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□ボーダフォン 津田会長の誤算|ゲンダイ
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1833329/detail?rd
ボーダフォン 津田会長の誤算
“ドコモ潰し”の刺客が静かにボーダフォンを去る。
さぞ無念だろう。ボーダフォン日本の津田志郎会長のことである。3日開催された取締役会で退任が決定。社長と会長を歴任した期間はわずか1年4カ月。津田氏はNTTドコモの次期社長(当時副社長)と目された人物だ。
鳴り物入りでボーダフォンに入り、とくに後れを取っていた第3世代携帯電話のプロとして大いに腕をふるうハズだった。津田氏の“誤算”はどこにあったのか。
「津田氏にとって、最初から誤算続きだったというべきでしょう」
こういうのはボーダフォン関係者だ。
「身売りが続いたため社内が大混乱しているところに津田氏がやってきました。当然ですが、ビジネスはガタガタ。第3世代携帯だけじゃなく、メールのパケット定額制でも出遅れるし、ヒットサービスもなし。基地局もなかなか普及しませんでした」(前出のボーダフォン関係者)
こういう状況に接し、津田氏自身「問題を解決する体制がうまくできていない」と嘆いた。ボーダフォンは、ライバルのドコモやauと戦う以前の段階だったわけだ。しかも、当初、津田氏について来るとみられていたドコモ社員は来なかった。
実は、津田氏にとって最も大きな障害は、力になるはずの英ボーダフォンだったとされる。
ある通信ジャーナリストが振り返る。
「津田氏が社長兼CEOに就任した04年12月。いきなり業績が悪かった。月次決算の英ボーダフォンはこのことを問題にしたと伝わっています」
05年2月、社長を辞め会長に退く人事が断行された。津田氏が得意とする第3世代携帯事業の行方も怪しくなる。
「高機能を追求する日本独特の携帯はコストがかかるため、結局、英ボーダフォンの世界戦略に合わないと判断されたのでしょう」(前出の通信ジャーナリスト)
開発費や販促費など必要経費の面でも他社よりかなり抑えられた。それでも社長就任当時、36万にすぎなかった第3世代携帯の加入者数をこの2月末で273万に増やしている。
「だから、新生ボーダフォン社長に津田氏を推す声もあった」(別のボーダフォン関係者)
ソフトバンクから声をかけられず、志半ばで夢がついえた津田氏の心境はいかばかりか。
【2006年4月5日掲載】
2006年04月08日10時00分