★阿修羅♪ > 国家破産44 > 868.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
2006年01月29日
http://chou.seesaa.net/article/12457075.html
フジテレビの日枝会長がライブドアに関して、支援、買収なども匂わせるような発言に切り替わってきました。確かにライブドアの時価総額と、持っている資産価値を比べると、買収してもお釣が来るぐらいのレベルにまで株価は下がってきました。
それに加えて、放送、通信、インタネットの融合から新しい価値を創出できるのであればフジテレビが買収することもある?って思いがちですが、やっぱりこのシナリオは相当な大穴万馬券レベルで実現はしないでしょうね。その理由は、フジテレビがライブドアを買収すると
「ホリエモンに数百億円のお金が転がり込むから」
です。
ホリエモンはライブドアの株式を17.2%持っています。金曜日の終値ベースのライブドアの時価総額は約1,500億円。それの17.2%の価値は258億円です。つまり、フジテレビが今のライブドア株価でライブドア株式を100%買収すると、ホリエモンに258億円が転がり込むのです。
一方のフジテレビは今のライブドア株価だと、当初ライブドアに出資した株価に比べて株価は大幅安で、約250億円の含み損を抱えているのです。フジテレビだけが損してホリエモンには258億円が転がり込むってのは、まあ、フジテレビの感情論としては
「絶対にありえない!」
でしょうね…
ライブドアの株価が50円ぐらいに下がったとして、その時にフジテレビがライブドアを買収したとしてもホリエモンには100億円弱が転がり込みます…
「じゃあ、ホリエモン以外の株主の株式だけをフジテレビが買収すればいいじゃん?」
って声も聞こえてきそうですが、これは不可能です。今の日本でのTOB制度では、誰か特定の株主だけの持分を買い取らないことはできないのですね。
「じゃあ、どうして、日枝会長は支援や買収もありゆるような雰囲気を匂わせているのだ?」
ってことですが、これは以前にも書いたことですが、ライブドア非難やライブドアへの損賠賠償の話ばかりをすると、ライブドアの株価は下がり、自分たちの含み損が拡大するというジレンマを抱えているのですね。ですので、ライブドア株が上場廃止か上場維持かがはっきりするまでは「中立」の立場を取ることにしたということでしょう。
ライブドア株式が上場廃止になれば、あっさりとライブドアを切り捨て、上場維持であれば、今度こそ真剣に2社間での事業提携について協議し、実行し、ライブドアの価値を上げるように頑張るのだと思います。
ってことで、フジテレビは上場廃止か維持かが決まるまでは静観&様子見ですね。