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[ライブドア]海外で蓄財、数十億円 堀江容疑者の口座も
ライブドア(東京都港区)グループによる証券取引法違反事件で、同社が自社株の売却などで得た数十億円を、スイスの銀行に開設した複数の口座にプールしていることが、関係者の話で分かった。口座の名義は仮名だが、ライブドアの法人口座に加えて前社長、堀江貴文容疑者(33)個人のものもあるという。こうした資金は税務申告せずに簿外で処理されており、東京地検特捜部は脱税の疑いもあるとみて、国税当局との連携も視野に、不正蓄財の実態解明を進めるとみられる。
◇自社株売却益、脱税の疑い…東京地検、国税当局と連携
関係者によると、簿外資金がプールされているのは「プライベートバンク」と呼ばれる富裕層の資産を運用・管理するための口座。いずれも架空の企業や海外ファンドなどの名義になっていたが、実際には、ライブドアや堀江前社長のもので、一度に10億円単位で入金されていたこともあったという。
口座の開設や入金などは、金融子会社「ライブドアファイナンス」(同区)前社長、中村長也容疑者(38)=ライブドア前執行役員=やライブドアのファイナンス事業部が行っていたとされる。特捜部の調べに対し、中村前執行役員は、堀江前社長の指示で、簿外の資金を送金した事実を認めているという。
プールされた資金は、携帯電話販売「クラサワコミュニケーションズ」など04年3月〜05年1月に偽装買収した6社側との株式交換のため、ライブドア側が新規に発行した株の売却益の一部とみられる。この際、株はライブドアが実質支配する投資事業組合を通じて、海外のファンドなどに売却され、売却益の大半はライブドアに還流していたが、一部がこの口座に送金されたという。
また、貸金業「ABS」買収(04年3月)のために発行した新株70万株は、直接海外の投資会社に売却されたが、この売却益の一部も別のファンドなどを通じ、同じ口座に入ったとみられる。
いずれの場合も、株の売却は、市場を通さない相対取引で行われるうえ、売却益は複数のファンドなどを経由して、顧客の秘密を最重要視するスイスの銀行の仮名口座に入っており、口座の資金がライブドア関連とは発覚しにくい形だった。
2006年02月01日03時31分
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1678187/detail?rd