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派遣社員と、一般職は今 [PJニュース]
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投稿者 white 日時 2006 年 3 月 23 日 20:54:17: QYBiAyr6jr5Ac
 

(回答先: 非正社員の賃金は60% 正社員との格差浮き彫り [共同通信] 投稿者 white 日時 2006 年 3 月 23 日 20:53:31)

□派遣社員と、一般職は今 [PJニュース]

 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1795632/detail

派遣社員と、一般職は今
【PJニュース 03月23日】− 一般職の反対は、総合職ということになるのだろうか。20年前に男女雇用均等法が施行されてから、普通の仕事に就く人を男女別に募集することはできなくなった。それで、主に女子事務員がしていた仕事を一般職、男性がしていた仕事を、総合職という名前に変えて、企業は募集してきた。もちろん、そんなことは、おくびにも出さないが。
 その後、派遣社員という低賃金の労働力が一般の仕事でも使えるようになったから、ちょっと前まで、一般職の募集はかなり減って来た。つまり、一般事務の女性の仕事が派遣社員や、パートに置き換えられたわけだ。もちろん、派遣社員にもいい点はある。いろいろな事情で、フルタイムの仕事ができない人や、したくない人にとっては、派遣社員という選択肢は、仕事を選ぶ幅を広げてくれたともいえる。
 仕事のシステム化と、バブル崩壊後の経営合理化の一環としての人件費削減が、一般事務職の派遣社員への置き換えを進める原因だったろう。派遣社員が、一般職に取って代わると思われたが、ここに来て、一般職の募集が増えているようだ。
 仕事の中身は同じようなのに、一つの職場で、いろいろな身分の人が入り交じって働いている会社も多い。たとえば、ある会社の営業部門は、その階層の一番下に、アルバイト、パート、その上に、派遣社員、その上に契約社員、その上に、一般職と、こういう階層がある。
 一般職や、契約社員は、派遣社員、アルバイト、パートのまとめをすることになる。管理職や、総合職がいきなり派遣社員をまとめるのは無理があるのだろう。派遣社員、アルバイト、パートは時間が来れば何があっても、帰ることになっている。契約社員や、一般職の社員は、新入社員だろうと不慣れだろうと、年上の派遣、アルバイト、パートを管理する仕事をしなければならなかったりする。
 時間でさっさと退社する派遣、アルバイト、パートがやり残した仕事や、時間外の仕事は、一般職、契約社員が受け持つ。もともと労務費削減のために雇った人たちの仕事を、補おうとすると、一般職や契約社員に相当の無理が出る。一方総合職といわれる人たちからも、後処理の仕事が一般職や、契約社員に押しつけられる。
 しかし、入り立ての一般職も、しばらくすると、給料は違わないと思えるのに、派遣社員や、アルバイトの隙間を埋め、本来の事務もする。社員なんだからと責任は重い。こういうことなら、派遣社員の方が自由でいいように思えてきても、不思議はない。残業の規制などがあり、一般職や、契約社員は、サービス残業を余儀なくされ続けて1年持つか持たないかで退職する。すると、経験者を採用するために新聞広告を出す。特に景気の回復で、仕事は増えているので、仕事になれた頃に、一般職が退職するのはとても痛い。というようなことが起こっているのではないだろうか。
 これでは、現場の仕事は、全く無機質になり、一般職は成長の余地がない。現場からのフィードバックもなく、血の通った仕事ができることも少なくなるだろう。これでは、人は育たない。
 一般職の主な仕事は、派遣社員や、アルバイト、パートの管理と言えば人聞きがいいが、要するに尻ぬぐいと雑用。会社は、仕事をするところではあるが、人を育てるところでもある。一般職は、誰が育てるのかと言えば、そこのリーダーだろう。
 リーダーは大変だろうが、結局一般職を育て、派遣社員や、アルバイト、パートをなんとか一般職が引っ張ってゆけるように教育し、援助しなければ、結局人材としての一般職はすぐに退職してしまう。そしてまた、新人からやり直しになる。今も、昔も、人を育てるのは組織の長の仕事だが、全部が社員だった昔より、社員以外の人数が現場で多くなっている今のほうがやりにくいだろう。
 
 それでも、人を育てなければ、組織の運営はうまくゆかない。今更、派遣社員がいなかった昔に返ることはできない。大きく言えば、これといった資源のない日本がなんとかやってゆくには、人を育てるしかない。同じ職場で、階層化というか、仕事の格差が昔よりひどくなってくると、昔は職場の人間関係で悩んだ人が、悩む前に、さっさと見切りをつけてどんどん流動化してゆく。
 これでは、人が育ったりする余裕がない。思いやりや、優しさの入り込む余地はますます少なくなるのではないか。こういう社会は住みにくいはずだ。昔は良かったといってはいられない。有名企業も、今年は中途を含めて、一般職の採用を増やすようだ。せっかく採用するのだから、なぜすぐに退職するのか、本音を聞いて、それを直すようにしたらどうか。会社の矛盾は、弱いところにすぐ現れる。そこから全体を改善する道も、見えそうな気がする。せっかく、ニートを少しでも減らす機会だから、大切にした方が得だ。【了】

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJニュースはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 安居院 文男【東京都】
この記事に関するお問い合わせ先:public-journalism@livedoor.net


2006年03月23日09時53分

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