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http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003015&sid=aB8GnrseE8uc&refer=jp_europe
1月18日(ブルームバーグ):スペイン電力最大手のエンデサは18日、今年支払う配当総額は25億4000万ユーロ(約3547億円)に増えると発表した。同社は同国最大の天然ガス会社、ガス・ナトゥラルから220億ユーロ規模の買収提案を受けているが、増配により株主に同案拒否を促し、これに対抗する。
エンデサの届出書によれば、配当は1株当たり2.4ユーロとなり、2004 年通期の同0.74ユーロを上回る。同社はさらに、2005年第4四半期(10− 12月)の純利益が16億3000万ユーロとなり、前年同期の8100万ユーロから拡大し、四半期ベースで過去最高益を達成したとも発表した。携帯電話会社グルーポ・アウナの株式売却益が利益を押し上げ、増配を可能にした。
ラファエル・ミランダ最高経営責任者(CEO)はこの日、買収案への対抗で、向こう5年に総額70億ユーロの配当を実施するとの方針をあらためて強調した。スペイン政府は2月5日までに、実現すれば欧州最大の公益企業買収となるこの件について決定を下さねばならない。ガス・ナトゥラルは、エンデサが増配すれば、買収提示額を引き下げる可能性をこれまでに示している。
エンデサはこれまで、少なくとも1株当たり2ユーロの配当を実施するとしていた。この日に発表された同2.4ユーロの配当では、すでに0.305ユーロが今月に入ってから支払われた。残る2.095ユーロは7月3日までに実施する。