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2月10日(ブルームバーグ):米国株式相場は反発。原油価格が6週ぶりに下げたほか、月間の米財政黒字が予想を上回ったことから、取引終盤に買いが集まり、S&P500種株価指数は前週末比プラスに浮上した。
朝方は医薬品最大手、ファイザーの利益見通しへの失望と、予想を上回る貿易赤字を材料に売り先行で始まった。午後に入り、原油先物相場がバレル当たり62ドルを割り込んだほか、月間財政赤字統計が景気回復示唆と受け止められ、株式相場は値を戻した。
フォート・ピット・キャピタル・グループ(ピッツバーグ、運用資産8億 5000万ドル)の投資責任者、チャールズ・スミス氏は、「市場には現在、追い風が吹いている」と語る。「企業利益が今年伸び悩むのは間違いないが、エネルギー価格高騰が沈静化するだろう」と述べた。
保険ブローカーのエーオンを中心に、保険株が上昇をけん引。エーオンの四半期利益は前年同期の3倍近くに増加した。
S&P500種株価指数終値は前日比3.21ポイント(0.3%)上げて 1266.99。ダウ工業株30種平均S&P500種株価指数は前日比35.70ドル(0.3%)高の10919.05ドル。ナスダック総合指数は同6.01ポイント(0.3%)上昇の2261.88で終了した。
前週末比ではS&P500種は0.2%、ダウ平均は1.2%上昇。ナスダックは0.1%未満の値下がりだった。
原油価格
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)上場のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物3月限終値は、前日比78セント(1.3%)安の1バレル=61.84ドル。産油国の生産能力が今年拡大し、需要の伸びを追い越すとのリポートを材料に、6週ぶりの安値に下げた。
米財務省が午後に発表した1月の米財政収支は209億8800万ドルの黒字となり、黒字額は前年同月の85億7800万ドルを上回った。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想で1月の財政収支は95億ドルの黒字(中央値)だった。株式市場はこれをきっかけに、安値から戻した。
ノレンバーガー・キャピタル・パートナーズ(サンフランシスコ)のトレーディング・ディレクター、トッド・クラーク氏は、「原油価格がバレル当たり62ドルを割り込んだことが一番の材料だった」と指摘。「株価は経済データよりも企業利益に大きく左右されている」と付け加えた。
エーオンは9.3%上昇し、S&P500種採用銘柄の値上がりトップ。第4四半期(10−12月)決算では、純利益が2億2400万ドルに達し、前年同期の 8100万ドルから急増した。北米ブローカー事業の伸びと、訴訟コストの低下、部門売却益が押し上げた。
保険最大手のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)にも買いが入り、S&P500種採用の保険株で構成する指数は1%上昇。業種別24 指数の値上がり首位となった。
ファイザー
ファイザーは下落。同社は2006年通期決算について、売上高が前年の 513億ドルと「ほぼ同水準」を見込んでいると明らかにした。また一部コストを除いた1株当たり利益見通しは約2ドルと、前年同期の2.02ドルを下回るとした。トムソンがまとめたアナリストの予想平均は2.04ドル。トムソンは予想ベースを公表していない。
米商務省が朝方に発表した昨年12月の貿易収支統計によると、財とサービスを合わせた貿易収支(国際収支ベース、季節調整済み)は657億ドルの赤字だった。赤字幅は前月の647億ドル(速報642億ドル)から拡大し、ブルームバーグ・ニュースがまとめた予想中央値650億ドルも上回った。
ニューヨーク証券取引所の騰落はほぼ同率。出来高概算は16億株と、3カ月平均を4.1%上回った。
エネルギー株
製油最大手のバレロ・エナジーや石油メジャーのエクソンモービルに売りが出され、S&P500種採用のエネルギー株で構成する指数は0.5%下げ、産業別10指数のうち値下がりトップ。
銅生産大手のフェルプス・ドッジも下げた。プルデンシャル・エクイティー・グループのアナリスト、ジョン・C・トゥマゾス氏は、フェルプス・ドッジの株式投資判断を「オーバーウエイト」から「ニュートラルウエイト」に引き下げた。同氏は調査リポートで、銅需要は減少に向かうと指摘し、銅産業全体の投資判断を引き下げた。
アライド・ウエイスト
廃棄物処理のアライド・ウエイスト・インダストリーズが急伸。第4四半期(10−12月)決算では、1株当たり利益が15セント、売上高が14億7000 万ドルに達し、トムソンがまとめたアナリスト4人の予想平均である8セント、 14億ドルを上回った。
コンピューターウイルス対策ソフトのマカフィーも大幅高。第4四半期(10−12月)決算では、純利益が一部コストを除くベースで1株当たり27セントと、先月発表された暫定集計のレンジの上限に達した。