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(回答先: Re: 「魔の30分」で株価乱高下 時間短縮、先物がかく乱 【中国新聞】2月16日 投稿者 neo 日時 2006 年 2 月 17 日 23:40:02)
日本株(終了)3週ぶり水準に急落、GDPに反応薄−時差取引に不満 (ブルームバーグ)
2006年2月17日(金)18時15分
2月17日(ブルームバーグ):東京株式相場は、東証1部の値下がり銘
柄数が1400を超すほぼ全面安。午後に入って下げ幅を拡大した日経平均株価
は終値で再び1万6000円を割り込み、1月25日以来、約3週間ぶりの安値水
準に落ち込んだ。
朝方発表された2005年10−12月の実質国内総生産(GDP)は、年率
5%を超す成長率と市場予想を上回る伸びを示したが、日本の金融政策変更の
可能性が注視される中で、むしろ物価動向を示すデフレーターのマイナス幅の
拡大が市場参加者に戸惑いを与えた。
また、先物と現物株の午後の取引開始時間の時間差を利用した投機的な売
りが手控えムードを強めさせ、このところ継続している外国人を中心とした持
ち高整理の売りに拍車を掛けた。相場の下支え役として投資信託や個人の買い
に期待感は強いものの、週末を控えている事情も重なり、方向を変えるような
積極的な買いは見られなかった。
市場では、午後の取引開始時間が先物と現物で違う影響で、連日荒い値動
きになる状況に不満が高まっており、相場への楽観的な雰囲気は後退しつつあ
るようだ。
日経平均株価の終値は前日比330円22銭(2.1%)安の1万5713円45銭。
TOPIXは同26.06ポイント(1.6%)安の1605.33。東証1部の売買高は概
算で19億5337万株。東証業種別33指数の騰落状況は、輸送用機器、電気・
ガスを除いて31業種が下落した。
昼休み中の東証立会外では、約810億円を超える大口のバスケット取引が
成立。売り優勢だったもようで、大阪証券取引所の日経平均先物は午後零時30
分の取引開始直後から一段安。30分遅れて現物の取引が始まると、裁定解消売
りが誘発されて下げ足が速まった。
みずほインベスターズ証券投資情報室の石川照久部長は「GDPの結果は
評価していないわけではないし、外国人も全く買っていないわけでもない。た
だ、最近は業績の良かった銘柄でもすぐに株価が上昇しないように、先物に、
すぐ左右されるような相場なら、様子をみたほうがいいという判断になる」と
指摘した。
さらに石川氏は、ライブドア・ショック以降、約定件数が縮小しているに
もかかわらず、「東証がこの時間差を放置しているのは異常だ。先物が今の相
場のようなかく乱要因となっている原因を、相場を監督する立場の東証が放置
しているのはおかしい。いつ取引開始時間を元に戻すのかが、最大の焦点だ」
と話している。
不動産株の下げがきつい
耐震強度の偽装の補償問題でマンション販売会社ヒューザー(東京・大田
区)がマンション住民に破産手続きを申し立てられた問題で、東京地裁が異例
の速さで16日に破産手続き開始を決めたことから、不動産株の下落が激しい。
三菱地所、三井不動産、住友不動産の大手3社が続落しているほか、東急
不動産、大京、NTT都市開発などの中堅事業者も軟調。パシフィックマネジ
メント、レオパレス21、パーク24などの新興企業も売られた。
このほか銀行株の下げも目立ったが、GDPデフレーターの拡大は、これ
までの脱デフレ期待にやや水を差した格好で、昨年来の相場で上げ幅を拡大し
た関連銘柄への売り圧力が高まった。
医薬関連で格下げ相次ぐ
医薬品株では、中外製薬はクレディスイスファーストボストン証券が格下
げして続落。サンドラッグは、大和総研が投資判断を引き下げで続落した。エ
ーザイも安。今春の薬価改定で主力製品の改定率が業界平均を上回ると見られ
ていることも、エーザイや中外薬の下げの背景にある。このほか、業績下方修
正銘柄ではオカモトが下げ幅を拡大。
半導体関連崩れる、ソニーも売り
電機株では薄型テレビ用の製造装置などが好調で増益幅が拡大する予想と
なった東京エレクトロンが売りに押される展開。アドバンテストなど、半導体
製造装置株は朝方、北米地区の半導体製造装置にBBレシオが昨年8月来の水
準に回復したことで上昇する場面が見られたものの、徐々に値を崩した。
ソフトバンクも安く、メリルリンチ日本証券が投資判断を売りにしたソニ
ーも安い。
西友やオリジ東秀なども安い
小売りでは、西友の下げが目立った。取引終了後に発表された前12月期
の連結純損益は545億円の赤字。事前に悪材料を予測したようだ。オリジン東
秀の株式公開買い付け(TOB)がこじれているイオンも安い。ドン・キホー
テも続落したが、オリジ東秀は反発して2800円(イオンのTOB価格は3100
円)だった。このほか、セブン&アイ・ホールディングスが安く、伊勢丹、三
越も売られた。
トヨタやマツダが堅調維持
一方、好業績で割安との評価が強まっている自動車株の一角では、トヨタ
自動車が52週高値を更新。ホンダや日産自動車などが高い。原油安によるコ
スト安や、3月期末に向けた配当取りを意識して東京電力や関西電力など電力
株の一角も高い。
また、一部アナリストによる格上げへの好感が続く太平洋セメント、大東
建託との提携が明らかになった大末建設、米系格付け会社のムーディーズが格
付け見通しを安定的からポジティブに上方修正したカネカなどが散発的に高い。
このほか、倖田來未のアルバム販売などが好調で経常利益が前年同期比
3.6倍となったエイベックス・グループ・ホールディングスは反発。
10−12月のGDPは市場予想を上回る
GDPの数値は既に市場には織り込まれていたようだ。内閣府が17日朝
に発表した2005年10−12月期の国内総生産(GDP、季節調整値)は、物価
変動の影響を除いた実質で前期比1.4%増、年率換算でプラ5.5%成長。市場
予想よりも上振れたものの、「日本の景気が力強いことを再確認したが、ほぼ、
想定できる範囲内の良さ」(大和住銀投信投資顧問の窪田真之シニアファンド
マネージャー)にとどまったと、冷静に受け止める声が多かった。
また、今後の金融政策変更に影響を与え得るデフレーターが下げ幅を拡大
したことで、脱デフレ期待が強まっていた中、やや市場参加者にとまどいを与
えた面もあった。
ブルームバーグ・ニュースが民間調査機関を対象に実施した調査では、
10―12月期のGDPは前期比1.2%増、年率換算ではプラス4.9%成長が見込
まれていた。
外国人売りへの懸念強い
朝方の外資系証券経由の注文状況は、差し引き870万株の売り越しと観測
され、海外投資家からとみられる売り姿勢が継続。前日に東京証券取引所から
発表された前週1週間の投資部門別売買動向でも、海外勢は8週間ぶりに売り
越し、売り越し金額は2239億円と昨年6月来の高水準に達していた。世界的
な金利が高止まりする中、投資資金の収縮に対する懸念は根強い。
三菱UFJ証券の藤戸則弘投資情報部長は、GDPはコンセンサスより良
かったものの、「外国人の売りが目立ち、一方で米国は好業績確認のヒューレ
ット・パッカード中心に上昇し、欧州市場も総じて高値圏。世界的なマネーフ
ローに明らかに変化が起きていると解釈せざるを得ない。為替の動きが典型」
と話す。
東・大証2部に新規上場相次ぐ
東証2部と大証2部に新規上場銘柄があった。東証2部には薬局チェーン
店を経営するクスリのアオキが新規上場。ツルハなど有力ドラッグストア12
社で構成するイオン・ウェルシア・ストアーズの一員。主に北陸3県で調剤薬
局を併設する店舗や調剤専門薬局も展開して、地域の「かかりつけ薬局」を目
指している。ツルハと資本・業務提携を結び、商品の仕入れや開発などで協力
している。初値は1500円と公募価格1280円から17%上昇した。その後は値を
下げ、終値は1420円。
大証2部には、戸建て住宅の分譲や不動産仲介を手掛ける誠建設工業が新
規上場。誠建設は大阪府に本拠を置く不動産業者で、1991年4月の設立。大阪
堺市を中心に大阪狭山市、高石市など大阪南部一帯で住宅建設、不動産仲介事
業を行う。初値は公募価格の18万円を29%上回る23万3000円となった。そ
の後は一転して売りが優勢になり、終値は19万9000円だった。
新興市場は3市場とも続落
この日はジャスダック指数の下げがきつく、2004年12月28日以来、約1
年2カ月ぶりに1600ポイント台まで割り込んだ。東証マザーズ市場、大証ヘ
ラクレス指数も大幅続落。
ジャスダックでは、新規上場が2件。ラーメン専門店の丸千代山岡家は北
海道と関東地方を中心に、豚骨ラーメンを売りにする「ラーメン山岡家」を直
営チェーン展開する。公募価格32万円に対し初値は69万2000円と急騰、上
昇率は2.2倍となった。
パソコン販売のアプライドの初値は3720円で公募価格の3100円に対して
620円高だった。パソコン、周辺機器の販売、プライベートブランド(自主企
画商品)パソコンの製造販売、テクニカル・サポートなどを行っている。1977
年に電子部品の販売会社として福岡市で創業。九州、西日本を中心に店舗展開
をしている。終値は3270円だった。
このほか、前12月期の連結決算が黒字転換した楽天が安い。今3月期も
赤字が続く予想の半導体受託製造、ユー・エム・シージャパンは続落。決算で
人件費などが膨らんだ携帯電話向けゲーム配信のジー・モードも安い。06年
12月期の連結業績予想を上方修正したインターネットセキュリティシステムズ
や、同じく決算が好調だった携帯電話販売のベルパークも、この日は売られた。
半面、不動産証券化ビジネスのグラウンド・ファイナンシャル・アドバイ
ザリーやリクルートコスモスは52週高値を更新。傘下のスターチャンネルが
見たいときに視聴できるビデオ・オン・デマンド放送を始めると、17日付の日
本経済新聞が報じたジュピターテレコムも高い。
東証マザーズ市場では、この日のライブドアは前日と変わらずの87円。
ライブドアマーケティングは反落した。ライブドアと結んだバイオ関連事業の
提携を解消すると発表したトランスジェニックは続落。資金調達のため新株予
約99万6000株を譲渡すると発表したスカイマーク エアラインズが安い。大
量保有報告書でみずほ信託銀行が保有比率を半数以下に減少させたことがわか
ったアイ・シー・エフも安い。シーフォーテクノロジーも安い。
半面、上昇したのはスリープロ、アドバックス、メビックス、篠崎屋の4
銘柄だけだった。
大証ヘラクレス市場では、大量保有報告書でモルガン・スタンレーが保有
株比率を引き下げたことがわかったゼンテック・テクノロジー・ジャパンが安
い。同じヘラクレスのEコマース企業エルゴ・ブレインズを子会社化すると発
表したD.A.コンソーシアムが安い。ターボリナックス、ぐるなび、USE
Nも安い。半面、第三者割当増資をD.A.コンソーシアムに引き受けてもらう
ことで子会社になることが決まったエルゴ・ブレインズは反発。携帯電話サー
ビスの日本通信も買われた。
主要株価指標の動向 前営業日比
日経平均株価 15713.45 -330.22
TOPIX 1605.33 -26.06
日経平均先物(大証) 15760.00 -240
日経平均先物(シンガポール) 15745 -255
東証2部指数 4791.67 -144.72
ジャスダック指数 114.68 -4.10
日経ジャスダック平均 2536.71 -71.90
東証マザーズ指数 1623.50 -120.98
大証ヘラクレス指数 2720.74 -229.91
東証1部売買高(百万株) 1953.37 +207.29
値上がり銘柄数 191
値下がり銘柄数 1439
記事についての記者への問い合わせ先:
東京 松井 博司 Hiroshi Matsui hmatsui@bloomberg.net
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