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「為替」 日銀の量的緩和解除の接近観測で円買い継続、116.76円まで下落/ニューヨーク外国為替市場概況
「日銀の量的緩和解除の接近観測で円買い継続、116.76円まで下落」ニューヨーク
概況 2006年2月24日(金曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:31JST 「日銀の量的緩和解除の接近観測で円買い継続、116.76円まで下落」
【ロンドン市場概況】
23日のロンドン外為市場では、東京市場の流れを引き継いだ円買いが続き、ド
ル・円は先ず117円24銭まで下落、ユーロ・円も139円53銭まで下落した。その後、
ドイツの2月IFO業況指数の上昇を受けたユーロ買いの動きが全般的なドル売りにつ
ながり、ドル・円は116円93銭まで下落が進んだ。ユーロ・ドルは1.1898ドルから
1.1970ドルまで上昇、ポンド・ドルは1.7450ドルから1.7547ドルまで上昇、ドル・
スイスは1.3120フランから1.3026フランまで下落した。ユーロ・円は140円08銭まで
反発した。
【経済指標】
独・2月のIFO業況指数:103.3(予想101.5、1月101.8←102.0)
【要人発言】
独IFOエコノミスト・アッベルガー氏
「ECBの小幅利上げ、ドイツ経済を阻害せず」
独IFOエコノミスト・ネルブ氏
「ドイツ経済、今後も回復の勢い続く」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:117円11銭、ユーロ・ドル:1.1960ドル、ユーロ・円:140円03銭、ポン
ド・ドル:1.7536ドル、ドル・スイス:1.3039フラン
【ニューヨーク市場概況】
23日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は福井日銀総裁の量的金融緩和解除に
対す
る前向きな発言を受けた円買いの流れを受けて116円76銭まで下落した。否定発言の
噂などで一旦117円40銭まで反発したが、「日銀が量的金融緩和の3月解除も視野」
との読売新聞電子版の記事などで円買いが続き117円15銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは予想外に減少した米新規失業保険申請件数を受けたドル買いがスト
ップロスを巻き込み1.1966ドルから1.1906ドルまで下落し、1.1920ドル前後で取引
を終えた。ユーロ・円は米インべストメントバンク主導の売りで140円05銭から139
円28銭まで下落した。ポンド・ドルは1.7556ドルから1.7479ドルまで下落した。ド
ル・スイスは1.3020フランから1.3106フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は、堅調な在庫積み上がりが確認されたことから軟調に推移した。週次の
在庫統計では、原油在庫が2週連続で増加したほか、ガソリン在庫は8週連続で増加
し、約7年ぶりの高水準に膨らんでいることが明らかになった。2月のOPECの産油量
がイラクやUAEの生産増によって前月から日量20万バレル増加するとの観測もあり、
供給不安の後退を受けて売りが先行した。NYMEX原油先物価格は在庫統計発表後に下
げ幅が拡大し、60.54ドル(前日比0.8%安)で取引を終えた。
週次の在庫統計
原油在庫:前週比+112万バレル(予想+120万バレル、前回+485万バレル)
ガソリン在庫:同比+19万バレル(予想+100万バレル、前回+212万バレル)
蒸留油在庫:同比-126万バレル(予想-150万バレル、前回+91万バレル)
【通貨オプション】
ドル・円スポット相場は、福井日銀総裁の量的金融緩和解除に向けた発言や、人
民元追加改革の憶測に円買いが加速し、116円台後半まで下落した。この動きを受け
てオプション市場での変動率は、1ヶ月物は8.550%から9.150%、3ヶ月物は8.525%
から8.925%、6ヶ月物は8.625%から8.875%へそれぞれ上昇している。
リスクリバーサルではキャリートレードの手仕舞い観測に伴って円コール買いの動
きが強まり、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.500%から+0.65%、3ヶ月
物は+0.650%から+0.700%、6ヶ月物は+0.775%から+0.825%へそれぞれ拡大してい
る。
【株式市場】
NY株式相場は下落。朝方発表された新規失業保険申請数が27万8千件と前週から2万
件減と力強い内容となったことで金利先高感が強まり、軟調な展開となった。セク
ター別では、食品・生活・必需品や商業サービス・用品が上昇する一方で、自動
車・自動車部品やテクノロジー・ハード機器が軟調。住宅金融のファニーメイ(FNM)
は、新たな不正会計が見つからなかったことや、責任問題について旧経営陣2名を追
求する方針が強まったことで上昇。高級住宅メーカーのトール・ブラザーズ(TOL)も
予想を上回る決算を発表して上昇した。一方でインターネット接続サービスのアー
スリンク(ELNK)は赤字転落の見通しを発表して9.3%安。予想を下回る決算を発表し
たメディアのバイアコム(VIA)も軟調推移となった。ダウ構成銘柄では、ヒューレッ
ト・パッカード(HPQ)やIBM(IBM)などハイテク関連が軟調。結局ダウは67.95ドル安
の11069.22、ナスダックは3.85ポイント安の2279.32で取引を終了した。ホームデポ
(HD)は10億ドル規模の自社株買い枠の設定を発表した。自社株買い額は昨年に続
き、今年も過去最高を記録するとの見方が強まっている。
【経済指標】
米・前週分の新規失業保険申請件数:28.1万件(予想30.0万件、前回29.8万件←
29.7万件)
【要人発言】
アルムニア欧州委員会委員
「欧州の経済は昨夏から回復している。もし雇用市場がこのまま緩やかに改善を継
続すれば、更なる改善が予想される。」
「原油価格の上昇や経常収支の不均衡が成長のリスク」
フィッシャー・ダラス連銀総裁(投票権無)
「米国経済は驚くほどの活力があり、将来の金融政策決定には更にインフレに焦点
が当たるだろう」
「米国経済は強く、競争力がある」
「エコノミストは第1四半期成長は最低4%を見ている」
「保護貿易政策は米国の妨げとなっており、保護貿易政策を阻む必要がある」
「インフレ目標に対しては中立」
「インフレゴールに関しては懐疑的」
「雇用状況は好調」
「エネルギー価格上昇が継続するかどうかに注視」
「コアCPIは全体指数より望ましい」
ファーガソン副FRB議長
「何がリスクかを正確に知るのは難しいが、長期金利が急に上昇するとは思わな
い」
サントメロ・フィラデルフィア連銀総裁(投票権無)
「インフレは緩やかで抑制されている」
「製造成長は平均で約2.25%」
「米国の潜在成長率は約3%」
「第1四半期の成長は昨年第4四半期の低下分を取り戻す」
「連銀の金融政策は中立に近い」
「3%以上の成長はインフレ上昇リスクを伴う」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 117.37 117.67 116.76 117.12
ユーロ・ドル 1.1903 1.1970 1.1898 1.1919
ユーロ・円 139.76 140.10 139.28 139.57
ドル・スイス 1.3113 1.3120 1.3020 1.3090
ポンド・ドル 1.7465 1.7556 1.7450 1.7519
株式市場:
NYダウ 11133.52 11135.89 11052.73 11069.22
ナスダック 2279.49 2293.74 2271.82 2279.32
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.480 4.502
米国債10年物 4.521 4.557
先物市場:
NY金先物 554.6 556.7 550.3 550.9
NY原油先物 60.80 61.15 59.70 60.54
シカゴ日経平均先物 16020 16075 15980 15995
(フィスコ) - 2月24日7時35分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060224-00000002-fis-brf