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「為替」 好調な米経済指標受けた金利上昇でドル上昇115.39円、原油続落71.85ドル／ニューヨーク外国為替市場概況
「好調な米経済指標受けた金利上昇でドル上昇115.39円、原油続落71.85ドル」ニュ
ーヨーク概況 2006年4月27日（木曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片山 善
博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:33JST 「「好調な米経済指標受けた金利上昇でドル上昇115.39円、原油続落71.85ドル」
【ロンドン市場概況】
26日のロンドン外為市場では、イギリスの1-3月期のGDP速報値が予想通りの結果
になったのをみてポジション調整のポンド売りが一時優勢になり、それをきっかけ
に欧州通貨でドル買いが強まった。ポンド・ドルは1.7844ドルから1.7805ドルまで
下落、ユーロ・ドルは1.2412ドルから1.2392ドルまで下落、ドル・スイスは1.2707
フランから1.2728フランまで上昇した。ポンド売り一服後、ポンド・ドルは1.7842
ドルまで買い戻され、ユーロ・ドルも1.2422ドルまで上昇、ドル・スイスは1.2697
フランまで下落した。ドル・円はショートカバーの買いが続き115円11銭から115円
35銭まで上昇、ユーロ・円も142円83銭から143円18銭まで上昇した。
【経済指標】
英・1-3月期のGDP速報値：前期比+0.6％（予想+0.6％、前期+0.6％）
ユーロ圏・2月の製造業受注：前月比+2.7％（予想+1.0％、1月-5.7％←-5.9％）
ユーロ圏・2月の鉱工業生産：前月比ゼロ（予想+0.2％、1月+0.2％←ゼロ）
マレーシア中銀：政策金利を25ベーシスポイント引き上げ3.50％に
【要人発言】
特になし
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：115円04銭、ユーロ・ドル：1.2428ドル、ユーロ・円：142円92銭、ポン
ド・ドル：1.7853ドル、ドル・スイス：1.2699フラン
【ニューヨーク市場概況】
26日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は05年5月以来の伸びを示した米耐久
財受注を受けた債券利回りの上昇に伴い115円39銭まで上昇したが、115円40銭から
観測されていた輸出筋の売りをこなせず、CTA（商品投資顧問）筋主導の売りに押さ
れて114円62銭まで反落し、114円70銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは米指標発表後に1.2385ドルまで下落したが、ECB高官発言を受けたユ
ーロ圏の追加利上げ観測や原油生産国の外貨準備通貨シフトに絡む買いを受けて
1.2471ドルまで上昇し、1.2450ドル前後で引けた。ユーロ・円はユーロ・ドルの動
きに連れて142円67銭まで下落後、ユーロ金利先高感を背景に143円08銭まで買い戻
された。ポンド・ドルは1.7803ドルから1.7910ドルまで上昇した。ドル・スイスは
1.2743フランから1.2674フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は在庫統計を受けて3日続落となった。注目された在庫統計では原油、ガ
ソリンが共に減少したものの、その減少量は事前予想を下回る水準にとどまった。
また、製油所の稼働率が今年1月上旬水準に改善し、今後のガソリン生産増加観測が
高まったことも影響して売りが強まった。NYMEX原油先物価格は71.85ドルまで下落
し、ほぼ安値71.93ドル（前日比1.3％安）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。好調な経済指標の発表が相次いだほか、地区連銀報告（通称ベ
ージュブック）でも景気拡大が続いているとの認識が示されたことで堅調推移とな
った。但し、引き続き長期金利の高止まりが上値を抑える要因となっている。セク
ター別では、自動車・自動車部品や商業サービス用品が上昇する一方で、公益事業
やエネルギーが軟調。昨日発表した決算で減益ながら事前予想を上回ったアマゾン
（AMZN）が小幅上昇。予想外に力強い3月新築住宅販売の発表を受けてトールブラザ
ーズ（TOL）やDRホートン（DHI）など住宅メーカー各社も堅調に推移した。飲料の
ペプシコ（PEP）やビールのアンハウザー・ブッシュ（BUD）も相次いで好調な決算
を発表して上昇。一方で格付会社のムーディーズ（MCO）が予想を下回る決算を発表
して11.9％安となった。ダウ構成銘柄では、GM（GM）がメリルリンチの投資判断引
き上げを受けて8.1％高。結局ダウは71.24ドル高の11354.49、ナスダックは3.33ポ
イント高の2333.63で取引を終了した。ダウ平均は2000年1月以来の高値を更新し
た。明日予定されているバーナンキFRB議長による議会証言に注目が集まっている。
【通貨オプション】
ドル・円は、強い米経済指標を受けて115円台を回復し、オプション市場での変動
率は、1ヶ月物9.350％から8.900％、3ヶ月物は9.125％から9.025％、6ヶ月物は
9.025％から8.975％へそれぞれ低下した。
ドル・円下落の失速を受けて、リスクリバーサルでは円コール買いが後退してお
り111円、112円ストライク円コールオプションの売りが目立っていた模様。25デル
タ円コール・ドルプット1ヶ月物は1.05％から0.80％、3ヶ月物は1.15％から
1.00％、6ヶ月物は1.125％から1.075％へそれぞれ縮小している。
【経済指標】
米・3月の耐久財受注：前月比+6.1％（予想+1.6％、2月+3.4％←+2.7％）
米・3月の耐久財受注（輸送機器除く）：前月比+2.8％（予想+1.0％、2月-1.1％←-
1.3％）
米・3月の新築住宅販売件数：121.3万戸、前月比13.8％増（予想：110万戸、2月
106.6万戸←108万戸）
米・週次の原油在庫：前週比-23万バレル（予想-60万バレル、前回-81万バレル）
【要人発言】
米地区連銀経済報告書（ベージュブック）
「米経済は堅調」
「一部の労働市場、特に熟練労働者市場にひっ迫感がみられる」
「雇用は市場は強く、賃金が上昇している」
「エネルギー価格の上昇は継続しているものの、急激な上昇を主張する地域はな
い」
「エネルギー価格は物価に圧力を与えている」
「住宅市場は適度、居住不動産市場には冷え込みが見られる」
「生産、サービスは引き続き堅調」
「企業がエネルギー価格上昇を販売価格へ反映させるには限度がある」
リーカネン・フィンランド中銀総裁
「ECBは原油価格を注視」
「IFOの上昇はECBの経済見通しを確認、更に実質データで確認が必要」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 115.25 115.39 114.62 114.73
ユーロ・ドル 1.2401 1.2471 1.2385 1.2454
ユーロ・円 142.92 143.18 142.67 142.87
ドル・スイス 1.2714 1.2743 1.2674 1.2703
ポンド・ドル 1.7822 1.7910 1.7803 1.7847
株式市場：
NYダウ 11283.25 11379.87 11282.77 11354.49
ナスダック 2334.54 2342.88 2327.73 2333.63
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 5.155 5.184
米国債10年物 5.067 5.107
先物市場：
NY金先物 640.5 640.5 637.0 639.0
NY原油先物 72.70 73.05 71.85 71.93
シカゴ日経平均先物 17085 17160 17070 17110
（フィスコ） - 4月27日6時39分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060427-00000002-fis-brf
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