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ネット証券４社：過去最高益を計上、株式相場が活況−第３四半期決算 (ブルームバーグ)
2006年1月27日(金)18時06分
１月27日（ブルームバーグ）：株式を上場しているインターネット証券大
手４社の2005年度第３四半期（10−12月）決算が27日、出そろった。株式市
場の活況を受けて委託手数料の増加などが寄与し、各証券とも利益を大幅に伸ば
した。最終利益は四半期ベースで４社ともに最高益を計上するという好調な決算
となった。
松井証券が27日に発表した10−12月期の連結純利益は前年同期比2.6倍の
63億円だった。営業収益は同2.1倍の164億円、経常利益が同2.5倍の112億
円となった。松井道夫社長は発表会見で、10−12月期決算について「非常に好調
だった」と指摘。また、「12月よりも１月はさらに好調」とし、通期では経常利益
400億円乗せも「かなり意識することになる」と述べ、収益拡大が続くとみている。
野村証券・金融市場情報管理部の高橋公英クレジットストラテジストは、松
井証券の決算について「相場環境に左右されない金融収益で販管費の７割をカバ
ーでき、強じんな利益率を誇る」と評価する。
マネックス証券を傘下に持つマネックス・ビーンズ・ホールディングスの
10−12月期の連結純利益も47億円と、前年同期に比べ4.7倍と大幅に拡大。三
菱ＵＦＪフィナンシャル・グループのカブドットコム証券の単体純利益も22億
円と、前年同期に比べ2.9倍に増加した。時価総額でネット証券最大のイー・ト
レード証券も単体純利益が44億円と3.2倍に拡大した。
好調な業績を受けて、配当を引き上げる動きも相次いだ。マネックス・ビー
ンズＨＤは今期の年間配当を１株当たり1500円と前期比３倍にする。Ｅトレー
ド証の年間配当は前期比100円増の1600円と、株式分割を考慮して実質倍増と
なる。カブドットコム証も今期に初めて配当を実施する方針だ。
【ネット証券各社の10−12月期の業績一覧】
（単位：億円、口座数は万単位、カブドット証は単体）
営業収益 純利益 営業利益率 口座数 預り資産
マネックスＢＨＤ 120 47 69％ 54 21220
カブドット証券 58 22 66％ 34 9389
Ｅトレード証券 165 47 53％ 93 44884
松井証券 164 63 69％ 41 18798
記事に関する記者への問い合わせ先：
東京 鈴木 偉知郎 Ichiro Suzuki isuzuki@bloomberg.net
http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext.html?id=27bloomberg31aeYi.oF1RWA4
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。