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□雇用延長時代 生き延びられる人・生き延びられない人 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1671555/detail
雇用延長時代 生き延びられる人・生き延びられない人
改正高齢者雇用安定法が4月に施行され、企業は60歳以上の従業員の雇用を最長65歳まで段階的に延長することが義務付けられる。07年から定年退職が始まる団塊の世代の4人中3人が「定年後も金のために働く必要がある」としているから、改正法施行は団塊世代にとって朗報といえる。
だが、「これでオレの老後も安心だ」と思うのは早計。だれでも60歳以降も雇ってもらえるわけではないからだ。
「雇用延長の方法は(1)定年の延長(2)定年の廃止(3)継続雇用の3つがありますが、厚生労働省の調査では9割以上の企業が定年制はそのままに(3)を選ぶ方針。その場合は労使協定で継続雇用する基準を決めれば、希望者全員を継続雇用する必要はありません」(ある社会保険労務士)
つまり、60歳以降も今の会社で働けるのは“選ばれたサラリーマン”だけということだ。
どんな社員が雇用継続され、そのためには今からどうしておかなければならないのか。「あなたの『本当の実力』を会社に気づかせる方法」などの著書もあるリクルートワークス研究所所長の大久保幸夫氏にアドバイスしてもらった。
●絶対に継続雇用されない2つのタイプ
「周囲から“会社にいること自体がマイナス”と思われるサラリーマンはアウトです。それには2つのタイプがある。
1つ目は、自分より年下の管理職や現役世代との付き合いが上手にできない人。いつまでも上司や先輩気取りでエラそうにしていたら、周囲は余計な気を使わなければなりません。
2つ目は、時間の感覚がズレている人。例えば会議の30分以上も前に会議室で待っているかと思えば、会議が始まるとダラダラとどうでもいいことをしゃべり続けて時間をロスさせる。どちらのタイプもはた迷惑なだけです」
●会社が欲しい高齢者はこの2つのタイプ
「1つ目は、高度な専門性を持っている人。継続雇用の高齢者は肩書がなくなり、1人のベテランプレーヤーとして自分の実力だけで仕事をしなければなりません。現役時代から培ってきた専門的な知識や技能で勝負できる人は生き残れる可能性が高い。
2つ目は、現役世代のサポーターとして側面から支援したり、若手と一緒に現場に出て実践的な仕事のやり方を教えられる人。現役の管理職はプレーイングマネジャーとして自分の仕事で手いっぱい。若手や派遣社員などの教育や指導まで手が回らないのが実情です。そこを補う役回りを引き受ければ管理職からも若手からも感謝されます」
●どうすれば生き残れるタイプになれるか
「専門力がある人はいいが、専門性がない人は映画『踊る大捜査線』でいかりや長介演じる和久指導員を目指すといいでしょう。若手や派遣社員らに対して仕事をする上でのマナーやルール、基本的な考え方やスタンスなどを教える。長年やっていれば、そうした基礎的なノウハウは蓄積されているはずです。そのためには相手の悩みをじっくりと聴く『傾聴力』や、分かりやすく的確なアドバイスをする『コーチング力』が必要です。今からでも遅くないから、そうしたセミナーを受講してアピールしておくことです」
どのタイプで生き残りを目指すかは人それぞれだが、“仕事ができる”のが大前提。世の中、それほど甘くないのだ。
【2006年1月26日掲載】
2006年01月29日10時00分