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1月の貿易収支、5年ぶり赤字に・原油高や国内消費好調で
財務省が23日発表した1月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸入額が輸出額を上回り、貿易収支は3489億円の赤字になった。貿易赤字は2001年1月以来5年ぶり。輸出は前年同月比13.5%増えたが、輸入が原油や半導体、非鉄などを中心に27%増と大幅に伸びた。厳冬の影響で冬物衣料の輸入も増えた。原油高や円安が輸入額を押し上げるとともに、国内景気の回復が貿易収支に影響を及ぼしている。
貿易赤字が1000億円を超えたのは、イラン・イラク戦争などの影響で原油価格が高騰した1984年1月以来。
輸入額は5兆3570億円と27%伸びた。10カ月連続の2ケタ増で、過去最高だった昨年12月に次ぐ高い伸びだった。原粗油が67.2%増えたほか、半導体部品も35.7%増えた。原粗油の円建ての平均通関価格は前年同月比で63.9%上昇した。音響機器などの輸入も増えている。輸出額は5兆81億円と13.5%増え、3カ月連続で2ケタ増になった。米国向けの輸出が好調で、自動車(28.3%増)、自動車部品(18.8%増)の増加が目立つ。 (11:04)
(日本経済新聞 2006年2月23日)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060223AT1F2300923022006.html