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「為替」 良好な米経済指標好感しドル反発115.00円、原油続落72.88ドル／ニューヨーク外国為替市場概況
「良好な米経済指標好感しドル反発115.00円、原油続落72.88ドル」ニューヨーク概
況 2006年4月26日（水曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:31JST 「良好な米経済指標好感しドル反発115.00円、原油続落72.88ドル」
【ロンドン市場概況】
25日のロンドン外為市場では、ドイツの4月IFO業況指数が予想を上回ったこと
で、ユーロ買いが強まり、ユーロ・ドルは1.2384ドルから1.2417ドルまで上昇し
た。だが、発表前から高い数字になるとの噂がありユーロ買いが先行していたこと
や、1.24台前半では利食いとみられるユーロ売りが出たことから、その後1.2376ド
ルまで反落した。ドル・円はショートカバーのドル買いが優勢になり、114円37銭か
ら114円75銭まで上昇、ユーロ・円も141円82銭から142円15銭まで買い戻された。ポ
ンド・ドルは1.7883ドルから1.7828ドルまで下落、ドル・スイスは1.2677フランか
ら1.2708フランで取引された。
【経済指標】
ユーロ圏・2月の経常収支：-18億ユーロ（予想-29億ユーロ、1月-97億ユーロ←-113
億ユーロ）、
ユーロ圏・2月の貿易収支：-31億ユーロ（1月-95億ユーロ）
ドイツ・4月のIFO業況指数：105.9（予想104.9、3月105.4）
【要人発言】
リープシャー・オーストリア中銀総裁
「経済は原油高への対応学んだ」
メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁
「ECB、物価安定を実現する必要」
シュルト米国際原子力機関（IAEA）大使
「イランの核問題に関するIAEA事務局長報告はネガティブな内容の見通し」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：114円57銭、ユーロ・ドル：1.2403ドル、ユーロ・円：142円05銭、ポン
ド・ドル：1.7860ドル、ドル・スイス：1.2688フラン
【ニューヨーク市場概況】
25日のニューヨーク外為市場では、予想外に増加した米中古住宅販売件数や02年5月
来の高水準となった米消費者信頼感指数を好感してドルが反発した。ドル・円は、
堅調な経済指標やクロス・円絡みのショートカバーを受けて114円34銭から105円00
銭まで上昇し、輸出筋やオプション絡みの売りに上値を抑えられ114円85銭前後で引
けた。
ユーロ・ドルは予想上回るドイツIFO業況指数やECB高官のタカ派発言を受けたリア
ルマネー主導の買いで1.2440ドルまで上昇後、米指標発表後のドル買いで一旦
1.2366ドルまで急反落したが、ユーロ・円上昇に連れて1.2430ドル前後に戻して引
けた。ユーロ・円はショートカバーが強まり142円01銭から142円87銭まで上昇し
た。ポンド・ドルは1.7942ドルから1.7834ドルまで下落した。ドル・スイスは
1.2640フランから1.2734フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は、米政府のガソリン高騰対策を受けて続落した。ブッシュ米大統領はガ
ソリン高対策として、石油備蓄積み増しの一時的な停止や便乗値上げの監視を強化
することを発表し、石油備蓄の補充分を一般市場に回すことによる原油、ガソリン
相場の沈静化観測から売りが強まった。NYMEX原油先物価格は下落を続け、72.88ド
ル（前日比0.6％安）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は下落。朝方発表された4月の消費者信頼感指数が4年ぶりの高水準、3月
の中古住宅販売も増加を示していた事で長期金利が急上昇、これが嫌気されて終日
軟調な展開となった。概ね好決算が続いているものの、景気の過熱感が懸念される
形となっている。セクター別では半導体・半導体製造装置が堅調な一方で公共事
業、運輸株が弱い。長期金利の上昇が嫌気されて公共事業株が下落、電力会社のデ
ュークエナジー（DUK）は2.4％安となった。グーグル（GOOG）はフランスのシラク
大統領が国内検索エンジンの開発に政府が補助金を出すと表明して2.5％安。決算で
はコーチ（COH）が予想を上回る利益を発表したものの、期待が先行していた事もあ
り6.7％安となった。ダウ構成銘柄ではAT&T（T）が予想を上回る決算を発表して堅
調に推移した。結局ダウは53.07ドル安の11283.25、ナスダックは3.08ポイント安の
2330.30で取引を終了した。マーケット終了後に発表されたアマゾン（AMZN）の決算
は市場予想に一致、通年売上予想を引き上げた事が好感されて引け後の市場で上昇
して取引されている。
【通貨オプション】
ドル・円は、堅調な米経済指標を好感し下げ止まった事をうけて、オプション市場
での変動率は1ヶ月物は9.700％から9.350％、3ヶ月物は9.275％から9.125％へそれ
ぞれ低下した。しかしながら、市場の中期相場観には変化なく6ヶ月物は9.025％で
昨日と同水準での取引となっている。
リスクリバーサルでは、ドルが一旦下げ止まった事から25デルタ円コール・ドルプ
ット1ヶ月物は1.1％から1.05％へ小幅縮小しているが、G7声明を受けたドル・円の
急落で売り遅れている米ファンド筋などの下値ヘッジする動きは活発で、3ヶ月物は
1.05％から1.15％、6ヶ月物は0.975％から1.125％へそれぞれ拡大した。
【経済指標】
米・4月の消費者信頼感指数：109.6（予想106.0、3月107.5←107.2）
米・3月の中古住宅販売件数：692万件、前月比+0.3％（予想670万件、2月690万件←
691万件）
カナダ中銀：政策金利25ベーシスポイント引き上げ決定、3.75％から4.00％へ変更
【要人発言】
ウェーバー独連銀総裁
「Ifoの結果は経済状況を裏付けた」
「経済拡大は広がっている」
「原油価格はインフレの主なリスク」
「政策金利は非常に低水準」
「地政学的リスクが原油価格の大きな変動に繋がっている」
「ECBは間接的な原油価格の影響を懸念している」
「賃金上昇は緩やか」
「原油高の2次的影響の兆候は今のところ見られないがリスクは上昇」
アルムニア欧州委員会委員
「ユーロ相場は比較的安定していた」
「世界不均衡がドル外貨準備へ影響している可能性」
カナダ中銀
「堅調なカナダの経済成長は継続する見通し」
「緩やかな更なる利上げが必要となる可能性」
「エネルギー価格の上昇はインフレを2％の目標以上に押し上げた」
「2007年、08年の価格上昇はほぼ2％」
「06年の経済成長は3.1％、07年は3％、08年は2.9％」
「カナダドル高が一部のセクターの成長を押さえている」
「世界経済は予想以上に上昇」
「コアインフレは2％以下」
パパデモスECB副総裁
「政策金利は非常に低水準」
「インフレリスクは上方」
「財政、構造改革が必要」
「最近の経済指標は景気回復予想を裏付けた」
「経済見通しは強く、成長拡大」
「更なる金利引き上げの理由はそろった」
「利上げペースや、幅は議論の余地がある」
「価格安定が成長にとって最も重要」
トリシェECB総裁
「インフレ予想は抑制されている」
「価格予想は引き続き抑制されているが、注視する」
「ECBは経済成長、雇用創出を促進」
ブッシュ米大統領
「ガソリン価格の高騰で価格操作があるか調査」
「米国の石油備蓄の増加を一時的に停止」
パラモ欧州中銀専務理事
「ECBは成長予想を引き上げる可能性がある」
「必要とあればECBは行動する」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 114.50 115.00 114.34 114.82
ユーロ・ドル 1.2395 1.2440 1.2369 1.2431
ユーロ・円 141.91 142.87 141.82 142.73
ドル・スイス 1.2695 1.2734 1.2640 1.2680
ポンド・ドル 1.7867 1.7942 1.7826 1.7883
株式市場：
NYダウ 11336.56 11355.37 11260.84 11283.25
ナスダック 2338.06 2338.54 2321.64 2330.30
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 5.058 5.156
米国債10年物 4.977 5.069
先物市場：
NY金先物 630.5 638.0 628.2 634.2
NY原油先物 73.85 73.90 71.75 72.88
シカゴ日経平均先物 16985 17025 16925 16920
（フィスコ） - 4月26日6時34分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060426-00000002-fis-brf
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