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「為替」 ドル上昇一巡後は調整相場118.87円→118.10円前後、原油急伸59.88ドル／ニューヨーク外国為替市場概況
「ドル上昇一巡後は調整相場118.87円→118.10円前後、原油急伸59.88ドル」ニュー
ヨーク概況 2006年2月18日（土曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:37JST 「ドル上昇一巡後は調整相場118.87円→118.10円前後、原油急伸59.88ドル」
【ロンドン市場概況】
17日のロンドン外為市場では、NZドル・ドルが0.6650のオプショントリガーを下
抜けたのをきっかけにドル買いが優勢になるなか、ドル・円、ユーロ・円では、日
本のGDP期待からできていたショートポジションの買い戻しが強まった。ドル・円
は、118円30銭のオプショントリガーをつけ、118円50銭の本邦輸出企業のドル売り
オーダーをこなし、118円70銭のストップロスもヒットして、117円91銭から118円74
銭まで上昇、ユーロ・円も140円22銭から141円01銭まで上昇した。ユーロ・ドルは
1.1867ドルから1.1890ドルで、ポンド・ドルは1.7344ドルから1.7386ドルで、ド
ル・スイスは1.3125フランから1.3150フランで取引された。NZドル・ドルは0.6625-
30レベルまで下落した。
【経済指標】
ユーロ圏・12月の鉱工業生産：前年比+2.5％（予想+1.9％、11月+2.9％）
仏・12月の経常収支：-45億ユーロ（11月-44億ユーロ）
【要人発言】
小泉首相
「量的緩和解除、日銀総裁に任せる」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：118円85銭、ユーロ・ドル：1.1868ドル、ユーロ・円：140円00銭、ポン
ド・ドル：1.7347ドル、ドル・スイス：1.3174フラン
【ニューヨーク市場概況】
17日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は“当面の日米金利差は縮小しな
い”との観測や投信設定に絡む買いで118円87銭まで上昇したが、低調なミシガン大
学消費者信頼感指数速報で債券市場が上昇し、債券利回りの低下を受けて118円05銭
までじり安となり、118円10銭前後で取引を終えた。
ユーロ・ドルは1.1858ドルまで下落した後、米3連休を控えてロンドン市場引けに
かけてポジション調整に絡む取引で上下し、ガルガナス・ギリシャ中銀総裁の「市
場は来月の利上げを織り込んでおり、その見方は妥当だ」との発言で1.1945ドルま
で強含み、1.1935ドル前後で引けた。ユーロ・円は堅調な日本GDP期待で膨らんだシ
ョートポジションの買い戻しで141円35銭まで上昇したが、ドル・円の下落に連られ
る形で140円68銭まで反落した。ポンド・ドルは1.7333ドルから1.7425ドルまで上昇
した。ドル・スイスは1.3174フランから1.3084フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は、英国の放送局BBCが「ナイジェリアの武装勢力が外国の石油施設に対
して近く全面戦争を宣言する」と報じたことをきっかけに買い戻されて、2％超の大
幅高となった。ナイジェリアの武装勢力は先月から石油関連施設への攻撃続行を予
告しており、潜在的に原油の供給不安要因となっていたが、BBCの報道により不安が
再燃した形となった。NYMEX原油先物価格は高寄り後も堅調に推移し、59.88ドル
（前日比2.4％高）で取引を終えた。なお、今週の原油価格の騰落率は-3.1％となっ
た。
【通貨オプション】
ドル・円スポット相場は、予想以上に強い日本のQ4GDP速報値が発表されたもの
の、未だに日銀のゼロ金利解除時期がみえてこず、“当面の日米金利差は縮小しな
い”との見方から強含み推移している。しかしながら、年初来高値119円40銭レベル
に近付くにつれて戻り売り意欲が強まり、レンジ取引が継続している。オプション
市場では、スポット相場のレンジ継続観測を受けて変動率が全体的に低下してお
り、1ヶ月物は9.150％から8.850％、3ヶ月物は8.825％から8.725％、6ヶ月物は
8.725％から8.675％へそれぞれに低下している。
リスクリバーサルでは、年初来高値手前での上値の重さが確認されたことから、
縮小傾向にあった25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は昨日と変わらず水準
+0.500％で横這い推移。中長期での相場には依然として不透明感が強いため、3ヶ月
物、6ヶ月物はそれぞれ+0.750％、+0.825％の昨日と同水準を維持している。
【株式市場】
NY株式相場は下落。1月の生産者物価指数が予想を上回る上昇となったほか、原油
価格が昨日から急伸したこともあり、インフレ懸念から終日軟調な展開となった。
ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を下回ったことも懸念材料。セクター別で
は、公益事業やエネルギーが上昇する一方で、半導体・同製造装置やテクノロジ
ー・ハード機器が軟調。デル(DELL)は昨日予想を上回る決算を発表したが、見通し
が控えめだったことから4.9%安。またデルはAMD製のCPUを採用する計画はないこと
を明言した為AMD(AMD)も売られた。冴えない決算発表とともにCEOの学歴詐称が明ら
かとなった家電小売のラジオシャック(RSH)が8.4%安。昨日のXMサテライト(XMSR)に
続いて、ライバルのシリウスサテライト(SIRI)も予想を下回る決算を発表して下落
した。ダウ構成銘柄では、デルファイとのコスト削減交渉に自信を示したGM(GM)だ
が、株価は小幅下落となった。結局ダウは5.36ドル安の11115.32、ナスダックは
12.27ポイント安の2282.36で取引を終了した。来週月曜日はプレジデンツ・デーの
祝日の為、米国株式相場は休場。
【経済指標】
米1月の生産者物価指数（PPI）：
前月比+0.3％（予想+0.1％、12月+0.6％←+0.9％）
前年比5.7％（予想+5.7％、12月+5.4％）
米1月のコアPPI（食品＆エネルギー除く）：
前月比+0.4％（予想+0.2％、12月+0.1％）
前年比+1.5％（予想+1.4％、12月+1.7％）
米2月のミシガン大学消費者信頼感指数速報：87.4（予想91.5、12月91.2）
【要人発言】
米財務省スポークスマンのフラット氏
「先日の30年債の入札結果には非常に満足している」
「ただ30年を超える期間の債券を発行する予定はない」
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「政策金利は歴史的に低水準にある」
「市場は来月の利上げを織り込んでおり、その見方は妥当だ」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 117.98 118.87 117.91 118.05
ユーロ・ドル 1.1885 1.1945 1.1858 1.1940
ユーロ・円 140.14 141.33 139.99 140.94
ドル・スイス 1.3145 1.3177 1.3082 1.3099
ポンド・ドル 1.7361 1.7425 1.7333 1.7421
株式市場：
NYダウ 11119.56 11131.95 11077.70 11115.32
ナスダック 2292.78 2291.76 2279.63 2282.36
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.565 4.507
米国債10年物 4.583 4.539
先物市場：
NY金先物 550.1 557.0 549.0 554.6
NY原油先物 59.60 60.00 59.00 59.88
シカゴ日経平均先物 15805 15830 15740 15775
（フィスコ） - 2月18日7時39分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060218-00000001-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。