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朝日新聞からhttp://www.asahi.com/national/update/0127/TKY200601270233.htmlより引用
ライブドア宮内容疑者、「故・野口氏と手口を相談」
2006年01月27日17時13分
証券取引法違反(偽計取引、風説の流布)の疑いで逮捕されたライブドア前取締役の宮内亮治容疑者(38)が東京地検特捜部の調べに対し、資金還流工作の手口について、ライブドアグループの投資会社の野口英昭・元社長(38)=18日死亡=と相談しながら固めたと供述していることが関係者の話でわかった。宮内前取締役はこの手口を使った不正工作について前社長の堀江貴文容疑者(33)に報告し、了承を得たと供述しているとされ、特捜部は堀江前社長の関与について詳しく調べている。
調べによると、この資金還流工作では、まず、ライブドアが支配する投資事業組合に価値の乏しい企業を現金で買収させ、その後、株式交換による子会社化を発表して組合になるべく多くの自社株を渡す。この後、さらに株式分割などで株価を高騰させ、組合が得た巨額の売却益をライブドアに還流させる。
ライブドアグループは03年秋以降、この手口で計6件の買収を繰り返し、04年秋に最後に行われた関連会社ライブドアマーケティング(旧バリュークリックジャパン)による出版社の買収工作をめぐって、堀江前社長ら4人が逮捕された。
関係者によると、こうした複雑な手口は、宮内前取締役が野口元社長と相談しながら完成させた。この2人にライブドアファイナンス社長の中村長也容疑者(38)を加えた3人が、ライブドアが00年4月に東証マザーズに上場する際、準備を進めたという。
野口元社長はベンチャー企業の株式公開の専門家で、02年にライブドアからエイチ・エス証券に転じ、昨年、副社長に就任。同証券の子会社の役員として、一連の資金還流工作のうち、結婚仲介サイト運営会社と消費者金融会社の2社の買収に使われた「JMAMサルベージ1号投資事業組合」の設立にも関与したという。特捜部の家宅捜索を受けた後、沖縄県で死亡。自殺とみられている。
関係者によると、こうした資金還流工作には違法性を指摘される危険や、株価をにらんで多くの利益を上げる難しさなどがあり、宮内前取締役らは試行錯誤を繰り返したとされる。逮捕容疑となった出版社の買収工作の場合も組合にバリュー社株を渡した後、最高値で売れば40億円程度になっていたが、実際には株式分割の手続きなどに手間取り売却額は約8億円にとどまっていた。