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□ホリエモン 御用達の港陽監査法人使い 東大発ベンチャーもマネーゲームに利用 [ゲンダイ]
http://gendai.net/?m=view&g=syakai&c=020&no=24221
【この会社の人と事件】
2006年1月25日掲載
ホリエモン 御用達の港陽監査法人使い
東大発ベンチャーもマネーゲームに利用
ライブドア御用達――。こう揶揄(やゆ)される港陽監査法人(横浜市)。東京地検の家宅捜索を受けた同法人は、上場企業7社の監査を担当しているが、ライブドア、ライブドアマーケティングをはじめライブドアグループの企業が目立つ。同法人の上場企業の監査第1号が、00年4月に東証マザーズに上場したオン・ザ・エッヂ(現・ライブドア)だった。M&Aを取り仕切っている宮内取締役(38)が横浜で税理士をしていた時代の人脈。同法人に所属し、ライブドアの監査を担当していた会計士が、宮内氏が買収したコンサルタント会社の取締役を務めるなどズブズブな関係だ。
ライブドアがらみの怪しげな上場にも関与してきた。05年3月に名証セントレックスに上場したエフェクター細胞研究所(東京都)だ。もともと主幹事証券はUFJつばさ証券(現・三菱UFJ証券)、監査法人は中央青山だったが、上場直前に主幹事がライブドア証券、監査法人が港陽に変更され、バイオベンチャーの上場より、「ホリエモン証券」「ホリエモン監査法人」への変更の方が話題になった。
ホリエモン・宮内コンビのやり口は、株式市場を使って短期間に荒稼ぎするというものだが、エフェクター社も定石通りに使われた。公募価格38万円という実態とはかけ離れた高い価格を設定した上、発行済み株式の51%に相当するストックオプション(自社株の新株引き受け権)を発行。役員や社員だけでなく、取引先企業やコンサルタントにまで転換価格1万円で割り当てた。ストックオプション行使で得た株式を市場で売却すればボロ儲けできる仕組みだ。
だが、その思惑は外れ、初値が公募価格を大きく下回る“負け組”になった。当然の帰結で、この手法には非難が集中。エフェクター社は一定期間売却できなくするロックアップをかけた。だが、その期間は取締役以外の取引先企業やコンサルタントなどは、わずか6カ月間。その期間が過ぎれば巨額なカネを手にできた。現在、この大いなる抜け穴で荒稼ぎした人物について、さまざまな憶測が飛び交っている。
東大発のベンチャー企業は、ホリエモン一派のマネーゲームに徹底的に利用されていたのだ。
【野村 隆夫