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□ライブドア、自社株売り粉飾資金 別組合通じ海外取引 [朝日新聞]
http://www.asahi.com/national/update/0130/TKY200601290225.html
ライブドア、自社株売り粉飾資金 別組合通じ海外取引
2006年01月30日07時58分
ライブドア前社長の堀江貴文容疑者(33)らによる証券取引法違反事件で、同社が本体粉飾に使った資金還流工作の手口の全容が判明した。ライブドアは工作の原資に自社株をあて、表面化していない新たな投資事業組合を隠れみのに、海外の証券会社を通じて自社株を売却させて現金化した。その売却代金で別の組合が株式交換の相手会社側からライブドアの新株を買い取った後、高値で売り抜けてライブドアに還流させ、決算を粉飾していた。東京地検特捜部は、総額約90億円に上る粉飾決算の実態解明を進めている。
自社株売却による収入は赤字を解消する売り上げに計上できないが、複数の組合を使った複雑な資金の流れで売り上げに見せかけることが可能になった。巨額の粉飾決算の中で、自社株を使って赤字を黒字に仮装する粉飾の手口が明らかになり、同社経営の虚構ぶりが明確となった。
関係者によると、粉飾の原資となった自社株売却の隠れみのに使われたのは投資ファンド「VLMA1号投資事業組合」。ライブドアグループの投資会社の野口英昭・元社長=18日死亡=が04年初め、投資事業運営会社に対し、新たにVLMA1号組合を作って資金運用を依頼。この組合の資金の元手として、ライブドアは実質支配する「M&Aチャレンジャー1号投資事業組合」を通じVLMA1号組合にライブドア株を渡した。
VLMA1号組合は野口元社長の指示によって、渡されたライブドア株を海外の証券会社を通じて売却し、売却代金はM&A組合に戻された。この売却代金は、人材派遣会社「トライン」の買収工作に絡んで自社株の買い取りに使われた。
ライブドアは04年3月に株式交換でトラインを買収したが、その後、M&A組合がトラインの個人株主からライブドアの新株を買い取る際、問題の売却代金の一部1億円が充てられた。
M&A組合はこの新株を高値で売り抜け、ライブドアに資金を還流させた。
M&A組合は、エイチ・エス証券の子会社が運営し、野口元社長は同証券と子会社双方の役員だった。野口元社長は、証券取引法違反容疑で逮捕されたライブドア前取締役の宮内亮治容疑者(38)と相談しながら資金還流工作を行っていた。
VLMA1号組合の運営会社は04年夏ごろ、野口元社長から新たな依頼を受け、M&A組合の出資で「VLMA2号投資事業組合」を設立。この組合は、証取法違反の疑いが持たれている虚偽の企業買収情報を公表したライブドアの関連会社の資金還流工作に使われていた。