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自殺?のライブドア子会社元社長 偽計取引キーマン 投資事業組合を設立
ライブドアグループの証券取引法違反事件で、自殺したとみられるエイチ・エス証券の野口英昭副社長(38)が、ライブドアに子会社(当時)株の売却利益を還流させた投資事業組合の設立者だったことが十九日、関係者の話で分かった。投資事業組合は実質的にライブドアと一体の関係で、偽計取引の「隠れみの」の役割を果たしていた。野口副社長はライブドアグループの会社社長から同証券に転じた後も、ライブドアの宮内亮治取締役最高財務責任者(38)に協力する形で、ライブドアの企業買収に関与していた。
ライブドアは同日、投資事業組合との一体性を否定する内部調査結果を公表したが、東京地検特捜部は副社長とライブドアの接点などから、ライブドアと投資事業組合が直結していたとみて捜査を進めている。
関係者によると、ライブドアが十六年六月に出版社のマネーライフ社を事実上買収する際、野口副社長が宮内取締役と協議したうえで、「VLMA2号投資事業組合」を設立。現金四千数百万円での買収に関与していた。
その後、ライブドアの子会社だった「バリュークリックジャパン」(現ライブドアマーケティング)が同年十月、現金買収の事実を隠し、株式交換の形でマネー社を完全子会社化すると発表。昨年一月にバリュー株を取得した大株主の同投資事業組合が株売却益約八億円の大半をライブドアに還流させたことにも関与していたとされる。
また、エイチ・エス証券系の「JMAMサルベージ1号投資事業組合」を通じて、ライブドアが消費者金融のロイヤル信販(現ライブドアクレジット)と結婚仲介サイト運営のキューズ・ネットを現金買収した際も、この投資事業組合を設立した。両買収案件ではライブドア本体の偽計取引疑惑が浮上している。
この三件の現金買収で、ライブドアは買収資金を投資事業組合に出資していたほか、株式交換を終えた後、新株を割り当てた投資事業組合に株を売却させ、その利益を還流させていた。特捜部はこうしたことからもライブドアと二つの投資事業組合は一体と判断しているとみられる。
副社長は平成十二年にライブドアの前身だったオン・ザ・エッヂに入社。東証マザーズ上場の準備を担当し、ライブドア子会社のベンチャー投資会社社長を経て、十四年にエイチ・エス証券に入社、昨年六月に副社長に就任していた。
転職後も宮内取締役の「右腕」としてライブドアと接点を保ち、宮内取締役が発案したライブドアの企業買収で、株の受け渡しや投資事業組合の立ち上げなどの実務を担当していた。
野口副社長は十八日午後二時三十五分ごろ、那覇市内のホテルで、手首などから血を流して倒れているのを発見され、死亡が確認された。死因は失血死。県警は自殺とみて調べている。
東京地検の伊藤鉄男次席検事は「誠に悲しいことで、ご冥福をお祈りします。東京地検が野口さんを調べたり、呼び出した事実はない」とコメントした。
◇
≪ライブドア反論 社内調査結果を公表≫
ライブドアが十九日公表した社内調査結果では、「株を取得した投資事業組合はライブドアのグループ企業が(直接的に)出資しておらず、連結決算に入れるのは妥当ではないと判断した」としている。「ライブドアと一体である投資組合が買収済みだったのに、事実を公表しなかった」と報道されたことに対する反論。
情報開示すべきだったかどうかについては「東京証券取引所の規則によると、開示対象になる可能性は低いと考える」と主張している。
株式分割で株価を高騰させたとされる点については「出版社を株式等価交換により買収する際の株式交換日が、株式分割基準日の翌日で、株式の需給が逼迫(ひつぱく)する期間中であった。このため、取締役会を開き分割の効力が発生する日に合わせた」と説明している。
(産経新聞) - 1月20日2時54分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060120-00000000-san-soci
これって絶対、自殺じゃないよねぇ?