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ライブドア・ショック
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私は1月20日の予定を早めて1月15日に帰国した。16日のライブドアに対する「東京地検捜査」の情報をいち早くアメリカで知ったからである。18日には、日経平均は一時700円も下げた。大暴落である。時の人となったホリエモンこと堀江貴文社長(33)も蓋を開けてみれば、株式分割と粉飾決算による錬金術師でしかなかった。
私はホリエモンが毎日テレビで騒がれているとき「あんなのは水をガソリンに見せかけて飛んでいる飛行機と同じ。今に墜落するよ」と言ってきた。アメリカに行く前、竹村健一先生にお会いしたが、先生は私に「ホリエモンは空中戦をやっている。地上戦なら負けても土の上だが、空中戦で負けると命がなくなる」と言っていた。全く同感!
成人式の日、私のラジオ放送(月―金)、「本日の目からウロコ」で、若者たちに一言お願いしますと言われたので、「無から有を生むような仕事が本当の仕事だ」、「誰にも負けないものを作ることに誇りを持ってもらいたい」、「間違っても錬金術師に走ってはならない」と言った。私の放送を聴いた若者たちは今納得したことだろう。くどいようだが空中戦ではなく地上戦に挑んでもらいたい。
ついでに言っておくが、「ホリエモンはアメリカから入ってきたばい菌」。ずいぶん前にエンロンとかワールドコムなどといったばい菌がアメリカに蔓延し、あっという間に焼き殺された。それが今頃になって日本で繁殖し始めた。予防注射を射っていなかったからだ。多少犠牲が出るだろうが、錬金術の疑いがあるものは一網打尽にすることだ。錬金術師を抹殺してこそ「額に汗」の価値が上がるというものだ。
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相場の読み方
株式、為替、商品……それが何であれ、もし負けたくなかったら「相場の鉄則」に従わなくてはならない。それは「勝ち組につく」ことである。相場は「買い方」と「売り方」で成り立っていて、買い方が勝てば、売り方が負ける。投資家にとって大事なことは「勝ち組」に従うことである。では勝ち組とは何か? それは相場が「上げ過ぎているか」、「下げ過ぎているか」の判断によって決まる。上げ過ぎているときは売り方が勝ち組、下げ過ぎているときは買い方が勝ち組になる。
ところで皆様は、私の『史上最大の株価急騰がやってくる!』(ダイヤモンド社)と『日本経済大好況目前! 日経平均は3万円になる』(アスコム)をお読みになっていると思うので、すでにご存知であるだろうが、「日経平均3万円」の根拠は日本経済ではない。日本で寝ているカネと外資が、今後日本の株式市場へ流入し続けて時価総額が増大するから日本経済も良くなるのである。
しかし投資家の皆様は「今日いくら儲かったか」だから、先のことより「本日の勝ち組」になることが大事。日本経済はアメリカ経済に大きく依存しているから、現在の日本の株価が妥当かどうかを判断するためにはアメリカの株価と比較する必要がある。2005年、アメリカの株価は一時$11,000を越す場面はあったが、結局年初(2005年)の$10,500(2005年1月)から$10,600(2006年1月)に戻っている。
ところが、日経平均は2005年から現在40%以上上げている。時価総額で約200兆円アップ。まだ寝ている金(預貯金)と外資の合算で200兆円も株式市場に入っていないから、今までの上げには「信用バブル」が含まれている。したがって、ライブドア・ショックや東証システムの不具合は今回の下げの「原因」ではなく「きっかけ」であって、本当の理由は「上げ過ぎ」と考えるべきだろう。
今回の下げで、ネット株以外のトヨタなどの株価の下げは限定的で、優良株の7割が25日移動平均を下回っているが、下げ幅はまだ10%以下である。今後日経平均が3万円に向けて上昇して行く過程で、「行き過ぎ」があれば必ず市場で自律調整されるから、今後10−12月の企業業績が発表されるまでのしばらくの間、調整に入るだろう。
2005年のNYダウの上昇率がゼロの時、日経平均上昇率はいくらなら「うなずけるか」(妥当か)? 私は、預貯金という潜在投資資金を先読みしたとしても、今現在の株価は最高で2005年初の30%アップ、1万3千円から1万4千円あたりではないのかと思う。ならば、今の勝ち組は、買い手か売り手か?