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http://www.yomiuri.co.jp/hochi/news/feb/o20060203_10.htm
ホリエモンの企業買収などの“指南役”とされる村上ファンドの村上世彰(よしあき)氏(46)が3日夜、神戸市内で講演し、「おれは絶対に逮捕されない」と豪語した。村上氏は講演に先立ち、大阪市内で阪神電鉄の西川恭爾社長(66)と筆頭株主として、トップ会談した模様。双方とも会談の事実や詳細について明らかにしなかったものの、村上氏は講演で「(阪神電鉄の)経営権を取ろうという考えはない」と従来の主張を繰り返したという。
講演会場に車で入る村上世彰氏 村上氏はこの日、阪神電鉄首脳と大阪市内でトップ会談したあと、神戸市中央区の神戸市勤労会館に到着した。午後6時前、報道陣約50人が待ち構える中、乗用車の中でうつむき加減に顔を隠した村上氏は、不敵な笑みを浮かべ、ライトとフラッシュに照らされながら地下の駐車場へ入った。
村上氏が講演したのは、灘高、東大、通産省を通じて後輩の自民党・西村康稔(やすとし)衆院議員(43)=兵庫9区=の神戸後援会の集まり。出席者によると、講演内容は、村上ファンドが株主代表訴訟を起こし、昨年和解した東京スタイル問題が中心だったが、ライブドア事件に話が及んだ際、村上氏は「日本の一企業がああいうことになってしまった。ルールを破ってしまった」と、親密な関係だったとされるライブドア前社長の堀江容疑者を批判。西村議員が「村上さんは逮捕されることはありません」と発言すると、村上氏も「おれは絶対に逮捕されることはない。コンプライアンス(法令順守)にちゃんと従っている」「インサイダー(取引)なんかありようがない」などと豪語したという。
また西村議員から「(筆頭株主になっている)阪神電鉄をどうされるんですか」と聞かれた村上氏は「きちんとした資産があり借金が少ない、非常にいい会社だと思う。時価総額が会社の価値よりも安すぎる。だからとことん株を買ってもいいかと考えた」と説明。発行済み株式総数の44・49%と過半数に迫るまで取得したことについても「私は投資の世界は向いているが、経営には向いていない。経営権を取ろうとかはない。あくまで株主として主張したい」と強調したという。しかし、この日、行われた阪神電鉄・西川社長らとのトップ会談では、電鉄が策定中の中期経営計画の内容などについて意見を交換したとみられるが、村上氏は講演では一切ふれず、講演後は報道陣の前から姿を消した。
また阪神電鉄本社も会談についてはシークレットを貫き、大阪・福島区の本社に「今日(3日)に関する記者会見、資料の配布は行いません」と張り紙がされていただけだった。
◆松坂屋に役員・社員による買収を提案
村上ファンドは3日、昨年末時点で、発行済み株式の5・46%を保有する松坂屋に対し、役員・従業員が大株主になるなどの企業価値向上策を書面で提案したことを明らかにした。提案の中にはMBO(経営陣による自社買収)やEBO(従業員による自社買収)も含んでいる、と表明。「役員・従業員自身が大株主になり、さらに企業価値を向上させるために専心していただくことができるなら望むところ」と強調した。