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「為替」 米債券利回り上昇でドル底堅く推移114.39円→114円78銭／ニューヨーク外国為替市場概況
「米債券利回り上昇でドル底堅く推移114.39円→114円78銭」ニューヨーク概況
2006年1月25日（水曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:21JST 「米債券利回り上昇でドル底堅く推移114.39円→114円78銭」
【ロンドン市場概況】
24日のロンドン外為市場では、米国経済指標の発表がなく、取引の手掛かり材料
難から全体的に小動きになった。ユーロ・ドルやポンド・ドルではポジション調整
の売りがややみられ、ユーロ・ドルは1.2291ドルから1.2263ドルまで下落し、ポン
ド・ドルは1.7853ドルから1.7808ドルまで下落した。ドル・スイスは1.2594フラン
から1.2630フランまで強含み、ドル・円は114円56銭から114円78銭で、ユーロ・円
は140円61銭から140円88銭で取引された。
【経済指標】
ユーロ圏・11月の製造業受注：前月比+4.9％（予想+1.1％、10月-0.6％←-0.5％）
ユーロ圏・11月の経常収支（季節調整済）：-85億ユーロ（10月-75億ユーロ）
ユーロ圏・11月の直接・間接投資合計：-437億ユーロ（10月-130億ユーロ）
英産業連盟（CBI）1月の製造業受注指数：-28（予想-20、12月-22）
【要人発言】
ロマックス英中銀副総裁
「現実となる可能性は低いかもしれないが、金融担当者として、大規模な世界経済
の不均衡により市場が混乱することを懸念している」
「その混乱が世界の経済活動に重大な影響を与える可能性がある。特に長期金利が
過去の平均値近辺まで大幅修正するようなことがあればなおさらだ」
「英中銀金融政策委員会（MPC）はこれまで、金利決定の上で、市場を混乱させるリ
スクを計算に入れてきた」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：114円57銭、ユーロ・ドル：1.2277ドル、ユーロ・円：140円64銭、ポン
ド・ドル：1.7847ドル、ドル・スイス：1.2619フラン
【ニューヨーク市場概況】
24日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はユーロ・円絡みの売りに押されて114
円39銭まで下げたが、アジア中銀の買いや債券利回りの上昇に伴う買い戻しを受け
て114円71銭まで上昇し、ほぼ高値で引けた。
ユーロ・ドルは明日発表予定のドイツIfo指数への警戒やユーロ・円絡みの売りを受
けて1.2257ドルまで下落したが、アジアやロシア中銀の買い、オーストリア財務相
の欧州景気に対する楽観的な見通し発言を受けて1.2301ドルまで上昇し、1.2280ド
ル前後で引けた。ユーロ・円は旧正月（元旦1/29）にむけて中国人民元の追加改革
観測が再燃したことで140円40銭まで下落したが、本邦機関投資家の押し目買いなど
で140円95銭まで反発した。ポンド・ドルは一旦1.7896ドルまで上昇した後1.7833ド
ルに反落した。ドル・スイスは1.2579フランから1.2638フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は続落。昨年8/30につけた最高値70.85ドル手前での戻り売り意欲が強い
上、買い疲れ感や明日発表予定の週次の在庫統計への警戒感から買いが手控えられ
たことから軟調に推移した。ただ、最高値から昨年11月安値までの下げ幅の61.8％
戻し水準（64.9ドル）を先週の上昇で完全に抜けたことから先高観は強く、調整は
短期的なものにとどまり、上値を試す展開に転じるとの見方は多い。NYMEX原油先物
価格（3月限）は68ドルでの揉み合い後、引けにかけて下げ幅を広げ67.06ドル（前
日比1.5％安）で引けた。
米週次の在庫統計（1/20時点）の事前予想
原油在庫：前週比+145万バレル、前回+274万バレル
ガソリン在庫：同比+145万バレル、前回+286万バレル
蒸留油在庫：同比+94万バレル、前回+91万バレル
【通貨オプション】
ドル・円スポット相場は来週のFOMCを控えて小動きに終始している。オプション市
場での変動率は、1ヶ月物は9.151％から8.950％、3ヶ月物は8.851％から8.825％、6
ヶ月物は8.676％から8.625％へそれぞれ低下した。
FOMCを控え、米債利回り上昇に伴い114円が底堅くなっていることからリスクリバー
サルでは円コール買いが弱まっている。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は
+0.808％から+0.700％、3ヶ月物は+0.859％から+0.800％、6ヶ月物は+0.939％から
+0.875％へそれぞれ縮小した。又、1週間物で113円10銭円コール買い、115円10銭円
プット売りのリスクリバーサルの取引が出ていた模様。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。原油価格が67ドル前後に下落したことや主要企業に好決算が相
次いだことが好感されて終日堅調な展開となった。セクター別では、小売りや耐久
消費財・アパレルが上昇した一方で、医薬品・バイオやエネルギーが軟調。プリン
ターメーカーのレックスマークス（LXK）が予想を上回る決算を発表して上昇したほ
か、アリバ（ARBA）も予想を大幅に上回る決算を発表して24.4％の急騰となった。
一方、昨日決算を発表したテキサス・インスツルメンツ（TXN）は今期の売上予想が
事前予想を下回ったことで失望売りに押された。ダウ構成銘柄では、ユナイテッ
ド・テクノロジーズ（UTX）やマクドナルド（MCD）が好決算を発表して上昇したほ
か、アナリストがコカコーラ（KO）やウォルマート（WMT）の投資判断を引き上げた
ことも好感された。一方、ジョンソン&ジョンソン（JNJ）やデュポン（DD）、スリ
ーエム（MMM）がさえない決算を発表して下落した。結局ダウは23.45ドル高の
10712.22、ナスダックは16.78ポイント高の2265.25で取引を終了した。マーケット
終了後にディズニー（DIS）によるピクサー（PIXR）の買収が正式に発表された。買
収総額は74億ドル、ピクサーの最高経営責任者を務めるスティーブ・ジョブス氏が
ディズニーの取締役に就任する見通しとなった。
【経済指標】
カナダ中銀が政策金利を発表：政策金利0.25ポイント引き上げて3.50％に決定
米・1月のリッチモンド連銀製造業業況指数：-4（予想5）、3ヶ月連続で低下
【要人発言】
カナダ中銀
「緩やかな追加利上げが必要」
オルソンFRB理事
「中国の通貨変動性の移行は中国との貿易赤字を縮小させず」
「米中の賃金格差が貿易赤字の根本的な原因である」
「安定した銀行システムが人民元の変動相場制には必要となる」
イッシングECB理事
「ドイツ財政赤字は07年までにEU規定に見合う水準になろう」
「ユーロ圏12ヶ国はECB赤字警告に注視する必要がある」
「ECBは12/1に必要であれば行動する事を明確にした」
「ECBは米連銀に追随しない事を明確にした」
「12/1の利上げは正しい選択であった」
グラッサー・オーストリア財務相
「景気拡大に満足しており、経済成長は予想を上回る可能性がある」
「国内需要や投資が景気を下支えをしている」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 114.69 114.78 114.39 114.73
ユーロ・ドル 1.2287 1.2301 1.2257 1.2272
ユーロ・円 140.76 140.95 140.40 140.80
ドル・スイス 1.2619 1.2638 1.2579 1.2614
ポンド・ドル 1.7827 1.7896 1.7806 1.7843
株式市場：
NYダウ 10690.21 10750.31 10686.04 10712.22
ナスダック 2255.79 2269.44 2256.03 2265.25
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.530 4.573
米国債10年物 4.355 4.392
先物市場：
NY金先物 556.0 559.0 553.1 558.1
NY原油先物 67.40 68.10 67.00 67.06
シカゴ日経平均先物 15620 15720 15600 15715
（フィスコ） - 1月25日7時24分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060125-00000002-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。