★阿修羅♪ > 国家破産45 > 543.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
酒販事件の容疑者が外債投資勧誘、10億回収不能か
「全国小売酒販組合中央会」の元事務局長・関秀雄被告(49)が年金資金約144億円を外債に投資して焦げ付かせた背任事件で、共犯として逮捕された金融コンサルタント会社社長・砂古健容疑者(45)が、東京、名古屋などの3社とその経営者らにも別の外債購入を勧め、計約10億円を投資させていたことが関係者の話で分かった。
中央会が投資する際、契約に立ち会ったスイス系金融機関の日本人社員が関与していたことも判明した。中央会と同様、運用先だった同じ英国企業の破たんで、この10億円も回収が危ぶまれている。
関係者によると、砂古容疑者は英国企業が2004年6月に破たんする直前の同年1〜5月、東京や名古屋などにある業績好調の非上場会社やその経営者らを訪問。カナダ・トロント市の債券発行会社が発行する債券について、「年3・75%の高利回り」などと説明し、購入を勧めた。
経営者らは、余剰資金運用のため購入を決定。スイス系金融機関を通じて購入することになり、同金融機関と契約を結んだ。投資金は、最終的に英国企業が運用する形になっていた。
昨年2〜5月、1回目の金利が支払われたが、2回目については、契約内容を説明した同金融機関の日本人社員が12月、「支払われる」と伝えてきたものの、その後、撤回。以後、連絡が取れなくなったという。
経営者らの依頼を受けた弁護士は今月末にも渡英し、資金の回収見込みを調べる方針。今後、同金融機関の日本人社員にも説明を求める予定だ。この日本人社員はライブドアの証券取引法違反事件でも、同社が自社株売却益を海外の口座に入れて裏金化した際、手続きを担当していた。
今回の投資の構図は、中央会のケースとほぼ同じ。関被告は砂古容疑者の勧めで、年利6・75%をうたったカナダの投資会社が発行する債券を購入、同じ英国企業が資金運用していた。
弁護士は「昨年夏、砂古容疑者を呼んで説明を求めると、『利払いもあり、破たんしていないのだから、いいでしょう』と答えていたが、英国企業が既に破たんしていたことを隠していた」と批判している。
(2006年3月8日14時50分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060308i205.htm