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□ホリエモンの両輪も聴取へ…錬金の宮内&営業の岡本両取締役 [サンケイスポーツ]
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ホリエモンの両輪も聴取へ…錬金の宮内&営業の岡本両取締役
ホリエモンの両輪も事情聴取へ。ライブドアの関連会社「バリュークリックジャパン」(現ライブドアマーケティング)株をめぐる証券取引法違反事件で、東京地検特捜部は19日、ライブドアの堀江貴文社長(33)とともに宮内亮治取締役最高財務責任者(38)、岡本文人取締役(38)=ライブドアマーケティング社長=からも近く任意で事情を聴く方針を固めたもようだ。特捜部は既に、ライブドアマーケティングの小宮徳明前社長(42)から事情聴取している。
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ライブドアグループの事業拡大戦略を財務、営業面で支えた堀江社長の両輪が、一連の事件で同社長とともに事情聴取を受ける見込みとなった。東京地検特捜部は、粉飾があったとされるライブドアの平成16年9月期決算の経理などをただすとみられ、事件は新たな局面を迎えそうだ。
宮内取締役最高財務責任者(CFO)は、表舞台に出る堀江社長を陰で支える存在。神奈川県横浜市生まれで同市立横浜商業高卒。平成7年12月に税理士登録した経理のプロだが、税理士業務以外にもコンサルティングやビジネススクール講師などを手掛けていた。投資事業組合などを駆使した“錬金術”を担ってきたとされる。
11年7月にオン・ザ・エッヂ(ライブドアの前身)取締役に就任。株式公開や国内外の多数の合併・吸収(M&A)を行い、昨年3月には今回の事件の主舞台となっているライブドアマーケティング取締役になった。堀江社長との共著で経営関係の本も出版している。
ライブドアが既に実質支配下に置いていた出版社「マネーライフ社」をバリュー社が新たに子会社化したように見せ掛けたり、売り上げや利益を水増ししたバリュー社の決算短信を発表したりしたとされている。これらの工作は、宮内取締役が発案し、堀江社長が了承して実行を指示した疑いが持たれている。
横浜市内の自宅は16日の強制捜査で捜索を受けた。翌17日、宮内取締役は出張から帰国後、成田空港で取材に応じ、バリュー社との株取引について「私の落ち度でこうなっていると思っている。違法性はないと思う」と容疑を否認し、堀江社長の関与も否定した。
岡本取締役は香川県出身で、平成2年に広島大学経済学部卒業後、リクルートに入社。営業のノウハウを学び、社内でも人気があったという。15年11月にライブドア取締役、16年11月にはライブドアマーケティング社長に就き、20日には株式公開買い付け(TOB)で買収したセシールの社長に就任する予定となっている。堀江社長、宮内取締役と同様、16日に家宅捜索を受けた。
宮内、岡本両取締役からの事情聴取は、近く任意で行われるとみられる。
★株式交換で買収18件…狙いは野球・メディアか
ライブドアグループが東証マザーズへ上場した平成12年4月以降の約5年間に、株式交換による企業買収を少なくとも18件実施し、ライブドア株の時価総額を約379億円(12年8月)から7倍強の約2780億円(17年4月)へ拡大させたことが19日、分かった。
同社の発表資料によると、この手法での買収は13年10月発表分からスタート。16年8月から昨年2月までの約半年は、ほぼ月に1件とハイペースで、全件数の半数が集中している。
その背景には、社名を全国区に押し上げる2つの野望があったとの見方が関係者の間で出ている。ズバリ、野球とメディアだ。ライブドアは、16年6月にプロ野球の近鉄球団の買収を表明。総合メディア企業への飛躍を目指して、17年2月にはニッポン放送株を大量取得している。
買収と並ぶ錬金術が株式分割の繰り返し。15年5月からの約1年間で1株が1万株となっており、まさに「前代未聞」(証券関係者)の急激さだった。膨れ上がった時価総額を背景にさらに企業を飲み込み、「高度成長企業」として世間に評価されることが、野望達成に欠かせないとの判断があったとみられる。
★証拠隠滅工作!?メール大量消去
ライブドアの関連会社株をめぐる証券取引法違反事件で、東京地検特捜部が約100台のパソコンを押収、約10万通の電子メールの解析を進めたところ、大量のメールが消去されていたことが19日、分かった。特捜部は証拠隠滅工作とみて、データ復元を急ぐ。
調べでは、特捜部は16日夕以降、ライブドアの本社(東京都港区)やサーバーがある関連会社(東京都新宿区)を家宅捜索し、電子データを押収。ところが、特捜部がパソコンや記録媒体などの解析を進めるうち、データが不自然に失われ、故意に消去した痕跡が多数あることが判明した。
メールは個人使用のパソコンから消されているケースがほとんどで、社内ネットワークのサーバーからデータが消去された形跡は見つかっていないという。
特捜部は、消されたデータに、容疑事実と関連する重大な内容が含まれている可能性もあるとみて、復元作業に全力を注ぐ方針。
★岡本社長は欠席…セシール臨時株主総会
ライブドアグループの通信販売大手セシールは19日、新社長に就任するライブドアマーケティングの岡本社長が20日に高松市で開かれる臨時株主総会に欠席することを明らかにした。セシール広報室は、岡本氏の欠席理由について「申し上げられない」と話している。粉飾決算疑惑などが浮上しているライブドアの経営陣の1人として、出欠が注目されていた。
★役員選出の株主総会延期…グループ2社
ライブドアのグループ企業であるダイナシティとメディアエクスチェンジは19日、ライブドアから派遣される取締役を選出するため2月に開催予定だった臨時株主総会を延期すると相次いで発表した。ダイナシティは2月7日の総会で、ライブドアの宮内亮治取締役を社長として迎えるなど、計6人を新任取締役として選出する予定だった。