テコ入れとはいっても、いずれのエグゼクティブも、日本への滞在期間は1日か2日。日本を離れたあとに慌ただしく中国や東南アジアなどを訪問している。日本よりもそちらのアジアを重視していることが、見え見えだ。そんな調子だから、日本での成績が冴えないのかもしれない。【大沼匠】