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□セブン&アイ ヨークベニマル完全子会社化の損得|ゲンダイ
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1853574/detail
セブン&アイ ヨークベニマル完全子会社化の損得
“小売りコングロマリット”の完成である。
セブン&アイ・ホールディングスが、持ち分法適用会社ヨークベニマルの完全子会社化に踏み切った。
「小売りのトップブランドを傘下に揃えた」(流通関係者)
持ち株会社のセブン&アイは、コンビニのセブン―イレブン・ジャパン、GMSのイトーヨーカ堂、外食チェーンのデニーズジャパン、百貨店のミレニアムリテイリング。そして今回、東北ナンバーワンの食品スーパーとの評価を得ているヨークベニを手に入れた。
ヨークベニはもろ刃の剣――。実は、流通関係者の間でこんな見方もされている。セブン&アイの狙いは年間3000億円規模の売上高を誇るヨークベニを加え、グループ全体の商品開発や仕入れの共同化でより大幅なコスト削減を実現すること。しかし、それだけじゃないようだ。
流通大手幹部がこう言う。
「ヨークベニの人気を利用して地場スーパーをどんどん吸収し、イオンとの陣取り合戦を勝ち抜く作戦でしょう」
実は、流通業界で画一的なやり方をするヨーカ堂を嫌う中小スーパー経営者は少なくない。
「一方、ヨークベニはヨーカ堂グループでは珍しく独立色が強いんです。社風も自由度がある上に、ヨーカ堂の食品事業より高いといわれるノウハウを学ぶこともできるので“ヨークベニなら傘下入りしていい”というところが多いですね。ヨーカ堂もこのことはよくわかっています。ヨークベニは本社のある福島に加えて、宮城、山形、茨城、栃木などに急拡大していますが、ミレニアムを通じて協力関係にある西武ホールディングスを動かし西武鉄道沿線にヨークベニを出店させたり、地元スーパーをヨークベニに買わせるシナリオを描いていても不思議ではありませんね」(前出の流通大手幹部)
ヨークベニが、セブン&アイのアキレス腱になる恐れがあるとの指摘も。
「ヨークベニが長年ヨーカ堂グループにありながら、独自性を保てたのはヨーカ堂が一目置いてあまり口を差しはさむことをしなかったから。完全子会社化した今、ヨーカ堂が許すかどうか。無理強いするようなことがあればヨークベニが歯向かうこともあるかもしれません」(流通関係者)
ヨーカ堂の舵取りがカギになりそうだ。
【2006年4月12日掲載】
2006年04月15日10時00分