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『飢餓ゼロ』・目標達成3年後の姿・苦心を重ね、水道は完成・発祥地ピアウイ州南端グァリーバス
ピアウイ州の南端、州都テレジーニャから舗装の悪いアスファルト道路を650キロ、バイアとの州境にグァリーバスという人口4800人の町がある。早朝に州都を出発すれば到着は午後2時、ホテルは1軒、部屋の扉は無く、布が垂れているのみ。水の乏しい町で市民は唯一の泉から水を汲む。この町はルーラ大統領公約の『飢餓ゼロ』運動発祥の地。国連の人間開発指数IDHがブラジル最低から3番目0・478の町。運動を担当するグラジア−ノ特命相は「4年後にこの地に戻ってみたい。その時には『飢えゼロ』のカードは必要がなくなっているであろう」と述べたが、この日から1100日が経過した。
3キロ離れた泉の水を町へ引く工事は2回の失敗の後3年目に完成、蛇口から水が流れ出た時には町中の者が踊り上がって喜んだ。しかし、水だけでは生活できない。この町最大の雇い主は市役所であり、小学校の先生を含めて130人が働いている。人件費は総収入の65%が財政責任法の規定、収入は連邦および州政府からの20万レアル、この中で12・4万レアルは初等教育開発基金からで他への流用は認められず、残りは州政府の市政参加基金からである。
住民の収入の殆どが生活補助金、勤労収入といえば小学校教師のような官庁関係の仕事で、他に目ぼしい経済活動は無く、住民の大部分は僅かな面積にフェイジョン、トウモロコシ、マンジョカを植え、自家用の余りを換金する程度。ないと分かっている職を探す者はおらず、従って失業者はいないが、仕事をしている者は殆ど見当たらない。
《生活援助カードは必需品》
町にある数少ない商店では1キロのフェイジョン豆がR$4・00、米R$2・50、砂糖R$2・00.州都ではそれぞれR$2・70、R$1・29、R$1・30で非常に高い。商店主のシルベイラさんは「道路が悪く、仕入先から断られたが無理を云って納入して貰っているので高くなるのは致し方ない。通帳で売っており、清算は月に一度。建築材料だけは運搬して貰えないから、仕入れていない」と語る。
《税金転用で運動目標達成》
担当大臣の約束通り、3年後に餓えた者はいなくなり、目標は達成した。しかし、政府の補助、税金から支払われる納税者の負担によるもので、カードにより最低の生活が保障され、現在のカード使用数は家族カード665枚、食品カード170枚、その他のカード384枚、合計1219枚、3・9人に1枚の生活必需品となった。仕事はなく殆どの者は働いておらず、カードだけが頼みの綱、何時までも無償交付が続くのを祈っている。