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カメラ業界再編も…コニカミノルタ撤退【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20060120nt06.htm
家電メーカー巻き込む
精密大手のコニカミノルタホールディングスが19日、カメラ事業と写真フィルムからの全面撤退を表明したことで、カメラ業界の再編が加速する可能性が高まった。
コニカミノルタは、経営統合前の旧ミノルタが世界初の内蔵型自動焦点一眼レフカメラ「α7000」シリーズを発売したほか、旧コニカもカラーフィルムの販売本数で世界3位の有力メーカーだった。しかし、デジタルカメラの分野では、巨額投資が必要な半導体などの基本部品を自社生産せずに外部調達に頼ったため、価格下落や技術進歩に後れを取り、看板のカメラ事業から脱落した。
4月に社長に就任する太田義勝副社長は会見で、「カメラは創業事業だが、ノスタルジーには浸れない」とした上で、「好調な情報機器分野などに経営資源を集中して成長戦略を進めたい」と経営方針を述べた。
カメラ業界は、京セラが昨年、デジカメ事業から撤退、ニコンも今月、フィルムカメラ事業の大幅縮小を発表した。一方、松下電器産業やソニーなど家電大手が、自社生産の半導体を武器に年内にもデジタル一眼レフカメラ市場に参入する予定で、カメラ業界と家電業界の垣根を超えた再編が一気に進む可能性がある。
(2006年1月20日 読売新聞)