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□堀江容疑者、虚飾のIT“勝ち組”…立志伝ついに汚点 [読売新聞]
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060123i115.htm
堀江容疑者、虚飾のIT“勝ち組”…立志伝ついに汚点
「ライブドア」グループに対する強制捜査から、わずか1週間。東京地検特捜部は23日夜、同社社長・堀江貴文容疑者(33)の逮捕に踏み切った。
自らのブログで「身に覚えがない」と潔白を主張してきた堀江容疑者に対し、捜索で入手したメールの分析や同社幹部らの聴取結果などから、一連の不正に堀江容疑者が関与したと判断した特捜部。
「ホリエモン」の愛称で呼ばれ、時代の寵児(ちょうじ)としてもてはやされてきた堀江容疑者の“IT錬金術”が暴かれた。
ライブドアの堀江貴文容疑者は、33歳にしてすでに“立志伝中”の人だった。
福岡県出身で、東大在学中にライブドアの前身となるネット関連企業「オン・ザ・エッヂ」(がけっぷちの意)を立ち上げたのが、1996年。その後、企業の合併、買収を繰り返し、わずか10年で40社を超える企業を抱える有力グループにのし上がった。
04年にプロ野球の大阪近鉄バファローズの買収に名乗りを上げ、05年にはニッポン放送株の大量取得でフジテレビと対立、さらに同年9月の衆院選に広島6区から出馬し落選するなど、常に世間の耳目を集めた。
「ロマンチックな男だった」。1999年暮れ。IT起業家の取材で堀江容疑者と会った作家の大下英治さん(61)は、当時の印象をそう語る。
「オン・ザ・エッヂ」の社名だった渋谷の会社事務所。雑居ビルの中の3畳ほどの会議室で「宇宙旅行の会社を作りたいんです」。ラフな服装の堀江容疑者は将来の夢を聞かれ、目を輝かせた。約1時間半の取材時間は、ほとんどが宇宙旅行の話に費やされた。
「(堀江容疑者が)企業買収で派手な動きをしている」。そんなうわさを耳にした大下さんは04年暮れ、再び堀江容疑者をインタビューに訪れた。そのころは近鉄の買収に名乗りを上げ、人気者に。格好はラフなままだったが、場所は“勝ち組の象徴”である六本木ヒルズ38階のオフィス。堀江容疑者は商法改正に触れ、「金がなくても巨大な買収ができる。買収しないヤツは度胸がないだけだ」とまくし立てた。
5年前には感じられなかった野心が顔にみなぎっていた。IT先駆者のソフトバンクを強く意識し、金を稼ぐ理由について「知的好奇心を満足させるのに必要なんだ」と答えたという。
「時価総額世界一」。堀江容疑者は、頻繁に口にしていた。時価総額は、発行済み株式に株価を掛け合わせた額で、会社の価値を計る物差しとして使われる。堀江容疑者は最近の著作では、「株価を上昇させて株主に報いることが、株式会社の使命」と記していた。
(2006年1月23日22時4分読売新聞)