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がんばれ伊藤社長(1/10)   深田武志デスク       【日経金融新聞】
http://www.asyura2.com/0601/hasan44/msg/257.html
投稿者 hou 日時 2006 年 1 月 11 日 01:42:31: HWYlsG4gs5FRk
 

(回答先: 中小企業の景気不透明 製造業の従業員10年連続減    【しんぶん赤旗】 投稿者 hou 日時 2006 年 1 月 11 日 01:39:46)

http://www.nikkei.co.jp/ks/

 「イノベーションのジレンマ」で有名なクリステンセン教授が「日経ビジネス」のインタビューで言っていたことの受け売りなのですが、ベンチャーが盛んなアメリカも1970年代まではみな大企業で働きたがっていたそうです。しかしその後、ほかでもない日本企業がアメリカの大企業のシェアを奪い、はき出された人材の行き場を作るためにベンチャーキャピタルが生まれ、その結果、流動性の高い柔軟な社会システムを確立するに至った、と。
 日本も少し似てきたんじゃないでしょうか。失われた十何年かの間、大企業が若い人を採用する能力を失いました。その結果、最近は優秀な若い人たちにとって、自分でベンチャー企業を興すことが以前のように特別な選択肢ではどうもなくなってきています。本日の紙面はシリーズ「06焦点」の2回目で、IPOを特集しました。証券会社などを取材してみると、今年はそんな新しい感覚を持った新世代起業家の第一陣がいよいよ上場してくるようです。

 例えばヤッパ(東京都千代田区)という会社。自動車メーカーのホームページに、マウスで操作するとクルマの立体画像がくるくる回るのがありますが、あれを作っているベンチャーです。社長の伊藤正裕さんは22歳。大阪のインターナショナルスクールに通っている時分から携帯電話の占いサイトを発案したりしていた天性の起業家です。

 ヤッパのはじまりは17歳の時ネットで見つけたイスラエルのベンチャー企業の粗削りな3D技術。「これだ!」と直感して自分でイスラエル人に電話。僕は高校生で行けないからと日本に呼び寄せ、一人で交渉して技術の使用権を得て、大企業への飛び込み営業を繰り返して技術を磨いていったといいます。

 伊藤さんはちょっとすごすぎかもしれませんが、彼のように物心ついた時からインターネットを使いこなし、社会ではITベンチャーが活躍していたという人たちがこれから続々と表舞台に登場してきます。伊藤さんたちが活躍すればまた次の世代の人たちが刺激を受ける。日本も面白い循環にはまればいいと思います。投資家からみても、非常に楽しみなのではないでしょうか。

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