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日本債券:大幅安、株価反発警戒やヘッジ売り―超長期などに売り(2 (ブルームバーグ)
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投稿者 愚民党 日時 2006 年 1 月 19 日 13:19:08: ogcGl0q1DMbpk
 

日本債券:大幅安、株価反発警戒やヘッジ売り―超長期などに売り(2 (ブルームバーグ)


2006年1月19日(木)11時43分


1月19日(ブルームバーグ):債券相場は大幅安(利回りは上昇)。ライブ
ドアショックや前日の米株相場続落にもかかわらず、この日の国内株式相場が
急反発したため、債券市場では株安を材料に買い進まれてきた反動の売りが増
えた。先物市場ではこの日の30年債入札に向けたヘッジ売りが先行しているほ
か、20年ゾーンなどに投資家からと見られる売りが出たことで相場は午前の終
了にかけて一段安となった。

  大和証券SMBC債券部の末沢豪謙チーフストラテジストは、今回の株安
はマクロ全体への影響はないと思っているほか、株価の戻りで年金などがリバ
ランスで買っていたのを売ってくるとみられ、長いゾーンの債券需給が重くな
っていると指摘。一方、入札については「ふたを開けてみないと分からないが、
2.3%以上が確保できそうなことや少額なので波乱はないのではないか」と言う。

東京市場の先物中心限月3月物は、前日比15銭安い138円00銭で始まり、
その後いったんは138円5銭まで戻したが、反発して始まった日経平均株価が
300円を超す上昇幅になると売りが膨らんで水準を切り下げた。この日の30年
債入札に向けたヘッジや現物債売りなどが影響して、一時は45銭安い137円70
銭まで下落。結局は137円75銭と、午前の安値圏で引けた。

  午前の債券相場の大幅な調整は、株式相場の反発や年金基金などが長期債
や超長期債に売りを出していることが挙げられる。この日に入札が行われてい
る30年ゾーンの売りは限定的とみられるが、来週26日に入札を控えている20
年ゾーンは2%割れの水準に対する警戒感が強まっているもようだ。

  朝方の市場参加者の間では、18日の米国株続落に加えて、米国市場の時間
外取引で米IT関連銘柄が下落していたため、国内株価の調整地合いが継続す
るとの見方が多かった。

  しかし、こうした予想にもかかわらず、株価は急反発しており、債券相場
の圧迫要因となった。市場では、すでに日経平均は高値から10%近く下げて節
目の1万5000円にも接近しており、ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)
が改善するなかで、さらなる急落は難しいとの見方も出ていた。

  実際に、トヨタアセットマネジメントの浜崎優シニアアナリストは、「きの
う午後2時40分に株式の取引が停止されると伝わると、売りが膨らんだ一方で、
閉まる前に買える物を買っておきたいという投資家も多かった。こうした買い
の流れが朝方からの株価反発を促している」と説明していた。

           30年債入札は無難予想

  需給面では、この日実施の30年利付国債の利回り競争入札の結果と、投資
家向けの販売が注目される。ここ2日間の株価急落で利回りは低下しているも
のの、足元の良好な需給を背景に無難になるとみられている。

  入札結果や、その後のセカンダリー(流通市場)がまずまずであれば、先
物市場での買い戻しなどを呼び込んで、相場がやや持ち直すことも考えられる。

  トヨタアセットマネジメントの浜崎氏は、「絶対金利水準で見ると魅力に欠
けるように見えるが、日本では2%台の利回り水準は30年債以外にないほか、
欧米諸国と比べて利回りがスティープ(傾斜)化しているので、一定の需要が
期待される」と指摘。順調に消化されるとみている。

  今回の入札では、最高落札利回りを受けて決まる表面利率(クーポン)は、
前回昨年10月18日に入札された20回債の2.5%から0.2ポイント低い2.3%
が有力。場合によっては2.4%、2.2%の可能性もある。発行額は前回債と同じ
5000億円程度。

  前日の現物債相場の上値の重さは、30年債入札や来週の20年債入札に対す
る警戒感によるものとの指摘もあり、「最終的には20年債入札後に超長期ゾー
ンの不安感は払しょくされそうだが、きょうも入札結果発表後の戻りに期待し
たい」(日興シティグループ証券債券本部・佐野一彦チーフストラテジスト)と
の見方もあった。

10年債利回りは1.475%

現物債市場で10年物の275回債利回りは、前日比1.5ベーシスポイント(bp)
高い1.45%で始まった。その後も段階的に利回り水準を切り上げて、午前10時
50分前後には4bp高い1.475%と、12日以来の高い水準をつけた。

  超長期債相場が安い。新発20年物の83回債利回りは前日比4bp高い1.99%
に上昇。昨年12月30日以来の2%台乗せが視野に入っている。来週26日の20
年債入札に備えた持ち高調整の動きや投資家の売りも出ているもようだ。
  また、30年物の20回債利回りは4.5bp高い2.31%に上昇している。

(債券価格) 前日比 利回り
長期国債先物3月物    137.75 -0.40   1.615%
売買高(億円) 22655
10年物275回債 99.35 1.475(+0.04)

記事に関する記者への問い合わせ先:
東京 山中英典 hidenori yamanaka h.y@bloomberg.net


http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext.html?id=19bloomberg13aLOgkrF343Wc

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