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インド石油大手、相次ぎ大規模投資 国内需要拡大に対応
FujiSankei Business i. 2006/2/10 TrackBack( 0 )
インドの石油大手が、2006年度(06年4月−07年3月)にかけ、大規模投資を行う計画を相次いで打ち出している。急拡大を続けるインド国内需要に対応し、設備の整備やM&A(企業の合併・買収)を一段と積極化する。
インドの石油需要8割を担うインド石油天然ガス公社(ONGC)のラハ会長は8日、ロイター通信が主催した経済セミナーで、現在同社が総額150億ドル(約1兆7700億円)を投じ海外の石油企業買収、開発権益獲得を目指していることを明らかにした。
06年度も国内油田開発向けに総額30億ドル(約3540億円)を投資する考えを表明。国内生産量を09年度までに現在の12%増に当たる年間3000万トンに引き上げる計画だ。
同社は政府の石油製品の価格統制政策の一環として、年間約150億ドルを小売企業への補助金として拠出しているため、キャッシュフローは十分ではない。
このため、新規投資の原資は金融機関からの融資でまかなう方針だ。05年10−12月期純利益が前年同期比22%増となるなど業績は好調で、米格付け会社ムーディーズからインド企業としては最高格付けの「Baa1」を取得。低利の資金調達が可能になっている。
また、石油精製最大手のインド石油公社(IOC)は昨年12月、日本の三菱東京UFJ銀行など内外の7金融機関から総額3億ドル(約354億円)の設備投資資金を調達する方針を表明した。
ブルームバーグによればIOCが05年度にインド国内に新設するガソリンスタンドは1100に達する見通しだ。石油精製2位のヒンダスタン・ペトロリアムも昨年10月、2億ドル(約236億円)を米シティグループ、英HSBCホールディングスなどから調達する計画を表明。07年末までに年間石油精製能力を300万トン引き上げる。
04年時点のインドの石油需要は年間3億7580万トンと、中国、日本に次ぎアジア3位。経済成長を背景に年間4−5%程度の伸びが見込まれており、海外油田開発権益の確保や石油精製、小売設備の増強が急務となっている。