★阿修羅♪ > 国家破産45 > 649.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
10年債利回りは1.715%
------------------------------
http://www.bloomberg.co.jp/news/markets/bonds.html
日本債券(終了):もみ合い、米債高や早期利上げ後退−戻り売り警戒
3月17日(ブルームバーグ):債券相場はもみ合い。朝方は米債相場上昇や、前日に日銀の福井俊彦総裁が早期利上げに慎重な発言を行ったことで買いが先行した。しかし、最近の相場調整で保有債券に損失が発生しているとみられ、中期債などに戻り売りが出ると相場は下落に転じる場面があった。もっとも、利回り水準には値ごろ感も出ており、超長期債など現物債に底堅さが示されると、先物は取引終了にかけて買い戻された。
岡三証券の坂東明継シニアストラテジストは、特段の材料はなかったものの、上値では売りが出るなど落ち着かず、はっきりしない展開で、地合いも良くないと分析。「利回りに値ごろ感が出ているものの、戻りは鈍い。期末要因もあるが、政策変更でこれまでのように押し目買いが必ずしも成功するとはかぎらないので、下値を確認しないと買えないということではないか」と話した。
東京市場の先物中心限月6月物は、前日比27銭高い134円30銭で始まり、直後に134円31銭まで上昇してこの日の高値をつけた。しばらく134円20銭台で推移していたが、午前10時すぎに売りが増えると134円ちょうどまで下落。午後に入って売りが膨らむと水準を切り下げて、一時は133円78銭まで下落した。大引けにかけて買い戻されて、結局は2銭高い134円5銭で取引終了した。
この日の債券相場は買いが先行した。米債相場の急上昇や日銀の福井総裁が前日の国会答弁で早期利上げに慎重姿勢を示したことをきっかけに相場が反発した地合いを引き継いだ。もっとも、年内利上げ観測は払しょくできず、買い一巡後は上値が重くなり、戻り売りなどに押される展開だった。日銀の金融政策正常化に向けた動きをはやして、先物に仕掛け的な売りが出たとの指摘もあった。 16日の米債相場は急上昇。米10年債利回りは9ベーシスポイント(bp)低い4.64%付近に下げた。金利低下幅は今年に入って最大。インフレは抑制されているとの見方に加え、フィラデルフィア連銀景況指数も低下した。
先物相場が下落に転じたのは現物債の戻り売りがきっかけとみられる。朝方堅調だった中期債に売りがみられたほか、日銀がこの日に実施した国債買い切りオペで十分に中期債を売却できなかったディーラーが、市場で売りを出したとの見方も出ていた。 新発5年物の54回債利回りは4bp低い1.165%で始まったが、午後に入ると1bp高い1.215%まで上昇。その後は1.185%で取引されている。
3月決算期末前で損失確定の売りも出ていたもようだ。現物中期債利回りは約5年ぶりの高い水準に達しており、保有債券には含み損が出ているものが多いとみられる。 大和証券SMBC債券調査部・末沢豪謙チーフストラテジストは、「期末モード入りで上値を買う向きは減っている。株価は利益が出る状況にあり、5年ぶり量的緩和解除と環境も変わったので、来期に向けて損出しを進めている動きが多い気がする」と指摘していた。
10年債利回りは1.715%
現物債市場で10年物の277回債利回りは、前日比1.5bp低い1.71%で取引を始めた。いったん1.705%に低下した後に、1.715%に上昇したものの、午前の終了前に買いが入ると3bp低い1.695%と、2日ぶりに1.6%台に下げた。午後に入ると1.715−1.73%のレンジで推移した。
新発10年債利回りは1.7%台を割り込んだものの、1.6%台は一時的だった。トヨタアセットマネジメントの浜崎優シニアアナリストは、1.7%台がゼロ金利時代の10年債利回りの中心的な水準だったことから、1.7%付近は居心地が良いとみていると説明。ただ、「一時は1.7%半ば近くまで金利が上昇したことで利上げを過度に警戒したベア基調は一巡。半面、量的金融緩和が解除されたので、以前のようにどんどん低下していく状況にもない」と話した。
超長期債相場は堅調。新発20年物の85回債利回りは前日比1bp低い 2.085%、新発30年債利回りは2bp低い2.31%に低下。市場では20年債の2.1%近く、30年債の2.3%台で投資家から押し目買いが入ったとの声が聞かれた。
(債券価格) 前日比 利回り
長期国債先物6月物 134.05 +0.02 1.935%
売買高(億円) 41451
10年物277回債 99.02 1.715(-0.01)
記事に関する記者への問い合わせ先:
東京 山中英典 hidenori yamanaka h.y@bloomberg.net
更新日時 : 2006/03/17 16:44 JST