★阿修羅♪ > 国家破産45 > 668.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□<新卒採用>07年春、各社の争奪戦激化か 本紙調査で判明 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060321-00000074-mai-bus_all
<新卒採用>07年春、各社の争奪戦激化か 本紙調査で判明
毎日新聞が主要100社を対象に行った新卒採用計画調査で、07年春に大量の新卒採用を予定する企業の動向が浮かび上がった。各社が面接や内定に動き出す4月早々から、優秀な人材を確保する新卒争奪戦が一気に激化しそうだ。ただ、採用の早期化で、職業や企業への学生側の理解が不十分なまま内定が続出することになれば、「雇用のミスマッチ」によって入社後の離職率上昇を招く恐れがある、と心配する声も出ている。【荒木功、久田宏】
人員削減で不況を乗り切った企業が、勝ち残りの基盤を築くため、採用拡大に大きく舵(かじ)を切り始めた。
06年3月期に最終利益1兆円超を見込む三菱東京UFJ銀行は、今春の3倍を超える2000人を計画。三井住友銀行も、01年の発足以来最高の1100人を予定するなど、バブル期以来の水準だ。背景には、07年から大量に定年退職する団塊世代の「団塊マネー」もにらみ、証券や保険を巻き込んで個人顧客の獲得競争が激しさを増していることがある。
三菱東京UFJは採用のうち1500人が地域の営業強化を目指す「エリアプロフェッショナル職」だ。三井住友銀も「個人顧客の専門職を増やし、投資商品の販売を強化したい。さらに増やす可能性もある」と意欲的だ。大和証券グループ本社も今春の6割増、損保ジャパンも同3割増を計画する。
電機業界も、研究開発や設備投資の強化でしのぎを削る。東芝はこれまでの採用抑制の影響で半導体部門の技術者が不足しているため、大卒技術系の採用を1070人に倍増する。薄型テレビで盛り返すソニーも技術系を7割増とし、「エレクトロニクスの復活を掲げて、ここ数年の厳選採用から方針を転換した」という。京セラは「複数の国内新工場が稼働し始めた」と答え、工場の国内回帰の影響も出てきた。
第一生命経済研究所の熊野英生・主席エコノミストは「日本経済はやっと背伸びを始めたところで、大企業は適正な年齢構成の維持や技術継承の必要から優秀な新卒を採り始めた」と解説する。
各社が採用増を打ち出す中、優秀な学生を獲得しようと、多くの業種で4月上旬から一斉に内定を出す動きが強まりそうだ。
調査では、他社の動きをにらんで学生向けの就職説明会など事前広報を早めた企業が22社、内定通知の時期を早める企業も8社あった。日本経団連の「倫理憲章」に沿って、選考開始時期は4月以降とする企業が9割以上を占めたが、学生への実質的なアプローチは水面下で活発化している。
しかし、「各社が4月に一斉に選考を開始するため、学生は面接などが重なって受けたい会社を受けられない」(サントリー)状況といわれる。「企業や業種について、意思が固まる前に内定が出ると辞退者が増える」(アサヒビール)、「職業のミスマッチの原因になる」(日本マクドナルド)などの指摘もある。
そこで、優れた学生を確保するため、これまで以上に採用方法を工夫する企業も出てきた。東洋紡や三菱重工業は、内定段階で学生に配属部署を伝える「配属予約採用制」を導入。ソニーは、入社時期を最大2年先まで選べる「入社時期のフレックス化」を設け、大学院進学も検討する学生層にもアピールしている。
学生側にとっては「売り手市場」だが、採用担当者の選別の目は依然厳しく、ミスマッチを避ける入念な準備が必要だ。
明治大学の清水秀夫・就職事務部長は「企業の採用意欲は高まってきたが、少しでもレベルの高い人材を採ろうという厳選採用の傾向は強い。優秀な学生は複数の内定を取る一方で、なかなか就職先が決まらない学生も存在する二極化が進む可能性もある。自分が何がしたいか主体性を持って臨むことが必要だ」と助言する。
関西学院大の大阪梅田キャンパスに就職情報集めに来た金融志望の商学部3年の男子学生(21)は「どの企業でも構わないなら売り手市場かもしれないけど、志望の会社は厳しいですよ」と表情を引き締めた。
(毎日新聞) - 3月21日20時28分更新
▽関連記事
来春採用「増やす」、9年ぶり5割超 主要100社調査 [朝日新聞]
http://www.asyura2.com/0601/hasan45/msg/654.html
投稿者 white 日時 2006 年 3 月 20 日 11:52:33: QYBiAyr6jr5Ac