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「為替」 冴えない米Q4GDPも堅調な新築住宅販売でドル続伸117.45円まで／ニューヨーク外国為替市場概況
「冴えない米Q4GDPも堅調な新築住宅販売でドル続伸117.45円まで」ニューヨーク概
況 2006年1月28日（土曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:39JST 「冴えない米Q4GDPも堅調な新築住宅販売でドル続伸117.45円まで」
【ロンドン市場概況】
27日のロンドン外為市場では、スイスの1月KOF景気先行指数が予想を下回ったこ
とを受けてドル・スイスが上昇したのをきっかけに、ドル・円は116円60-80銭のス
トップロスをヒットしに行き、ユーロ・ドルは1.2180以下のストップロスを試しに
いく動きに広がった。
ドル・スイスは1.2694フランから1.2770フランまで上昇し、ドル・円は116円27銭
から116円90銭まで上昇、ユーロ・ドルは1.2218ドルから1.2165ドルまで下落した
が、ミスヒットで1.2138レベルがついた模様。ポンド・ドルは1.7817ドルから
1.7755ドルまで下落し、ユーロ・円は141円90銭から142円45銭まで上昇した。
【経済指標】
ユーロ圏・12月のマネーサプライM3伸び率：前期比7.3％（11月7.6％）
スイス・1月のKOF景気先行指数：1.22（予想1.40）、12月分1.36から1.17に下方修
正
【要人発言】
小泉首相
「全体としてまだデフレ脱却という状況になっていない」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：116円74銭、ユーロ・ドル：1.2184ドル、ユーロ・円：142円21銭、ポン
ド・ドル：1.7792ドル、ドル・スイス：1.2747フラン
【ニューヨーク市場概況】
27日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米05年第4四半期のGDP速報値が3年ぶ
りの低水準に落ち込んだことから116円32銭まで下落したが、GDP低下は“一時的”
との見方や新築住宅販売件数の予想以上の増加を受けて買戻しが強まり、CTAやファ
ンド筋主導の買いで117円45銭まで反発し、高値圏117円30銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは冴えない米GDPを受けて1.2236ドルまで上昇したが、中銀筋などの売
りに上値を抑えられ、ドル反発の流れが強まることで1.2086ドルまで反落してほぼ
安値で取引を終えた。ユーロ・円は起債絡みの買いやモデルファンド筋の買いで一
旦142円45銭まで上昇したが、オプション防戦売りをこなせず、マクロファンド筋の
売りに押されて141円74銭まで反落した。ポンド・ドルは1.7878ドルから1.7667ドル
まで下落した。ドル・スイスは1.2681フランから1.2854フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は、引き続きイランの核開発問題に伴う供給減少が懸念されて続伸した。
イラン核問題を協議するための国際原子力機関（IAEA）緊急理事会が来週2/2-3に予
定されており、参加6ヶ国の過半数の賛成票で国連安全保障理事会に問題を付託する
ことが決まる。現在、半数以上の参加国が賛成を表明しており、イランに対する制
裁発動の公算が高く、制裁が発動した場合には同国からの原油輸出が制限、停止さ
れる可能性があるため、買いが優勢する展開となっている。NYMEX原油先物価格（3
月限）は上昇を続け、67.76ドル（前日比2.2％高）で取引を終えた。なお、今週の
原油価格の騰落率は-0.8％となった。
【通貨オプション】
ドル・円スポット相場は、米05年第4四半期GDPが予想を大幅に下回りドル売り先行
するが続いて発表された米12月新築住宅販売は11月に比べ予想外の上昇となった事
から、ドルは大きく反発し年初来の117円台に戻している。FOMCを来週に控え、相場
不透明感からオプション市場では短期での変動率は上昇している。1ヶ月物は
8.851％から8.900％、3ヶ月物は8.651％から8.675％へそれぞれ小幅上昇、6ヶ月物
は8.576％から8.525％へ小幅低下している。
債券利回りが上昇に転じた事に伴ったドル反発を受けて、リスクリバーサルでは短
期物での円コール買いが弱まった。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は
+0.505％から+0.550％、3ヶ月物は+0.737％から+0.750％、6ヶ月物は+0.889％から
+0.775％へそれぞれ縮小している。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。引き続き主要企業の決算が好感される形で終日堅調な展開とな
った。朝方発表された10-12月期GDP速報値は年率換算で1.1％と予想を大きく下回っ
たものの、むしろ利上げ打ち止めが早まったとの見方から株式相場の支援材料とな
った。セクター別では、ソフトウェア・サービスやエネルギーが上昇する一方で、
商業・サービス用品や食品・生活必需品小売が軟調。昨日、予想通りの決算発表と
強気の見通しを示したマイクロソフト（MSFT）が上昇。またプロクター＆ギャンブ
ル（PG）も予想を上回る決算を発表して堅調に推移した。半導体のブロードコム
（BRCM）は予想を大幅に上回る決算を発表して19.0％高の急騰。一方で、フラッシ
ュメモリのサンディスク（SNDK）は好決算を発表したものの、第1四半期に慎重な見
通しを示したことで10.3％安となった。ダウ構成銘柄では、ファイザー（PFE）が世
界経済会議に出席中のマッキンネルＣＥＯが、吸入インスリン「Exubera」のFDAか
らの承認見通しについて楽観的な見方を示したことで上昇。結局ダウは97.74ドル高
の10907.21、ナスダックは21.23ポイント高の2304.23で取引を終了した。来週は火
曜日のグーグル（GOOG）の決算、及びFOMC（連邦公開市場委員会）が市場の注目を
集めている。
【経済指標】
米・05年10-12月期のGDP速報値：前期比+1.1％（予想+2.8％、前期+4.1％）
米・05年Q4の個人消費速報値：前期比+1.1％（予想+0.4％、前期+4.1％）
米・05年Q4のGDPデフレータ速報値：前期比+3.0％（予想+2.7％、前期+3.3％）
米・12月の新築住宅販売： 126.9万戸、前月比2.9％増（予想122.5万戸、11月123.3
万戸←124.5万戸）
【要人発言】
スノー米財務長官
「統計を深読みするつもりは無い」
「景気は良好な軌道に乗っており、統計の数字は全体的な流れから逸脱している」
「経済のファンダメンタルズは強い」
「米国経済は引き続き強い」
「エネルギー価格は米国民にとり懸念要因」
「中国人民元の動きは小さすぎる」
「更なる中国の人民元改革を望む」
ブッシュ米大統領
「FRB理事2席のポストにホワイトハウスの国家経済会議（NEC）のケビン・ウォーシ
ュ氏とシカゴ大学教授のランドール・クロズナー氏を指名」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 116.35 117.45 116.27 117.33
ユーロ・ドル 1.2207 1.2236 1.2086 1.2094
ユーロ・円 142.10 142.45 141.74 141.88
ドル・スイス 1.2699 1.2854 1.2681 1.2846
ポンド・ドル 1.7798 1.7878 1.7667 1.7674
株式市場：
NYダウ 10815.32 10932.34 10804.75 10907.21
ナスダック 2293.49 2314.36 2289.47 2304.23
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.694 4.693
米国債10年物 4.517 4.511
先物市場：
NY金先物 560.7 564.5 556.5 558.8
NY原油先物 67.30 67.95 66.95 67.76
シカゴ日経平均先物 16475 16715 16435 16695
（フィスコ） - 1月28日7時42分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060128-00000001-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。