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米FRBがバーナンキ時代へ、大きな変化ないとの見方 【ロイター】
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投稿者 Sちゃん 日時 2006 年 2 月 01 日 11:10:15: 4kC3WMVanvmFc
 

http://today.reuters.co.jp/News/NewsArticle.aspx?type=businessNews&storyID=2006-02-01T094352Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-201777-1.xml

米FRBがバーナンキ時代へ、大きな変化ないとの見方

2006年 02月 1日 水曜日 10:07 JST


 [ワシントン 31日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は31日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、14回連続となる利上げを決めた。

 その直後、上院はバーナンキ経済諮問委員会(CEA)委員長のFRB議長指名を発声投票で承認。FRBは、米東部時間2月1日午前に新議長の宣誓式を行うことを明らかにした。

 バーナンキ氏の議長就任でFRBがどう変わるのか、世界の金融市場の関心が集まっている。

 バーナンキ氏は52歳。著名な経済学者として尊敬を集め、インフレ目標の導入論者として知られる。

 直感と柔軟性を大切にしたグリーンスパン議長とは異なり、より明確な金融政策の運営ルールのを確立するのではないか、との指摘もある。

 ただ、アナリストの間では、バーナンキ時代に入っても、FRBに劇的な変化は訪れない、との見方が多い。

 メジロー・フィナンシャルのエコノミスト、ダイアン・スォンク氏は「バーナンキ氏は、グリーンスパン議長が好んだリスク管理手法を全面的に支持しているものの、インフレ目標の導入を望んでいる。ただ、それにはコンセンサスが必要で、現時点では、まだコンセンサスができていない」と指摘した。

 バーナンキ氏は、FRBで3年間理事を務めた後、昨年6月にCEA委員長に就任、人脈を築く機会に恵まれた。会議を通じて、FRBのファーガソン副議長やコーン理事と接触する機会も多かった。

 ただ、インフレ抑制でグリーンスパン議長のような信用を勝ち得ることが、バーナンキ氏の課題だと指摘する市場関係者は多い。

 ドレスナー銀行のチーフエコノミスト、マイケル・ヘイズ氏は「グリーンスパン議長は、世界の金融市場にとって、ひとつの制度だった」と振り返る。

 グリーンスパン氏がインフレ抑制で成功を収めているため、バーナンキ氏は比較的恵まれた環境での船出となる、との見方もある。

 金融政策以外の問題にも積極的に発言したグリーンスパン議長と異なり、バーナンキ氏は、金融政策に直接影響のない議会の問題には口を挟まない方針を強調しているが、議会から発言を求められる可能性はある。

 ヘイズ氏は「(バーナンキ氏が)目先、大幅に政策を変更することはないだろう。米経済は、第4・四半期にやや減速したが、十分好調を維持しており、おそらくはFRBの行動があと1、2回必要になるだろう」と述べた。

 今回のFOMC声明をめぐっては、グリーンスパン議長が、今後の追加利上げ・利上げ打ち止めの判断について、バーナンキ氏に裁量余地を残そうした苦心の跡がうかがえる、との指摘もある。

 資産バブルへの対応でも、グリーンスパン時代から変化はない、との見方が多い。

 バーナンキ氏は、グリーンスパン議長同様、FRBは経済全体に目を配るべきであり、金融政策では資産バブルに十分に対応できない、と主張している。

 バーナンキ氏は、FRB理事からCEAに転出する直前の講演で、海外の貯蓄が「余剰」であるため、米貿易赤字を混乱なくファイナンスすることが可能になっている、と発言。危機発生を招かずに世界の不均衡が解消されることに期待を表明した。

 この世界経済の不均衡という問題については、一部のエコノミストから、バーナンキ氏が最初に直面する危機の萌芽となりかねない、との指摘が出ている。

 ブラインダー元FRB副議長は、ニューヨークの外交問題評議会で「バーナンキ氏が、任期1期目で大幅なドル安への対応を迫られることは、ほぼ確実だ」と断言している。

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