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□堀江ナンバー２出頭要請、ホリエモン逮捕迫る [夕刊フジ]
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/computer/livedoor.html?d=20fuji66477&cat=7&typ=t
堀江ナンバー２出頭要請、ホリエモン逮捕迫る (夕刊フジ)
元側近の自殺という最悪の事態にまで発展したライブドアグループによる証取法違反事件で、東京地検特捜部は２０日午後、同社ナンバー２で最高財務責任者（ＣＦＯ）の宮内亮治取締役（３８）ら最高幹部から任意で事情聴取する。堀江貴文社長（３３）については、週明けにも任意聴取に踏み切る方針だ。堀江氏らが組織的に複数の偽計取引に関与した疑いは濃厚。逮捕は不可避な状況で、「Ｘデー」については、早くも「２月説」や「年度内説」が乱れ飛ぶ。「時代の寵児」ともてはやされたホリエモンは、絶体絶命の状況に陥った。
【堀江氏の懐刀】
特捜部では宮内氏のほか、熊谷史人取締役（２８）からも聴取する。宮内氏は横浜商高卒業後、税理士に。平成１１年にライブドア（旧オン・ザ・エッヂ）の取締役に就任した。同社を財務面で支え、急成長を後押しした。大半の企業買収は宮内氏が発案し、堀江氏が追認する形だった。熊谷氏は証券会社を経て、１４年にライブドア入りした。
特捜部では、「バリュークリック」（現ライブドアマーケティング）の会社買収を巡る偽計取引や偽装した決算短信のほか、ライブドア本体の粉飾決算についても最高幹部を追及する。宮内氏はすでに、バリュー社株の売買について、主導したことを認めている。
【想定外】
特捜部が捜査を加速させたきっかけは、堀江氏の元側近で、エイチ・エス証券の野口英昭副社長（３８）の自殺だったとみられる。野口氏は「核心を知る人物」（関係者）で、ライブドアに子会社（当時）株の売却益を還流させた投資事業組合の設立者だっただけに、自殺は“想定外”だった。
特捜部は、一連のライブドアの買収案件は、堀江氏のほか、宮内氏、ライブドアマーケティングの岡本文人社長（３８）ら、ごく少数の最高幹部で決定していたとみている。
社内では保秘のために、横の情報伝達が遮断されており、各部門の責任者でさえ、公表直前にしか事実を知らされなかったという。
特捜部では偽計取引のすべてを堀江氏ら最高幹部が把握していたと判断。すでに応援検事も特捜部に動員していたが、野口氏の自殺でピッチを早め、週明けにも堀江氏ら関係者の本格聴取に乗り出す構えだ。
【短期決戦も】
元最高検検事で白鴎大教授の土本武司氏は、「特捜部は堀江氏を逮捕する方針で、Ｘデーは２、３カ月後という短期決戦もありうる。捜査令状についてみる限り、今回のケースはちょっと見れば事実関係を裏付ける証拠が見つかり、難しい事件ではないからだ」と言い切る。
また、今回の容疑は“入り口”だと分析。「家宅捜索で入手した物的証拠を吟味して専門家の意見を聞き、『先』を見据えている可能性がある」として、眠っている別の案件にもメスを入れる可能性をあげる。
【３月で決着】
東京地検幹部は就任の際、「汗をかいた人間がバカをみない社会」の実現を捜査方針として挙げた。ライブドア事件を暗示しているようにも思えるが、地検の描く全体像は何か。
「虚偽の公表をしたり、外資と組むことで企業の事態が株主からみて不透明になってしまったりすることなどを特捜部は問題視しており、Ｍ＆Ａなどについてひとつのルールをこしらえるのが捜査の狙いにあるのではないか」
こう語るのは、司法ジャーナリストの鷲見一雄氏。特捜部は過去、「東天紅」の風説の流布を立件した実績がある。
鷲見氏は今回の事件を指揮する地検幹部の人事異動も視野に、「証拠分析にかかる時間などで捜査の進展は左右されるだろうが、特捜部としては、人事異動が行われないうちに、具体的にいえば年度（３月）内には容疑を固め、決着をつけたいと考えているのではないか」と話している。
【有名ファンドも視野？】
Ｍ＆Ａに詳しい弁護士は、匿名を条件に堀江社長のほか、有名ファンドも視野に入れている可能性を指摘する。
この弁護士は「昨年２月のニッポン放送騒動の際に、堀江社長が有名ファンドから市場外取引をしたという話も出ていたが、堀江社長を逮捕してそれをしゃべらせる目的があると考えられる。堀江社長の逮捕は、最短で１カ月後か。幹部が買収を指示したメールが証拠として残っている」と短期決戦を示唆する。
また、「堀江氏は完全にグリーンメーラー（ターゲットの企業もしくは関連企業などに高値で買い取らせることを目的に、株式の買い集めを行う敵対的買収者のこと）とみなされ、狙い撃ちされた」とも語っている。
〔写真：ライブドアの急成長を“主導”してきた熊谷史人取締役、堀江貴文社長、宮内亮治取締役（左から）＝平成１７年２月、東京・六本木〕
[ 2006年1月20日18時0分 ]
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