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http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200602180001a.nwc
アルセロール買収 欧州の阻止に反発、政財界挙げてミタル支持 インド
2006/2/18 TrackBack( 0 )
インド人富豪が率いる鉄鋼世界最大手ミタル・スチール(オランダ)による同二位アルセロール(ルクセンブルク)の買収を欧州の関係国政府が阻止しようとしている問題で、インドの財界が関係国の対応を批判する声明を発表した。先にカマル・ナート印商工相が買収阻止の動きを「人種差別」と非難したのに続くもので、インドは政財界を挙げミタルを支持する姿勢を鮮明にした。
ミタル・スチールは先月、アルセロールに対し総額約二百三十五億ドル(約二兆七千五百億円)で買収する案を提示。これに対し、同社の大株主であるルクセンブルク政府や、三万人近い同社の従業員を抱えるフランス政府などが買収に反対する考えを示している。
カマル・ナート商工相は、英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで「現代は国境を超え投資を行う時代。投資家の肌の色で投資が認められるかが判断されるべきではない」と述べ、買収に反対するルクセンブルク、フランスなどの対応を強く批判した。
インド商工会議所協会も十六日、加盟二百社を対象に行った調査を基に声明を発表した。この中で加盟社の80%がナート商工相の発言を「支持」すると回答。95%が欧州の対応を「外国人排除の動き」と指摘していることが明らかになった。また、75%がインド政府に対し、何らかの抗議を行うべきとしている。
こうしたインド国内の動きが、アルセロール買収に対するルクセンブルクとフランスの態度を軟化させる可能性もある。
中でもフランス政府は「(アルセロールで働くフランス人従業員の)雇用を守ることが重要」と説明。この条件が満たされれば、必ずしも買収に反対しないとの立場を取っている。
シラク仏大統領は十九日、二日間の日程で訪印予定で、首脳会談でもこの問題が協議される見通しだ。
ミタル・スチールは、インド・ラジャスタン州出身の会長、ラクシュミ・ミタル氏が二十六歳で創業。M&A(企業の合併・買収)を繰り返し、昨年、世界最大手となった。