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□松下 DVD・薄型TV、独走作戦 [ゲンダイ]
http://gendai.net/?m=view&g=syakai&c=020&no=25152
【ビジネス&企業News】
2006年3月9日掲載
松下 DVD・薄型TV、独走作戦
ネットワーク化で高齢者囲い込み
石油温風器事故を受けて商品CMを自粛してきた松下電器産業が、サッカーW杯に向けて臨戦態勢に入った。4月10日から主力の薄型テレビ「VIERA(ビエラ)」、DVDレコーダー「DIGA(ディーガ)」、AVアンプなどの新製品を続々投入する。
キーワードは「ユーザーの囲い込み」だ。
上位製品には、テレビと周辺機器をネットワーク化する新システム「VIERA Link(ビエラリンク)」を搭載。専用のHDMIケーブルを使ってテレビとレコーダー、AVアンプをつなげばリモコンひとつで簡単操作できる。
きのう(8日)開かれた発表会では、機械が苦手だという老婦人を登壇させ、利便性を存分にPRした。
ビエラリンク対応商品は、プラズマと液晶を合わせてテレビ5モデル(想定価格30万円前後〜)、レコーダー4モデル(同11万円前後〜)、AVアンプ1モデル(同19万5000円前後〜)。同じ新製品でも、非対応商品と比べると、4割程度も高くつく。
「中村邦夫社長から6月にバトンを受け取る大坪文雄専務のミッションは、2010年までの利益率10%の達成。いかに商品単価を上げ、連結純利益を底上げするかを考えると、お金があってテレビが楽しみの高齢者にターゲットを絞ったわけです」と「The Panasonic Way」の著者で、神戸大大学院助教授の長田貴仁氏はこう続ける
「プラズマの約4割が利幅の大きい系列店で売れていて、購入者の大半が量販店の割安商品より手厚いサービスを重視する高齢者。高額商品であろうとネットワーク化が進めば、彼らはテレビのついでにアレもコレもと取り揃え、アッという間に車1台分のカネを使ってくれる。系列店もますます商売しやすくなる。それに、07年の大量退職時代に入れば、家での楽しみにお金を使う中高年がますます増えます」
プラズマの強敵になるとみられていた「SED」は松下の攻勢を受けるまでもなく、失速。共同開発している東芝とキヤノンは今春の発売計画を2007年第4四半期に延期した。
かたや松下はタレントの小雪を宣伝キャラクターに起用し、「過去最大のプロモーションを展開する」(松下関係者)と力が入る。
強気な戦略が吉と出るか。