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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu113.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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経団連には良識人が1人も存在しないことを証明した
小泉政治とホリエモン商法が重なって見えるのはなぜか
2006年2月1日 水曜日
経団連すら良識人はいなくなった(写真は奥田会長)
◆ライブドア摘発から浮かぶ政治・経済の「情けなさ」 1月31日 花岡信昭
http://www.hanasan.net/xoops/modules/wordpress/
六本木ヒルズの中央に地上54階の森タワーがそびえる。51階に六本木ヒルズクラブがある。入会するとき150万円ほどかかる。ヒルズ族に代表される「現代の金持ち」たちのクラブである。
若者らが談笑して騒いでいるかと思うと、家族連れがいて子供がはしゃぎながら走り回っている。とてもではないが、欧米に見られる良質な「大人のクラブ」とはいえない。六本木ヒルズの下品さを象徴している。
その38階にあるライブドアに、ついに東京地検特捜部の強制捜査のメスが入った。基本ルールを逸脱したホリエモン流錬金術を退治するということは、日本の行く末を考えて大歓迎である。
それにしても、この一件から浮かんでくるのは、日本の政治・経済のなんともいえぬ卑小な、品格を欠いた実態の「情けなさ」である。
東京証券取引所は売り注文が急激に膨らんで全銘柄の取引停止に追い込まれた。1949年の設立以来初めての屈辱である。東証の混乱は世界の市場に影響を及ぼした。
ウオール・ストリート・ジャーナルは「技術力を誇る日本の中枢が敗北宣言」、フィナンシャル・タイムズは「屈辱の再発を防ごうと絶望的な試みを続行」、タイムズは「突然、だれも株を売ることができなくなったのは、まったく馬鹿げた話」などと書きたてた。
東証システムの欠陥をみじめにさらけ出す結果となったのだが、同時に、日本の株式市場がいかに「ちまちまとした売り買いで小銭を儲けようとする大衆投資家」に席巻されているか、その実態を見せつけてくれた。
本来、株式投資というのは、その企業の発展を支えようという志に基づいた行為であるはずだ。それがわずかばかりの「マネーゲーム」に熱狂する世界になっていたのである。
こうなると、ホリエモンだけをただちに非難することはできない。扱う資金の規模こそ違うが、拝金主義という体質を世の中の多くの投資家も共有しているからだ。
検察は世間の動きがおかしくなったと感じたら、「世直し」を試みる。そこが、警察とは違うところで、一定の政治判断が働くのだ。ライブドア摘発の狙いは「日本社会への良識の復活」である。
日本経団連はこのホリエモンを全会一致で会員に迎え入れていた。「『カネがあれば何でもできる』と公言している者を入会させるのは遺憾だ」と反対する経営者が1人もいなかったのだ。
日本経済の中枢を担うべき日本経団連の倫理観、常識的感覚が著しく欠如していることを露呈したといっていい。土光敏夫氏をはじめ、風圧すら感じさせる堂々たる経営者が何人もいたのだが、いまや良識人が1人も存在しないことを証明してしまった。
小泉首相はホリエモンを昨年の総選挙で郵政民営化反対派の急先鋒、亀井静香氏への「刺客」として起用した。党公認ではなく「無所属」の出馬となったのに、自民党本部の記者クラブで武部幹事長が同伴して会見を行うという、スジ違いのこともやってしまった。
小泉構造改革は「勝ち組と負け組を分けるもの」という批判もある。ホリエモンはその勝ち組の代表格だった。小泉政治とホリエモン商法が重なって見えるイメージをどう払拭するか。
ポスト小泉攻防に新たな視点が加わった。
(以上、読売ウイークリー2月12日号「政々流転」)
(中略)
<花岡のコメント>
日朝国交正常化がなれば、おそらく1兆円くらいのカネが出ていくことになるでしょうね。日韓の国交正常化時には当時のレートで8億ドル以上が支出されています。国民の理解をどう得るか、拉致問題とのかかわりからも拙速は避けてほしいですね。
★ 「敗戦時、わが国は生産設備の90%を爆撃で失い世界の最貧国の一つでした」と某氏が言われましたが、当時の日本には素晴らしい人たちがいました。二つほど例を挙げさせてください。かれらのお蔭で日本は復興したのです。
1.三沢基地に当時務めていた某米軍将校が外出中日本人の子供たちにお菓子を与えて、基地に帰ってきたところ、ある日本人の婦人が訪ねてきていた。近在の農家の主婦であった。「子供があなたからお菓子をもらったが、ただでいただくわけにはいかない」といって持ってきた野菜を受け取ってくださいといってきかなかったそうである。その米軍将校は、我々はこんな恐るべき国民と戦ったのかと恐怖心を覚えたそうである。
2.ある日系米国人が日本被占領中、親の祖国を見たいと思いGHQ勤務を志願した。日本に着任した後、靴を靴磨きの少年に磨いてもらっていた時、たまたま持っていたジャム付きのパンを与えたところ、食べずにポケットにしまったそうである。腹が空いているはずなのに不思議に思い、「何故食べないのだ」と訊いたところ、「妹に食べさせる」と答えたそうである。それを聞いてその日系米人は、「あー、日本は大丈夫だ」と思ったそうである。(STさん)
<花岡のコメント>
たしかに当時の日本にはそうした「矜持」がありました。これがどこへ失われたのか、考えたいですね。
(私のコメント)
ホリエモンの言葉で「金さえあればなんでも買える」と言うのは有名ですが、確かに金さえあれば女にももてるし、結婚の条件として年収が1000万以上と言うことを公言する女性も増えてきた。ホリエモンだって会社が大きくなるにつれて女にもてるようになったから本にそう書いたのだろう。テレビなどのマスコミも時代の寵児として彼をもてはやした。
日本経団連も全会一致でホリエモンを会員として迎え入れましたが、これがまさに日本の現実なのです。経団連の奥田会長は小泉内閣のブレーンとして働いてきましたが、小泉首相の周りにはホリエモン的な人物が取り巻いている。そうなると小泉首相の政策判断もだんだんとホリエモン的になってくる。
ホリエモンよりもホリエモン的なのが竹中大臣ですが、住民登録を誤魔化してまで税金を納めようとせず、まさにユダヤ的な拝金主義が小泉内閣の精神的なバックボーンになってしまった。さらに高額所得者の税金が減免されたのに一般サラリーマンは税金の減免措置が廃止されてしまった。
税金については「株式日記」のホームページ版の表紙にも書いてあるとおり、最高所得税率を50%から37%に減免して、消費税を5%に引き上げて不況を長期化させてしまった。現在は景気が回復したと言っていますが最悪の状況から回復したに過ぎず、税収は落ち込んだままだ。
花岡信昭氏が指摘しているように、日本の政権中枢や経団連のような経済の中枢までもが拝金主義に犯されて、マスコミも拝金主義を持て囃す。以前の日本はこのようなことは無かったのですが、アメリカからユダヤ的な拝金主義が入り込んで日本の中枢から腐らせてしまっている。
このような拝金主義が蔓延れば金のためなら何でもする人間が増えて、人間が金を使う世界から、金が人間を使う世界へと変化してしまう。金でもって人間を評価してしまうホリエモン的な世界だ。金のためなら詐欺のような犯罪をしてまで金を稼ごうとする金の奴隷が増えてしまった。
戦後間もない頃は日本は世界の最貧国であり飢え死にする人もいたくらいですが、それがもっとも豊かな国になれたのは戦前の教育がしっかりしていたからですが、戦後派の人間が増えていくにつれて道徳やモラルも低下して金に使われる卑しい人間が増えた。働く事よりも人を騙して金を稼ぐ事が持て囃されるようになった。
二十代三十代の若い人はホリエモンを偶像視する人が多いようですが、勝ち組の代表だったホリエモンが逮捕された事は何を意味するか、戦後の家庭や学校の教育が間違っていたのとの証明だ。いまや小学生の登下校にも誘拐されないように集団登下校が行なわれている。戦後間もない頃はそんなことは考えられなかった。教育政策が間違っていた事の証明だ。いくら貧しくても守るべき事は守るのが日本人であり、ホリエモン的生き方はなりすましなのだ。