★阿修羅♪ > 国家破産44 > 564.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
堀江社長、関連会社「黒字に」と利益操作要求
ライブドア
ライブドアグループの証券取引法違反事件で、同社の堀江貴文社長(33)が2004年7月、関連会社「バリュークリックジャパン」(現ライブドアマーケティング)の幹部に対し、赤字だった6月中間期決算を利益操作で黒字にするよう、要求していたことが分かった。
バリュー社はこの時は要求を拒否したが、その後の1〜9月決算では、利益付け替えによる粉飾が実行された。東京地検特捜部も同様の事実を把握しており、バリュー社の粉飾工作に堀江社長が関与した可能性が強いとみて、近く事情聴取する方針だ。
◆バリュー社拒否、1〜9月粉飾◆
同グループの一連の不正行為を巡り、堀江社長本人の直接的な関与を示す事実が判明したのは初めて。バリュー社が04年11月に、粉飾した1〜9月決算を発表した行為は、今回の証券取引法違反(風説の流布)の捜索容疑となっている。
関係者によると、ライブドアは04年3月、東証マザーズに上場していたバリュー社を買収。その際、バリュー社の上場を維持し、同社の株価を上げる方針をとった。ところが、バリュー社の同年6月中間期決算は経常赤字で、8月に予定されていた決算発表でこの数字が公表されると、株価が下がる恐れもあった。
こうした状況を受け、堀江社長は7月上旬、バリュー社の幹部に対し、「中間期決算で完全に黒字にしてほしい」「売り上げはいくらでも付ける」などと、利益操作を要求した。バリュー社側では、これを事実上の粉飾の要求と受け止めたという。
しかし、1〜6月の中間期決算を黒字にするには大規模な粉飾が必要だったため、バリュー社側は「そんな不正はできない」と拒否。最終的に、ライブドアがバリュー社に支払っていた広告費をグループ内用の割引値段から一般取引先用の値段で計算し直し、利益をプラスして4〜6月決算だけを黒字にすることで、堀江社長の了承を得ていた。
バリュー社はその後の同年1〜9月決算では、ライブドアが子会社化する予定の結婚仲介サイト運営会社「キューズ・ネット」の預金1億円を、自社の利益に付け替える手口で、経常赤字を7200万円の経常黒字に粉飾し、11月に発表した。この粉飾はライブドア本社の指示で行われていたが、特捜部では堀江社長も関与したとの見方を強めている。
また、ライブドアも同年9月期の単独の決算で、キューズ社などの利益を自社の利益に付け替え、10億円前後の経常赤字から約14億円の経常黒字に粉飾したことが既に判明している。
(2006年1月22日3時2分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060122it01.htm?from=top