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「為替」 米利上げ終了接近観測でドル全面安117.07円、原油最高値更新71.60ドル/ニューヨーク外国為替市場概況
「米利上げ終了接近観測でドル全面安117.07円、原油最高値更新71.60ドル」ニュー
ヨーク概況 2006年4月19日(水曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:50JST 「米利上げ終了接近観測でドル全面安117.07円、原油最高値更新71.60ドル」
【ロンドン市場概況】
18日のロンドン外為市場は、欧州通貨を中心にドルの買い戻しが先行し、ユー
ロ・ドルは1.2236ドルから1.2225ドルまで下落、ポンド・ドルも1.7708ドルから
1.7681ドルまで下落、ドル・スイスは1.2808フランから1.2819フランまで上昇し、
ドル・円も118円05銭から118円22銭まで上昇した。ドルの買い戻し一巡後は、東欧
筋からのドル・スイスの売りをきっかけにドル売りが優勢になり、ドル・スイスは
1.2743フランまで下落、ユーロ・ドルは1.2272ドルまで上昇、ポンド・ドルも
1.7740ドルまで上昇、ドル・円は117円88銭まで下落した。ユーロ・円は144円42銭
から144円74銭まで上昇した。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
OPEC代表筋
「OPECは原油価格が高過ぎると考えている」
ブルトン仏経済財務産業相
「2006年の仏財政赤字は、対GDP比で3%以内に」
カルアナ・スペイン中銀総裁
「原油価格高、ユーロ圏経済に二次的影響も」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:117円96銭、ユーロ・ドル:1.2260ドル、ユーロ・円:144円60銭、ポン
ド・ドル:1.7723ドル、ドル・スイス:1.2768フラン
【ニューヨーク市場概況】
18日のニューヨーク外為市場では、低調な住宅着工件数や抑制されたコアPPIによ
る米債券利回りの低下や、FOMC議事録が利上げ終了時期の接近を示唆した事を受け
てドルが一段安となった。ドル・円は10年債利回りが5%を割り込み、低下を続けた
事に伴い117円98銭から117円07銭まで下落し、安値圏で引けた。
ユーロ・ドルは原油価格の高騰を受けて1.2251ドルから1.2361ドルまで上昇し、ほ
ぼ高値で取引を終えた。ユーロ・円はオプション防戦売りや利食いに押されて一旦
144円35銭まで下落したが、ユーロ高の流れを受けて144円75銭まで反発し、ユーロ
導入後の最高値近辺で引けた。ポンド・ドルは1.7717ドルから1.7834ドルまで上昇
した。ドル・スイスは1.2771フランから1.2676フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は過去最高値を更新したことで上昇が加速し、71ドル台に達した。イラ
ン核問題悪化に伴う供給懸念が強いうえに、19日発表予定のガソリン在庫が7週連続
で減少し、昨年12月以来の低水準に落ち込むことが見込まれていることから買いが
継続した。NYMEX原油先物価格は昨年8月高値突破後に71.60ドルまで一段高となり、
71.35ドル(前日比1.4%高)で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は大幅上昇。長期金利が低下したことを受けて朝方から上昇して始まっ
た。午後2時過ぎに発表されたFOMC議事録で「利上げは恐らく終了に近い」との認識
が示されたことで一段高となり、主要指数は約1年ぶりとなる上昇幅を記録した。セ
クター別でも不動産や素材を中心に全面高となった。メリルリンチ(MER)の決算は
ストックオプションを費用計上したことで減益となったものの、手数料収入は過去
最高となったことで上昇。また中堅証券会社のジェフリーズ(JEF)も予想を上回る
決算を発表して買われた。小売のシャーパーイメージ(SHRP)も好決算を発表して
15%の急騰。スポーツ衣料品のラッセルコープ(RML)は、バークシャー・ハサウェ
ー(BRKA)による買収で合意に達し37%上昇となった。一方で冴えない決算を発表
したダウ・ジョーンズ(DJ)やクリスピー・クリーム(KKD)が下落。ダウ構成銘柄
では、ヒューレッドパッカード(HPQ)が4.5%高となるなど全面高となった。原油
や商品価格の上昇を受けてアルコア(AA)も堅調。結局ダウは194.99ドル高の
11268.77、ナスダックは44.98ポイント高の2356.14で取引を終了した。マーケット
終了後、テキサス・インスツルメンツ(TXN)やヤフー(YHOO)が相次いで予想を上
回る決算を発表し、時間外取引で上昇して取引されている。
【通貨オプション】
ドル・円は、米利上げの終了が近い事を示唆した米FOMC議事録を受けて一段安と
なっている。しかしながら基本的には115-119円のレンジが継続しており、1ヶ月物
変動率は8.450%から8.35%へ低下、3ヶ月物は8.475%から8.525%へ上昇、6ヶ月物
は8.625%で前日比変わらずとまちまちな動きとなっている。
リスクリバーサルでは、ドル一段安となった相場を受けて短期円コール買いが若
干強まったものの期日物の変化は限られたものとなった。25デルタ円コール・ドル
プット1ヶ月物は+0.600%から+0.650%へ拡大したが、3ヶ月物は+0.700%、6ヶ月物
は+0.825%で前日比変わらずの水準での取引となっている。
【経済指標】
米・3月の生産者物価指数(PPI):前月比+0.5%(予想+0.4%、2月-1.4%)
米・3月のコアPPI(食品&エネルギー除く):前月比+0.1%(予想+0.2%、2月
+0.3%)
米・3月の住宅着工件数:196万件、前月比7.8%減(予想205.0万件、2月212.6万件
←212万件)
米・3月の建築許可件数:205.9万件、前月比5.5%減(209.5万件、2月217.9万件)
【要人発言】
米FOMC議事録公表(3/28会合分)
「利上げはおそらく終了に近い」
「メンバーの一部は利上げの行き過ぎを懸念」
「更なる利上げはこれからの経済指標次第」
「メンバーの中には、市場はFOMC声明の文言の変更を誤解する可能性があると懸念
する向きもあった」
「原油価格、商品価格の上昇の影響を懸念」
「労働市場においてインフレを押し上げている兆候が多少見られた」
「インフレリスクを警戒することは経済成長にとって重要」
「第1四半期の経済成長拡大は強い」
「本年後半の成長は緩やかになるだろう」
モスコウ米シカゴ連銀総裁(投票権無)
「自動車産業界は痛みを伴う調整局面に直面している」
イエレン米サンフランシスコ連銀総裁(投票権有)
「金融政策は行過ぎる可能性がある」
「金融政策の時間差効果を懸念している」
「米国経済は第1四半期のペースに比べて減速するであろう」
「住宅市場の減速は消費を後退させる」
「インフレは抑制されているが、リスクは若干上向き」
「商品価格上昇は一時的なインフレを生む」
「FF金利は中立水準に近い」
「政策は経済指標次第」
ブッシュ米大統領
「行政管理予算局(OMB)局長にポートマン通商代表部USTR代表を指名」
スノー米財務長官
「中国の人民元改革は不十分」
「人民元は2国間協議の議題」
シュタルクECB次期理事
「独立性がECBにとって極めて重要」
「物価安定は中銀にとって最優先課題であり、成長を押し上げる要素」
「ECBはインフレ指標に自動的に反応するわけではない」
「金融政策は構造的な問題を解決する事は出来ない」
「中国は人民元を更に柔軟にすべき」
「世界不均衡は予想以上に危険であり是正が必要」
「政治面、経済面で期待水準に達していない」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 118.06 118.22 117.07 117.10
ユーロ・ドル 1.2234 1.2361 1.2225 1.2351
ユーロ・円 144.43 144.75 144.35 144.60
ドル・スイス 1.2810 1.2819 1.2676 1.2687
ポンド・ドル 1.7708 1.7834 1.7680 1.7831
株式市場:
NYダウ 11074.58 11280.45 11074.58 11268.77
ナスダック 2318.63 2357.46 2318.27 2356.14
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 5.079 5.077
米国債10年物 5.003 4.984
先物市場:
NY金先物 618.0 623.8 615.9 623.3
NY原油先物 70.55 71.60 70.15 71.35
シカゴ日経平均先物 17250 17470 17250 17460
(フィスコ) - 4月19日6時54分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060419-00000002-fis-brf