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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu117.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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豪と中国、豪産ウラン輸出で保障措置協定に調印
しかしエネルギー資源による中国包囲網は出来つつある
2006年4月3日 月曜日
◆豪と中国、豪産ウラン輸出で保障措置協定に調印
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060403-00000203-yom-int
【シドニー】オーストラリアと中国は3日、豪州産ウランの中国向け輸出を開始するため、ウランの利用を平和目的に限定する2国間の保障措置協定に調印した。
キャンベラを訪れた温家宝・中国首相は記者会見で、「核拡散防止条約(NPT)の原則を遵守し、平和利用のための2国間協力を進めたい」と述べた。早ければ2010年にも中国向け輸出が本格的に始まる見通し。
このほか、両国は自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉の促進、文化・芸能交流の強化などについても合意した。
(読売新聞) - 4月3日11時24分更新
◆ロシアのメディアが伝える中ロの不協和音 2006年3月28日 大紀元
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/03/html/d23273.html
【大紀元日本3月28日】ロシアのプーチン大統領は22日、中国訪問を終え帰国した。今回の訪問に先立ち、中国政府のメディアは大々的に報道し、友好ムードを宣揚していたのと対照的に、ロシアの主要メディアは双方の分岐を指摘した。
ロシア「共青団真理新聞」は3月20日、「東に向いて歩んでいる我々の誤った選択」と題した文章の中で、「中国と協力して米国に対抗するという考え方は、最近の傾向の一つであるが、忘れてはいけないのは、私たちは中国との軋轢が西側諸国とのそれより、遥かに多いことである」と指摘した。
中国移民に対する警戒
最近、ロシアの極東地区には中国人の移民が急増している。調査資料によると、2050年には、ロシアの中国移民は少なくとも1千万人に達し、ロシアにおいて二番目に多い民族になるという。現在、サンクトペテルブルグで中華街を建設する計画があるという情報が流れており、さらにモスクワにも建設するという。大量の中国移民の存在は、北京がモスクワを左右する上で、有利な条件にもなりうるだろうと同報道は指摘している。
この問題についてロシア移民局長は3月15日に「中国人がロシア極東地域へ大規模移民する現象はとても憂慮すべきことである。2006年6月以前、ロシア移民局は極東地区で専門会議を開き、この問題について討論した。情勢の正常化を図り、中国からの非合法の移民に対し対策を講ずることを考えている」と述べている。
貿易の不均衡に不満の声
モスクワと北京の双方間の経済貿易はとても不均衡である。中国人がロシアで商売をするのにいかなる制限もないが、ロシア人が中国で商売をするには様々な共産党による制限がある。また、中ロ貿易に関して、ロシアが中国へ輸出するのはほとんどが天然資源などの原材料であることにロシアの世論が不満の声をあげている。プーチン大統領は今回の中国訪問で、中国への大型機械設備の輸出契約を盛り込んでいることから、世論の不満の声に配慮したことがうかがえる。
国際関係の明暗
最近のイランの核問題に関しては、モスクワと北京は足並みを揃えた。しかし、イランの石油を緊急に必要としている中国にとっては都合が良いが、ロシアにとっては何の利益もなく、むしろイランの核兵器はロシアにとって極めて大きな脅威である。北京との協力でロシアはいったい何を得たかを考えるべき時になってきた。
モスクワと北京は同盟国であり、高度に友好関係を発展させてきたと称しているが、実際、裏側では双方の間にまったく信頼はない。中国はロシアが超大国になることを望んでおらず、ロシアも中国が強大になるのを望んでいない。これが、双方のエネルギー協力関係の進展を妨げているとロシアの世論は指摘している。
エネルギー協力の不調
3月6日、ロシアの各主要メディアは、中国国家発展と改革委員会の副主任・張国宝の記者会見での言葉を引用し、中国はロシアのエネルギー協力体制に不満を抱いていると報じた。
ロシアの代表的な政治評論ウェブサイトは「中国石油企業はロシアとの協議において、悲観視している」と報道した。この報道によると、中ロ間の天然ガスと石油供給において不調であり、ロシアの対中エネルギー供給価格が高すぎ、これが既に中ロ両国のこの領域での共同開発を妨げている。さらに、十数年来中国が期待してきた東シベリア石油パイプラインの接続が本当に実現できるかどうかは、断定できないと中国側は不満を漏らしている。
2004年12月31日、ロシア政府は、「東シベリア石油パイプライン建設」に関して極東ルートを求める日本が提案した「太平洋ルート」の着工を正式決定したと発表したが、ロシアの首相・フラトコフの中国側を優先するという発言もあり、中国への輸出が優先されるかのようにみえた。本年3月21日には、プーチン大統領が訪中し、胡錦涛主席との会談でパイプライン建設では、中国への「支線」敷設に向けた調査実施を盛り込んだ協定書に署名するも支線の敷設は明言しておらず、ロシアは従来通り、日本と中国をてんびんにかけている。さらに、鉄路運輸で中国に輸出している石油量もかなり縮減したようである。
天然ガスと電力の領域でも同じである。ロシアは口頭で中国に天然ガスを供給する用意があると示したが、実際にその計画は、現在に至るまで少しも進展していない。また、中国の電力不足は非常に深刻だが、電力に余裕のあるロシアとの協力は、未だ合意に至っていない。
軍事協力の思惑
ロシアはインドに空母、原子力潜水艦、長距離爆撃機などを輸出しているが、中国に対しては10−15年程度技術の遅れた常軌兵器しか輸出していない。
中ロの合同軍事演習について、中国のマスメディアは大々的に宣伝し、まるでロシアが台湾海峡に出兵する可能性があるかのような報道ぶりだが、ロシア方面はこの軍事演習を毎年行なっている多国間合同演習のひとつに過ぎないと見ている。
実際、プーチンが中国訪問する直前、ロシアの太平洋艦隊は、米ロ合同軍事演習のために既に予定の海域へ向かっていた。
(ロシア=大紀元記者・呉興)
(私のコメント)
二つのニュースを紹介しましたが、中国はエネルギー資源確保に苦労しているようだ。中露間においてはロシアには石油やウラン鉱石がたくさんあるが、ロシアは中国が強大になることを望んではいない。だからエネルギ−資源輸出に消極的であり、武器輸出もインドには最新鋭の武器は輸出しても、中国へはワンランク落ちるものを輸出しているようだ。
中国はオーストラリアのウランやアフリカの石油などに手を伸ばしていますが、東シナ海のガス田開発も日本とのエネルギー摩擦問題になっている。このように中国の経済発展はエネルギー確保がボトルネックになっており、経済発展を続けるには石油やウランなどの確保が欠かせない。
日本が幸運だったのは高度成長時代が石油の安かった時期であり、1バレル2ドルくらいだった。ところが現代では1バレル60ドル時代であり、エネルギー価格が30倍にも上がっており、量的にも確保が難しくなっていくだろう。
アメリカが超大国になれたのも国内に巨大油田があったからですが、中国国内には需要を賄えるようなエネルギー資源はない。中国には勤勉で豊富な労働力があってもエネルギー資源がなければ高度成長を続ける事は無理である。日本も例外ではなく中東から石油が来なくなれば江戸時代に逆戻りになるだろう。
ロシアやオーストラリアのような資源大国ならば中国に資源を買ってもらうことは喜ばしい事ですが、脅威を及ぼすような超大国になって欲しいとは思っていないだろう。アメリカにしても思いは同じであり、エネルギ−問題からも中国包囲網は出来上がりつつあるのですが、オーストラリアとのウラン協定は成り行きが注目されます。
中国包囲網に関してはインドの動向も注目されますが、投資先を中国からインドへ移す動きも見られます。アメリカとインドとの原子力協定や武器輸出などの話もまとまり、ロシアもインドへの協力は積極的だ。またインドは中東にも近くパキスタンを経由して石油パイプラインを引く計画もあり、インドは中国に対する牽制にもなり中国は世界から警戒されるようになった。
このように見れば中国包囲網は確実に形成されており、エネルギー面からも中国の孤立感は深まっている。昨日は日中問題を論じましたが、中国は困った時の日本頼みで日本からの友好使節団を招き入れた。天安門事件の時も世界各国から制裁を受けて孤立しましたが、日本に擦り寄って天皇陛下を招いて制裁を切り崩して行った。
胡錦濤国家主席が日本に歩み寄る姿勢をみせるのも、中国の超大国化が世界から警戒されて孤立感を深めているからですが、日中間だけを見ていると中国の思惑は分からない。だから靖国問題でも中国側から譲歩せざるを得ない状況も出てくるだろう。
このように中国は北と西はロシアに塞がれ、南はインドに塞がれ、残る東は日本とアメリカに塞がれているのですが、だからこそ一番の弱点である日本に分断工作を仕掛けて中国包囲網を破ろうとしている。オーストラリアにも資源外交で風穴を開けようというのでしょうが、アメリカがこれを許すだろうか。
ロシアと中国との関係も奇奇怪怪であり、ロシア国内には1000万人もの中国人が移住してきている。大都市にはチャイナタウンが作られ、シベリアは中国人労働者なしには成り立たなくなっている。アメリカやオーストラリアや日本でも中国人の数万人もの不法滞在者が増えて社会問題になって、別の意味でも中国は世界の脅威になっている。