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Yahoo!ニュースからhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060125-00000003-yom-bus_allより引用
ディズニーがピクサー買収発表、アニメ制作を統合
【ニューヨーク=北山文裕】米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーは24日、「トイ・ストーリー」などコンピューターグラフィックス(CG)を使った3次元アニメ映画で知られる米アニメ制作大手ピクサー・アニメーション・スタジオを買収し、アニメ制作部門を統合することで合意したと発表した。
株式交換方式で行う買収総額は74億ドル(約8500億円)で、今夏に完了する見通しだ。
今回の合意により、ピクサー株の50・6%を持つ米アップルコンピュータ最高経営責任者(CEO)のスティーブ・ジョブズ氏がディズニーの個人筆頭株主となるとともに、ディズニー役員に就任する。
ディズニーは、「ミッキーマウス」や「白雪姫」以来の2次元のアニメで最近はヒット作に恵まれておらず、今回の買収は、新興の3次元アニメが伝統的な2次元アニメを圧倒している現状を反映したものだ。
ディズニーは、買収後の新スタジオの社長と最高制作責任者にピクサー出身者を充て、アニメ部門の制作力を強化するため、ディズニーのアニメ戦略は大きく転換する可能性もある。ピクサーはディズニー傘下に入ることで制作・配給の後ろ盾を得ることになる。
さらに、ジョブズ氏がディズニーの経営に参画することで、アップルが提供する携帯型デジタル音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」でのアニメの活用など、新たなメディアの融合につながる可能性がある。
ピクサーは91年からアニメの配給、制作でディズニーと協力関係にあるが、6月公開予定の「カーズ」を最後に協力関係を解消することが決まっていた。両社の物別れは、ジョブズ氏とディズニー前CEOのマイケル・アイズナー氏の個人的な関係の悪化も背景にあると指摘されていた。昨秋にロバート・アイガー氏がディズニーCEOに就任して以来、関係修復を目指す動きが本格化していた。
(読売新聞) - 1月25日12時33分更新