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http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200602240002a.nwc
生産量で世界2位 消費拡大、国際相場影響
小麦生産量で世界2位のインドが、小麦の恒常的な輸入国になる可能性が出てきた。インド政府は06年度(2006年4月−07年3月)に小麦輸入量を大幅に拡大する方針を決めた。可処分所得の増加で消費が増え、自給が困難になっている。約11億人を抱えるインドの食糧自給率の低下は、国際的な食糧価格にも大きく影響しそうだ。
インドで小麦はコメと並ぶ主食。ブルームバーグによれば、農業省高官は06年度の小麦消費量が、前年度比3%増の7450万トンに達するとの見通しを示した。これに対し、生産量は1.4%増の7306万トンにとどまり、不足する約150万トンを輸入する。インドは05年度、6年ぶりに輸入に踏み切ったが、06年度の輸入量は前年度比で5倍となる。
06年度の輸入量拡大は昨年、小麦の耕作地帯の気温が例年より高かったことで、生産量が伸びなかったことに加え、経済成長に伴う可処分所得の増加により、主食のナンなどパン類だけでなく、小麦を使用した菓子や麺類などの消費が増えていることが要因だ。
インドが輸入量を増やすことで、市場には「国際的な小麦価格が最大で13%押し上げられる」との予測も出ている。
インドの1990年代初頭の小麦生産量は年間約5800万トンにすぎなかったが、その後は順調に生産が拡大し、現在は米国に次ぐ世界2位の生産国になっている。関係者は需要が供給を上回る状態が恒常化することに懸念を強めており、穀物の生産性向上に向けた取り組みが急務となっている。