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露が株式市場整備へ 新規公開の手続き大幅簡素化
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200602100008a.nwc
2006/2/10 TrackBack( 0 )
ロシア政府が株式市場の整備に乗り出した。IPO(新規株式公開)の手続き簡素化や、ロシア国内で海外企業の株式を取引できる仕組みを整えることでロシア企業の資本調達を容易にするのが狙いだ。
英紙フィナンシャル・タイムズによれば、ロシア政府は申請から数カ月かかったロシア国内でのIPO手続きを大幅に簡素化する方針を固めた。同時に、ロシア市場で売買できる海外企業の株式を売買するため「ロシア預託証券(RDR=Russian Depositary Receipt)」制度を年内にも創設する。
ロシアの有力企業の中には、整備が遅れているロシア市場で自社株が取引されることをきらい、ロンドン証券取引所(LSE)をはじめとする海外取引所だけで上場する動きが相次いでおり、ロシア人投資家から市場整備を求める声が出ていた。
ロシアの株式市場の整備が進めば、ロシアの企業だけでなく海外企業の間にもロシア国内の取引所に上場する動きが広がる。これにより、原油輸出などでロシア国内に集まる資金がロシア国内に投資されることになり、ロシア企業の資金調達が容易になるうえ、ロシア国内の投資家の投資機会も拡大することになる。
現在、ロシアの有力企業では、天然ガス世界最大手ガスプロム、石油大手ルクオイル、鉄鋼大手エブラズ、複合産業体システマなどがLSEに上場。このうち、エブラズなどはロシア国内の取引所には上場していない。2004年にロシア企業がLSEで調達した額は総額350億ドル(約4兆1300億円)に上った。
ロシア政府は海外からの資金調達を増やす狙いで、エネルギーや希少金属分野の国営企業の海外取引所上場を進めていたが、今後は海外取引所に上場しているロシア企業についても、ロシア国内取引所への上場を促す方針だ。
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【用語解説】ロシアの株式市場
ロシアの株式市場 モスクワ銀行間為替取引所(MICEX)、サンクトペテルブルク証券取引所など数十にのぼる取引所があるが、上場手続きが複雑と指摘されている。主要株式指標RTS指数は約60取引所の主要50銘柄の株価で構成。石油・天然ガス、希少金属など世界的な有力企業の株価上昇に牽引され、同指数は昨年約80%上昇した。