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□国内新車市場 軽自動車と高額輸入車 人気車種二極化進む|毎日新聞
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国内新車市場 軽自動車と高額輸入車 人気車種二極化進む
国内の新車市場で、軽自動車と高額輸入車がよく売れている。一方で、これまで主力だった国産の中・上級車種は総じて不振。「格差社会」の世相を反映するように、「人気車種の二極化が進んでいる」（国内自動車大手）格好だ。一部のメーカーでは軽自動車の新車投入を前倒しする動きも出始めた。【岩崎誠】
■燃費も広さも
０５年度の国産車新車販売台数は、軽自動車が前年比３．６％増の約１９５万台と過去最高を更新し、小型乗用車も同１．３％の増と「スモールカー」の好調ぶりが際立った。一方で中・上級車種が集まる普通乗用車は、同６．１％減だった。
軽が好調なのは、業界首位のスズキが最量販車種「ワゴンＲ」を昨年９月に部分改良して発売したことなどによる「新車効果」のほか、ガソリン価格の高騰で「燃費がいい軽の魅力が消費者を引きつけた」（全国軽自動車協会）面も大きい。
ワゴンＲのように、従来の軽自動車のイメージを超える広い室内空間を持つタイプが増えていることも消費者の支持を広げている。三菱自動車が１月に発売した「アイ」もこのタイプで、１５０万円前後と、やや高価格ながら、受注に生産が追いつかない人気。同社内では経営不振からの再生のシンボルになりつつある。富士重工は、同タイプの車種を予定より１年以上前倒しして、今年夏前に投入する計画だ。
■いつかはベンツ？
日本自動車輸入組合によると、０５年度の外国メーカー車の国内販売台数は前年比２．９％増の２５万台余りで、３年ぶりに増加した。上位は（１）フォルクスワーゲン（２）メルセデス・ベンツ（３）ＢＭＷの順。中でも高級車中心のＢＭＷが１９．１％増、ベンツも１４．９％増と好調だった。
同組合は高級輸入車人気について、国内景気の回復に加え、トヨタ自動車が昨年８月から高級車ブランド「レクサス」の展開を始めたことで高級車に消費者の注目が集まり、販売競争が活気付いた点を指摘している。「いつかはクラウン、という従来の消費者の意識が、いつかはベンツ、ＢＭＷに変わりつつある」（独メーカー日本法人）との声も聞かれる。
レクサスの販売実績は目標を下回っているが、トヨタは今秋、最高級車種でセルシオの後継モデルとなる「ＬＳ」を投入する。今月２６日には東京都内で早くも車体をお披露目する予定で、高級車の販売競争が一段と激化しそうだ。
（毎日新聞） - 4月16日10時28分更新
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