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http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/20060424NTE2IFT0124042006.html
フィッチ、米カーギルの格付け見通しを引き下げ(4/24)※
米英系格付け会社フィッチは21日、米農業大手カーギルの長期債務格付けの見通しを「安定的」から「弱含み」に引き下げた。投資拡大で債務の削減ペースが減速しかねないことを懸念した。
フィッチによれば、カーギルの連結債務は2月時点で148億ドル。昨年710億ドルを売り上げた同社は、主力の穀物処理事業から食品添加物開発など利益率の高い事業への移行を進めている。
欧州各国の競争当局は3月、同社による独化学大手デグサの食品添加物事業の6億8500万ドルでの買収を承認した。フィッチはこの買収と投資拡大が、短期的に債務削減ペースを減速させる可能性があると指摘した。フィッチによれば、2002年に7億3100万ドルだった投資額が、直近1年間では約18億ドルに増加し、フリーキャッシュフロー(純現金収支)は3億ドル以下に低下したという。
カーギル広報担当のリサ・クレメンス氏は「格付け自体はA+を維持しており、驚いていない。過去5年間の売上や利益を見れば、財務は戦略に沿って強化されていることがわかる。キャッシュフローは過去3年間、投資に比べ従来以上に速いペースで増加している」と述べた。同社が今月発表した第3四半期決算では、主要5部門のうち3部門の収益が前年同期を上回り、純利益は3億6600万ドルから3億7000万ドルに増加した。
しかし、フィッチは「リスク管理部門と金融部門の高額の利益の持続性を懸念する。両部門の純利益が全体に占める割合は2005年度に約30%だったが、2006年度にはさらに高まる可能性がある」と指摘している。(英フィナンシャル・タイムズ特約)