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「為替」 グリーンスパン前FRB議長のタカ派発言観測でドル上昇118.83円まで／ニューヨーク外国為替市場概況
「グリーンスパン前FRB議長のタカ派発言観測でドル上昇118.83円まで」ニューヨー
ク概況 2006年2月9日（木曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:16JST 「グリーンスパン前FRB議長のタカ派発言観測でドル上昇118.83円まで」
【ロンドン市場概況】
8日のロンドン外為市場では、昨日の円買い戻し主導の展開から一変、ドル・円、
クロス円のショートカバーの買いが優勢な動きになった。ドル・円は117円82銭から
118円39銭まで上昇、ユーロ・円は141円03銭から141円77銭まで上昇、ポンド・円も
205円26銭レベルから206円34銭レベルまで上昇した。ユーロ・ドルは1.1965ドルか
ら1.1980ドルで、ドル・スイスは1.2956フランから1.2980フランで、ポンド・ドル
は1.7406ドルから1.7445ドルで取引された。
【経済指標】
英・12月の鉱工業生産：前月比+0.2％（予想+0.3％、11月+0.8％←+0.6％）
英・12月の製造業生産：前月比+0.3％（予想+0.2％、11月+0.5％←+0.4％）
独・12月の貿易収支：+115億ユーロ（予想+130億ユーロ、11月+140億ユーロ）
【要人発言】
特になし
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：118円49銭、ユーロ・ドル：1.1958ドル、ユーロ・円：141円62銭、ポン
ド・ドル：1.7430ドル、ドル・スイス：1.2996フラン
【ニューヨーク市場概況】
8日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は「グリーンスパン前FRB議長が米国経
済に対して楽観的な見方を示し、一段の金利上昇の必要性を指摘した」との関係者
の話が広まり、債券利回りの上昇を受けて118円24銭から118円83銭まで上昇した。
119円手前のCTA、投機筋の売りをこなせずに118円55銭前後まで軟化して引けた。
ユーロ・ドルはロシアルーブル切り上げの噂に絡んだユーロヘッジ売りや、ロシア
通貨バスケットのユーロ割合の縮小観測を受けて1.1972ドルから1.1923ドルまで下
落した後、緩やかに反発し、1.1960ドル前後で引けた。ユーロ・円は機関投資家筋
主導の買いで141円41銭から141円80銭まで上昇したが、CTA、投機筋の売りで上値は
限られた。ポンド・ドルは1.7442ドルから1.7378ドルまで下落した。ドル・スイス
は1.2976フランから1.3039フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は、ガソリン在庫の大幅増加が売りを加速させて3日続落となった。週次の
在庫統計では、製油所の稼働率が低下しているにもかかわらず、ガソリン在庫が6週
連続で増加し、昨年3月以来の水準に積み上がっていることが明らかになった。一方
で原油在庫は予想外に減少。しかしながら、高水準で安定的に推移しており、“イ
ラン産原油の輸入が減少した場合でも、即座に供給が逼迫することはない”との見
方も多い。NYMEX原油先物価格（3月限）は弱含み推移し、約1ヶ月ぶりの安値水準
62.55ドル（前日比0.8％安）で取引を終えた。
米週次の在庫統計（2/3時点）
原油在庫：前週比-32万バレル（予想+100万バレル、前回+192万バレル）
ガソリン在庫：同比+430万バレル（予想+200万バレル、前回+428万バレル）
蒸留油在庫：同比-31万バレル（予想-40万バレル、前回-20万バレル）
【通貨オプション】
ドル・円スポット相場では、又グリーンスパン前FRB議長が米経済に対して楽観的な
見方を示したとの噂にショートカバーが先行している。オプション市場は、日銀金
融政策決定会合、米貿易収支、G8と続くイべントを反映して短期変動率は堅調推移
しているものの、期日物は低下した。1週間物は9.125％から9.625％へ上昇する一
方、1ヶ月物は9.000％から9.050％、3ヶ月物は8.875％から8.775％、6ヶ月物は
8.675％から8.575％それぞれ小幅低下した。
キャリートレードの手仕舞いなどから更なる円高観測は根強く、リスクリバーサル
では円コール買いは継続、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.515％から
+0.550％、3ヶ月物は+0.650％から+0.700％、6ヶ月物は+0.725％から+0.775％へそ
れぞれ拡大している。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。主要企業の好決算や企業分割の観測を受けて終日堅調な展開と
なった。原油価格が約5週間ぶりとなる62ドル台半ばまで下落した事も好感されてい
る。セクター別では、テクノロジー・ハード機器や医薬品・バイオが上昇する一方
で、公益事業や不動産が軟調。シスコ（CSCO）は好決算とともに強気の売上予想が
好感され7.2％上昇。ペプシコ（PEP）も予想を上回る決算を発表して小幅高となっ
た。30億ドル規模の自社株買い枠の設定を発表したディレクTV（DTV）も上昇。一方
で、オンライン宝飾品小売のブルーナイル（NILE）は、決算が予想を下回り売られ
た。ダウ構成銘柄では、ファイザー（PFE）が小売向け商品部門の売却又は分割を検
討しているとの発表を受けて5.7％高。1月の既存店売上高が9.7％増と好調だったマ
クドナルド（MCD）も買われた。結局ダウは108.86ドル高の10858.62、ナスダックは
22.02ポイント高の2266.98で取引を終了した。IP電話の新興企業であるボーネージ
が新規株式公開に向けた書類を当局に提出したことで注目を集めている。最大で2.5
億ドルの資金調達を行う見通し。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
イッシングECB理事
「原油価格はユーロ圏経済のリスク」
「経済成長見通しは楽観的」
「四半期毎のGDPの数字は変動的」
「供給に左右される原油高は危険」
「中銀は市場を驚かすべきでない」
「金融政策はかなり緩和的」
「ECBは価格安定リスクの上昇がみられれば行動する」
「ECBは一連の利上げを計画していない」
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「ECBはインフレリスクの上昇で必要とあればすぐにでも行動する用意がある」
「昨年12月以降の価格上昇リスクは高まっており、ユーロ圏の力強い成長が確認さ
れている」
上院銀行委員長
「スノー米財務長官は半期の為替報告書のなかで、中国を為替操作国として名指し
すべきである」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 117.90 118.83 117.82 118.51
ユーロ・ドル 1.1970 1.1980 1.1923 1.1961
ユーロ・円 141.09 141.80 141.03 141.75
ドル・スイス 1.2977 1.3039 1.2956 1.2995
ポンド・ドル 1.7417 1.7445 1.7378 1.7417
株式市場：
NYダウ 10742.16 10865.42 10740.63 10858.62
ナスダック 2261.32 2268.72 2246.98 2266.98
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.654 4.676
米国債10年物 4.565 4.589
先物市場：
NY金先物 550.5 556.4 548.5 553.8
NY原油先物 62.75 63.49 62.30 62.55
シカゴ日経平均先物 16350 16475 16290 16470
（フィスコ） - 2月9日7時24分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060209-00000002-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。